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第6章 異世界で公爵の伴侶やってます。溺愛とは、何でしょうか。
104.神子様に聞いてみました。『英雄の価値?神子様と国王陛下が、行動を共にした理由は?』国王陛下が、公爵に対して見せる行動の二面性の理由。
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品物選びは、オレとクロードの入れ替わりに神子様の番になる。
神子様の生活に関わる費用は、滞在先の国が負担することになっているけれど、神子様は、事実上、公爵領に出奔状態。
お忍び、と称して、滞在先もはっきりさせている。
神子様は、王城から人を連れて来なかった。
神子様の周囲でも、ただならぬ何かが起きたのかもしれない。
神子様の生活全般は、現在、滞在先の公爵家が負担している。
オレとクロードの結婚式に神子様が参列することは、神子様の意向と発表されることに神子様も同意したとクロードが大店の主人に話をしている。
オレは、神子様に近づいた。
オレが、結婚式参列のお礼を述べて、結婚式後に情勢が変化するから、元の世界に帰れるなら、早めに帰る方が安全かもしれない、という話を神子様にする。
「ぼくが公爵領にいる間は、表立って攻めてはこないよ。
神子に刃を向けることになるから。
ぼくがいなくなった後、神子じゃないあなたは狙われ続ける。」
と神子様。
「オレが狙われるのは、クロードが、英雄だから?
英雄には、どんな価値がある?」
「国王陛下が、自分自身か国王陛下の姉を英雄として選ばせたがっていた、と話したよね?
理由は分かっている?」
と神子様。
「英雄になった王は、王の中の王になる?」
「不正解。英雄は、血筋によらず王になる資格を有するんだよ。」
と神子様。
「神子様は、いつ、知ったんだ?
秘匿されている情報だよな?」
「魔王討伐直後だよ。
国王陛下と宰相補佐と近衛騎士団長の副団長がこそこそしていることが増えて、公爵がぼくから距離をおき始めたときに、神子の権限を使って調べた。」
と神子様。
神子様の権限って、強いんだなー。
「国王陛下は、ぼくが公爵を英雄に選んだときから、公爵に、いい思いを持っていなかった。
国王陛下に対抗できるのはぼくしかいないのに、公爵は、ぼくの手を取らないで、離れようとしていくんだよ?
魔王討伐前は、なんとなくいい感じだったのに。
絶対、何かあると思ったから、調べたよ。」
と神子様。
「国王陛下は、神子様と公爵を結婚させようとしていたよなー?
理由は何なんだ?」
「ぼくが、公爵と結婚したがっていたから。
国王陛下は、ぼくに説明するより、ぼくに黙って、公爵をあてがう方を選んだ。
ぼくの気持ちを知っていて、ぼくがいいなと思っている公爵への嫌がらせに、ぼくを利用したんだよ、国王陛下は。
後になって、あなたが結婚していたと知って、分かったけれど。」
と神子様。
神子様が腹を立てる理由が良く分かる。
「表向きは、神子様の意向を尊重しているように動いているのか。」
抗議しにくいやつだな。
「ぼくは、国王陛下が、公爵と結婚したいぼくに協力的だから、国王陛下といたんだよ。
ぼくの役に立たないなら、一緒にいる意味がない。
ぼくは、国王陛下に人間的な魅力は感じていないからね。」
と神子様。
目的地が一緒だから、同時刻に一緒にいた、みたいなノリだな。
「国王陛下は、目障りだけど殺せないクロードを逆らわないように押さえつけた上で、飼い殺しにしたいのか。」
だから。
国王陛下は、表向きは、友人として優しくしながら、裏でクロードの心をすり潰したんだ。
クロードとオレの未来のために、国王陛下は、いない方がいいな。
神子様の生活に関わる費用は、滞在先の国が負担することになっているけれど、神子様は、事実上、公爵領に出奔状態。
お忍び、と称して、滞在先もはっきりさせている。
神子様は、王城から人を連れて来なかった。
神子様の周囲でも、ただならぬ何かが起きたのかもしれない。
神子様の生活全般は、現在、滞在先の公爵家が負担している。
オレとクロードの結婚式に神子様が参列することは、神子様の意向と発表されることに神子様も同意したとクロードが大店の主人に話をしている。
オレは、神子様に近づいた。
オレが、結婚式参列のお礼を述べて、結婚式後に情勢が変化するから、元の世界に帰れるなら、早めに帰る方が安全かもしれない、という話を神子様にする。
「ぼくが公爵領にいる間は、表立って攻めてはこないよ。
神子に刃を向けることになるから。
ぼくがいなくなった後、神子じゃないあなたは狙われ続ける。」
と神子様。
「オレが狙われるのは、クロードが、英雄だから?
英雄には、どんな価値がある?」
「国王陛下が、自分自身か国王陛下の姉を英雄として選ばせたがっていた、と話したよね?
理由は分かっている?」
と神子様。
「英雄になった王は、王の中の王になる?」
「不正解。英雄は、血筋によらず王になる資格を有するんだよ。」
と神子様。
「神子様は、いつ、知ったんだ?
秘匿されている情報だよな?」
「魔王討伐直後だよ。
国王陛下と宰相補佐と近衛騎士団長の副団長がこそこそしていることが増えて、公爵がぼくから距離をおき始めたときに、神子の権限を使って調べた。」
と神子様。
神子様の権限って、強いんだなー。
「国王陛下は、ぼくが公爵を英雄に選んだときから、公爵に、いい思いを持っていなかった。
国王陛下に対抗できるのはぼくしかいないのに、公爵は、ぼくの手を取らないで、離れようとしていくんだよ?
魔王討伐前は、なんとなくいい感じだったのに。
絶対、何かあると思ったから、調べたよ。」
と神子様。
「国王陛下は、神子様と公爵を結婚させようとしていたよなー?
理由は何なんだ?」
「ぼくが、公爵と結婚したがっていたから。
国王陛下は、ぼくに説明するより、ぼくに黙って、公爵をあてがう方を選んだ。
ぼくの気持ちを知っていて、ぼくがいいなと思っている公爵への嫌がらせに、ぼくを利用したんだよ、国王陛下は。
後になって、あなたが結婚していたと知って、分かったけれど。」
と神子様。
神子様が腹を立てる理由が良く分かる。
「表向きは、神子様の意向を尊重しているように動いているのか。」
抗議しにくいやつだな。
「ぼくは、国王陛下が、公爵と結婚したいぼくに協力的だから、国王陛下といたんだよ。
ぼくの役に立たないなら、一緒にいる意味がない。
ぼくは、国王陛下に人間的な魅力は感じていないからね。」
と神子様。
目的地が一緒だから、同時刻に一緒にいた、みたいなノリだな。
「国王陛下は、目障りだけど殺せないクロードを逆らわないように押さえつけた上で、飼い殺しにしたいのか。」
だから。
国王陛下は、表向きは、友人として優しくしながら、裏でクロードの心をすり潰したんだ。
クロードとオレの未来のために、国王陛下は、いない方がいいな。
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