《本編 完結 続編開始》29歳、異世界人になっていました。日本に帰りたいのに、年下の英雄公爵に溺愛されています。

かざみはら まなか

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第5章 いつになったら、日本に帰れますか?

75.『未開通?』『処女?』『初物?』『公爵が使う前に、使いますか?』公爵の使用前だから、と勝手に、オレを使われてたまるか!

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体中を撫で回されて、鳥肌が立ちそう。

「痕もなければ、開発されてもいませんなあ。
公爵は面白みのない薄っぺらな性生活しかしらないのですかねえ。」

「魅力が足りないんじゃないですか?
私達も、こんな機会がなければ、わざわざ襲おうとは思いませんでしたし。」

「不幸な結婚ですねえ。」

「性の不一致になるのでは?」

「離婚理由に採用しましょう。公爵の伴侶は、公爵の淡白なプレイに物足りなくて、歓迎会で、私達を誘ったんですねえ。公爵の伴侶の地位に物を言わせて、断らせないなんて、悪質ですねえ。」

七人の男は、オレと公爵をあざ笑い続ける。

「妻に、棒きれがついているとはねえ。」
と公爵の分家の男。

「甘やかされて、何をとち狂ったのか。」

「お陰で、私は日の目を見たわけですけどねえ。」
公爵の分家の男は、オレの股間をニヤニヤしながら見ていた。

オレだって、公爵がオレを選んだ理由を知りたい。

人生に疲れて、自棄っぱちになったから、じゃなければいいなー。

何かにしがみつきたかったのかな?

世間の荒波にもまれて、溺れそうになっていたとき、オレという丸太を見つけて、しがみついたのかな?


オレは、乱暴に床に引き倒された。

仰向けに転がったオレ。

足を広げさせられて、尻を割られる。

知識としては知っている。

本当に、使うんだな。

尻の穴。

まじまじと観察される。

「あれ?」
「お?」
「綺麗なもんですねえ?」

尻の穴についての感想をもらう日が来るとは、思わなかった。

「狭くないですか?」

「入りますか?」

オレの尻の穴は、出す専門だから、入らないぞ。


一人が、オレの尻の穴をぐいぐい押して、指を食い込ませた。

何をするんだ、痛いだろ!

「未開通ですよ!」

「どかすか食われてそうなのに。まさかの処女!」

「熱愛説の妻が初物!」

「なんと、スマタで公爵を騙すとは、やり手だな。」

七人の男共は、好きなことを口走る。

「新品なら、試してみますか?」

「公爵が使う前に使うとしよう。」
と公爵家の分家の男。

は?

あんた、オレに乗っかる気?

オレは、うちの公爵がオレに乗っかっても怒らない。

家族のコミュニケーションだから。


公爵の分家の男!
あんたに乗られたくはない!


「初物ですと、準備に時間がいりますよ。」

「今さら、構うことはありません。皆のもの、私の次に試していきなさい。公爵の顔が楽しみですねえ。」


準備に時間、と言ったやつが、どろっとしたオイルをオレの尻にかけた。

オイルを馴染ませた指が、オレの尻の穴にねじ込まれていく。

「解すのに、時間がいりますからね。
時間がおしても知りませんよ。」

「公爵が伴侶にするなら、一つくらい良いところがあると思ってますからねえ。」

「無限に穴が収縮するんですか?」

「いつ、抜くんだよ。」

「そっか、食われたまんまになりますよね。」

「穴は、どうだ?」

「全然ですね。」


尻の穴に、指を突っ込まれる感触なんて知りたくなかったなー。

解す気ないだろ!

痛いわ!

快感なんて、拾いっこないからな!

顔をしかめそうだぞ!


公爵、早く来いって。

オレが、待っているんだからな!


尻の穴をいじくり回している男は、疲れたようだ。

「ふむ。顔色が変わりませんねえ。」

「もしかして、ですが。」

「なにかなあ?」

「反応がないのは、意味を理解していないのかもしれません。」

痛いからだぞ?

無理やりやられているからな?

「裸にされて、尻の穴に指を突っ込まれてるのに?
どこの箱入りだよ。」

「結婚まで清らかに過ごして、結婚してからは婚家で教わる家もありますよ。

この国ではありません。

知識がないから、抵抗もしないし、自分が何をされているか、分かっていないんですよ。」

自分が下手くそだから、だとは思わないのか、こいつは。

「公爵は、身一つ、抱きかかえて連れてきた、という話だったがねえ?」

「どこぞのいいとこの生まれで、公爵と駆け落ちしたか、公爵が誘拐したんじゃないんですか?」

「それは、なおさら、初物を食ってしまわないと。」

「公爵の嘆きが見物だねえ。」

こいつは、クズの親玉だな!
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