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第6章 異世界で公爵の伴侶やってます。溺愛とは、何でしょうか。

108.魔王と神子の紐づけができそうな事件がありましたが?魔王討伐後の世界で、英雄の魅力は、どんなところにありますか?

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「女神様が、神子様を残したかったのは、女神様の力があるからかなー?」

オレが、軽い調子で話すと、神子様は、人、を追加した。

「女神様も人も、両方だよ。

魔王になったら元神子の逸話をするよ。

当時の英雄が妻帯者で、英雄が魔王討伐を終えて帰宅したら、妻の姿が消えていた。

妻を探していた英雄は、王に呼ばれて、謁見する。

王は、妻と別れて、神子との結婚を英雄に勧めた。

英雄が断ると、暫くして、神子は姿を消した。

同時に魔王が現れた。」
と神子様。

「妻を死なせた?神子と英雄をそわせるために。」

妻、死亡、はい、再婚。

スピード解決過ぎる。

「この話は、目撃者多数で、消失も同時に始まったから、恐怖から、広く伝播したんだよ。」
と神子様。

「魔王と神子のひもづけはなし?」

こちらの住民は、考えなかったのかな?

「不敬だから。」
と神子様。

神子様を冒涜することになるのか。

「国王陛下は、逸話と同じことをしようとしたんだな。」

オレを殺す気だったもんなー。

「そうだよ。
こちらの住人にとって、
神子は、いなくなっても、勝手に次の神子が来る。
神子がいる利点は大きい。
事件が起きても、消失に遭わなかったら、痛くも痒くもない。
関連性を疑っても、人は、自分だけは、大丈夫と思い込むよ。」
と神子様。

「国王陛下が、知らない可能性は?」

「ぼくは、王城で調べたよ。」
と神子様。

「神子様が、調べられることを知らない可能性は低いな。
英雄については?」

「そこは、伝播していない。」
と神子様。

「英雄のその後が不明か。」

クロードに関することだから、知りたかった。

「当て馬のあなたを守ることが、全員を守る。神子と英雄と当て馬。」
と神子様。

「神子様は、元の世界に戻らない予定で来たんだよな?
帰るタイミングは?」

「決めていなかったよ。ぼくも女神様も、ぼくが帰る可能性は考えていなかった。」
と神子様。

「神子様が、タイミングを決められる?」

「そう思うよ。」
と神子様。

「神子様。英雄の能力って何がある?
魔王討伐後。
魔王討伐に関係なく使える能力。」

「能力というより、英雄は、女神様を絶対的味方につけられるよ。
その対価までは知らないけれど。」
と神子様。
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