《本編 完結 続編開始》29歳、異世界人になっていました。日本に帰りたいのに、年下の英雄公爵に溺愛されています。

かざみはら まなか

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第6章 異世界で公爵の伴侶やってます。溺愛とは、何でしょうか。

119.クロード、オレ、神子様の作戦会議。敵の数も顔も分からないなら、どうしましょうか?

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クロードに合流した後、オレは、クロードより前に出ないと約束した。

オレは、クロードと神子様から離れない。

オレは、異世界転移してきた一般人。

女神様の加護はあるが、クロードのために、女神様がオレに加護をつけた。

オレが、オレのために使える加護かな?


こちらには、魔法がある。
オレは、クロードの魔法を実際に目にした。

神子様は、女神様の力を持っていても、自分一人で使えない。

女神様の傾向から、オレ自身で魔法を使える可能性は低いと考えておく。

夢は見ない。

神子様と違って。
肩書きが普通の人間のオレを殺せと命令されたら、こちらの人は、ためらう理由が少ない。

どんな対策が有効かな?

まず、敵を知ること。

「狙撃手は、どんな攻撃をしてきたんだ?
魔法を使ったのか?
目視出来たら、どんな場所でも、狙撃が可能?」

「魔法が使える者は、多くない。私は英雄だから、使える。」
とクロード。

英雄は、魔法が使える。

英雄には、王になる資格がある。

「国王陛下も魔法が使えるのかな?」

「各国の王は、使える。」
とクロード。

「魔法が使えるから、王になる?
王になったら、魔法が使えるようになる?」

「王家の後継者について、詮索は良しとされていない。」
とクロード。

「国王陛下の姉でなく、弟の国王陛下が即位しただろう?」

「王家の中で決めた後に、発表になった。」
とクロード。

「国王陛下の魔法は、秘匿されている?」

「魔法は、王位継承の時にこそ重要だが、日常で使うことはない。」
とクロード。

「なんで?」

「国民が、国王陛下の魔法に頼って、仕事をするようになるのは、良くない。」
とクロード。

「狙撃手は、どんな道具を使ったんだ?」

「矢だ。」
とクロード。

「矢なら、準備がいるよな?」

「狙撃手は、一人じゃないよ。矢も二十本くらい飛んできた。」
と神子様。

「パレードしたら、蜂の巣だなー。」

「猪突猛進しなくて済んで感謝してよ。」
と神子様。

「矢で狙うなら、標的は屋外が望ましいよなー。」

「今回は、矢だったが。
次も、同じとは限らない。」
とクロード。

「次かー。」

結婚式に合わせて、殺しに来るのは、
殺しやすいから?
幸せにしたくないから?

国王陛下は、クロードに、元気でいてほしくないんだな。

国王陛下は、クロードを仮想敵として対策してきたのかな。

一体、いつから。

「国王陛下の息がかかった平民にたどり着くまで調べるには、時間が足りない。
ヒサツグ。
それらが、平民を扇動させないようにする方が早い。」
とクロード。

「クロード。
オレ達が、狙撃手を探すのじゃなく、全員、オレ達の前に出てこさせよう。」
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