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第5章 いつになったら、日本に帰れますか?
66.『今日は、甘えん坊の日。さあ、甘えてこい。甘やかすぞ。』頑張って、早朝から王城に行った公爵を甘やかしました。ナデナデ?抱擁?
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公爵とオレは、公爵家のお屋敷に帰ってきた。
国王陛下は、公爵の前で、為政者らしさは、出しても、悪どさはみせなかった。
公爵とオレは、オレ達の在宅勤務を国のトップに認めさせて帰ってきた。
公爵は、今朝、王城に行く前より元気になった。
オレも、よく働いたから、昼ごはんが美味しい。
昼ごはんを食べた後、ヤグルマさんに相談して、王城の仕事専用の執務室を用意した。
公爵家と仕事と、国の仕事は、別に管理すること。
管理者を分けることで、公爵家の仕事と、国の仕事を並行処理できるし、国が公爵家の情報を抜き辛くなる。
国王陛下は、公爵の現状を把握していたが、国王陛下には目的があって、公爵を放置していたこと、をヤグルマさんと、同行しなかった公爵の秘書にも話した。
人が人に見せる顔は、友人の顔もあるが、それ以外の顔もたくさんある。
今日は、午前中だけしか王城にいなかったのに、人の善意でないものが、やけに多くて疲れた。
オレと公爵は、今日の仕事を終わらせて、ストレッチと柔軟をした。
王都の公爵家の屋敷で、楽しそうにしている公爵を見れた。
今日は、公爵と一緒に、早朝から王城に行った甲斐があった。
今日は、頑張って、出仕した公爵を甘やかすか。
「公爵の今日の頑張りをたたえて、今日は甘えん坊の日にするぞ。たくさん甘えていいからなー。」
公爵は、目を大きくした後、オレの手を掴んで、公爵の頭に乗せた。
ナデナデが、気に入ったのか?
今の公爵に、他意なくナデナデしてくれる人はいないもんな。
「ナデナデか?たくさん撫でてやるからなー。」
ナデナデも、普通じゃ、面白くないよなー?
最初は、ソフトタッチ。
時々、髪の毛を、梳いてみる。
最後は、豪快にワッシャワッシャ。
公爵は、目を見開いたり、細めたりして、喜んだ。
ナデナデが終わると、公爵は、ぴたっと、体を寄せてきた。
公爵領にいく前も、ぴたっと体をくっつけてきたことがあったな。
あの時は、オレが体を離そうとしたら、公爵はオレが離れることを嫌がった。
じゃあ、次は、逆のことをしてみよう。
オレは、公爵の体に両腕を回して、抱きしめてやった。
公爵は、はっと息をのんだあと、ぎゅうぎゅうと、オレを抱きしめ返した。
正解だ。
公爵は、家族のぬくもりが、欲しかったんだなー。
「もっと。」
と公爵。
「もっと、何だよ?言ってみろよ。」
「もっと、ずっと、こうしていたい。いつまでも。」
と公爵。
「分かった。じゃあ、明日から、毎日、朝、晩、一回ずつを日課にするか?」
「今日から。」
と公爵。
「今日?」
「今日の朝は、もう終わった。今日は、晩まで、後二回ある。」
と公爵。
そんなに、気に入ったのか。
オレがいる間は、オレが、公爵の家族だからな。
オレは、日本に帰るまで、公爵に付き合うぞ。
「日課とは、別に、抱きしめたいなら、抱きしめていいぞ。オレ達は、家族だろ?今日は、甘えん坊の日だ。公爵は、甘えていいんだよ?」
公爵は、その日一日中、オレにぴたっとくっついていた。
ことあるごとに、公爵は、オレをぎゅうぎゅう抱きしめてくる。
公爵は、抱きしめ返されるのを待っているので、オレは、両腕を広げて、抱きしめてやった。
国王陛下は、公爵の前で、為政者らしさは、出しても、悪どさはみせなかった。
公爵とオレは、オレ達の在宅勤務を国のトップに認めさせて帰ってきた。
公爵は、今朝、王城に行く前より元気になった。
オレも、よく働いたから、昼ごはんが美味しい。
昼ごはんを食べた後、ヤグルマさんに相談して、王城の仕事専用の執務室を用意した。
公爵家と仕事と、国の仕事は、別に管理すること。
管理者を分けることで、公爵家の仕事と、国の仕事を並行処理できるし、国が公爵家の情報を抜き辛くなる。
国王陛下は、公爵の現状を把握していたが、国王陛下には目的があって、公爵を放置していたこと、をヤグルマさんと、同行しなかった公爵の秘書にも話した。
人が人に見せる顔は、友人の顔もあるが、それ以外の顔もたくさんある。
今日は、午前中だけしか王城にいなかったのに、人の善意でないものが、やけに多くて疲れた。
オレと公爵は、今日の仕事を終わらせて、ストレッチと柔軟をした。
王都の公爵家の屋敷で、楽しそうにしている公爵を見れた。
今日は、公爵と一緒に、早朝から王城に行った甲斐があった。
今日は、頑張って、出仕した公爵を甘やかすか。
「公爵の今日の頑張りをたたえて、今日は甘えん坊の日にするぞ。たくさん甘えていいからなー。」
公爵は、目を大きくした後、オレの手を掴んで、公爵の頭に乗せた。
ナデナデが、気に入ったのか?
今の公爵に、他意なくナデナデしてくれる人はいないもんな。
「ナデナデか?たくさん撫でてやるからなー。」
ナデナデも、普通じゃ、面白くないよなー?
最初は、ソフトタッチ。
時々、髪の毛を、梳いてみる。
最後は、豪快にワッシャワッシャ。
公爵は、目を見開いたり、細めたりして、喜んだ。
ナデナデが終わると、公爵は、ぴたっと、体を寄せてきた。
公爵領にいく前も、ぴたっと体をくっつけてきたことがあったな。
あの時は、オレが体を離そうとしたら、公爵はオレが離れることを嫌がった。
じゃあ、次は、逆のことをしてみよう。
オレは、公爵の体に両腕を回して、抱きしめてやった。
公爵は、はっと息をのんだあと、ぎゅうぎゅうと、オレを抱きしめ返した。
正解だ。
公爵は、家族のぬくもりが、欲しかったんだなー。
「もっと。」
と公爵。
「もっと、何だよ?言ってみろよ。」
「もっと、ずっと、こうしていたい。いつまでも。」
と公爵。
「分かった。じゃあ、明日から、毎日、朝、晩、一回ずつを日課にするか?」
「今日から。」
と公爵。
「今日?」
「今日の朝は、もう終わった。今日は、晩まで、後二回ある。」
と公爵。
そんなに、気に入ったのか。
オレがいる間は、オレが、公爵の家族だからな。
オレは、日本に帰るまで、公爵に付き合うぞ。
「日課とは、別に、抱きしめたいなら、抱きしめていいぞ。オレ達は、家族だろ?今日は、甘えん坊の日だ。公爵は、甘えていいんだよ?」
公爵は、その日一日中、オレにぴたっとくっついていた。
ことあるごとに、公爵は、オレをぎゅうぎゅう抱きしめてくる。
公爵は、抱きしめ返されるのを待っているので、オレは、両腕を広げて、抱きしめてやった。
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