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第4章 夫が真実の愛を捧げる相手はどこにいるのでしょうか?名乗り出てください。
59.『公爵領が好きか?』『領地も領民も。』『まさしく公爵の伴侶の鑑。』公爵領で暮らしたいと言っただけです。鑑というなら、いさせてください。
しおりを挟むオレは、公爵閣下を好きな人から見ると、けしからん存在らしい。
アイドルに熱愛報道出たときに、相手を叩きたくなる心理か?
しかも、オレは、スピード婚しちゃっているから。
表立って反対はしないけど、みたいな?
さっさと、公爵に真実の愛を捧げる人を斡旋して、オレは、日本に帰ろう。
夫と愛がない結婚生活の上に、国中の夫大好きなやつから、嫌われているって、どんな、結婚生活だよ。
しかも、文句の一つでも、と思っても、公爵は家にいない。
帰って来ないんだよ。
結婚した日以来、オレは、夫の顔を見ていない。
結婚生活の始まりから、説明もなく別居。
夫は、家に帰らないのに。
夫の手配しただろう人が、毎日くる新婚家庭って、どうよ?
夫の手配した人は、夫のことは好きだけど、伴侶のオレは好きじゃない。
離婚推奨じゃない?
オレが相談されたら、別れろ、一択だわ。
離婚したら、日本に帰るための条件を満たさないんで、オレは、結婚したままでいる。
冷え切った夫婦そのもの。
オレ、なんで、異世界にきて、こんな四面楚歌にあってるんだ?
気を取り直して、教育係と本題に入るか。
「お茶会とか、するんだよな?
やり方、知らないし、何をどうするかも知らないんだけど。
そもそも、なんなの、お茶会って?」
「そんなことも知らないで、よく、今まで生きてきましたね。」
と教育係。
日本の庶民に、お茶会の習慣はない。
野点で、お茶席ぐらいじゃないか?
でも、そんな感想は言わない。
教育係は、オレ個人に興味がないと分かったから。
「昼の社交です。」
と教育係。
「はあ。昼の?ということは、夜もある?」
「夜は、夜会です。」
と教育係。
「夜会は、何を?」
「食事や、舞踏会です。」
と教育係。
「お茶会は?」
「昼餐とは異なります。おやつとお茶をいただく会です。」
と教育係。
わあ、上流階級だね。
何、その面倒なやつ。
日本に帰ってからの使い道がなさすぎる。
この国の王侯貴族についての知識も、使い道はないけれど。
公爵が、職場で、勝手に、真実の愛を捧げる相手を見つけてこないかな?
そうすれば、オレは、苦労せずに日本に帰れるのに。
そうはいっても、まだ異世界から帰る目途が立っていないので、生活していくためだ。
オレは、オレを好きじゃない教育係の指導を受けて、お茶会を開くことにした。
アイドルに熱愛報道出たときに、相手を叩きたくなる心理か?
しかも、オレは、スピード婚しちゃっているから。
表立って反対はしないけど、みたいな?
さっさと、公爵に真実の愛を捧げる人を斡旋して、オレは、日本に帰ろう。
夫と愛がない結婚生活の上に、国中の夫大好きなやつから、嫌われているって、どんな、結婚生活だよ。
しかも、文句の一つでも、と思っても、公爵は家にいない。
帰って来ないんだよ。
結婚した日以来、オレは、夫の顔を見ていない。
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夫は、家に帰らないのに。
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夫の手配した人は、夫のことは好きだけど、伴侶のオレは好きじゃない。
離婚推奨じゃない?
オレが相談されたら、別れろ、一択だわ。
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オレ、なんで、異世界にきて、こんな四面楚歌にあってるんだ?
気を取り直して、教育係と本題に入るか。
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そもそも、なんなの、お茶会って?」
「そんなことも知らないで、よく、今まで生きてきましたね。」
と教育係。
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野点で、お茶席ぐらいじゃないか?
でも、そんな感想は言わない。
教育係は、オレ個人に興味がないと分かったから。
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と教育係。
「はあ。昼の?ということは、夜もある?」
「夜は、夜会です。」
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「夜会は、何を?」
「食事や、舞踏会です。」
と教育係。
「お茶会は?」
「昼餐とは異なります。おやつとお茶をいただく会です。」
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わあ、上流階級だね。
何、その面倒なやつ。
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公爵が、職場で、勝手に、真実の愛を捧げる相手を見つけてこないかな?
そうすれば、オレは、苦労せずに日本に帰れるのに。
そうはいっても、まだ異世界から帰る目途が立っていないので、生活していくためだ。
オレは、オレを好きじゃない教育係の指導を受けて、お茶会を開くことにした。
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