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第4章 夫が真実の愛を捧げる相手はどこにいるのでしょうか?名乗り出てください。
46.王城には異世界転移者の神子様がいるそうです。医者の妹は、神子様の侍女に就職していました。神子様は、公爵と公爵の友人と仲良しらしいです。
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一度目の王城へのご招待の後も、国王陛下の姉と宰相の娘とは、ちょくちょく、王城に呼ばれて話をするようになった。
司祭の従兄弟は、互いに、話したくなったら、呼び出すことにしている。
近衛騎士団長の甥とも、一度会った。
立ち話だけど。
「公爵の伴侶にならない未来を考えたことがなかったから、これから考えることにした。」
と近衛騎士団長の甥。
「自分の人生に、自分で納得できるところが、あると楽だ。
自分の人生に納得できなくて、恨み言を吐き続けていたら、人がいなくなって、余計に苦しくなる。」
近衛騎士団長の甥は、頷いて去っていった。
オレは、異世界で、色々な人と関わるようになった。
結婚した夫よりも、関わり合いが出来ている。
何でだ?
公爵が、本当に、全然、帰ってこないせいだ。
婚姻届を書いた日以後、オレは、夫の顔を見ていない。
ひんやりした関係の夫がいることが、オレが日本に帰る条件の第一歩だから、オレにとったら、好都合だけど。
恋愛結婚だったら、破綻しているんじゃないかな?
婚姻届を出した後、嫁に連絡しない、家に帰ってこない夫。
新婚で、やるか?
公爵の考えることは、本気で分からない。
今日は、王城で、会いたくない人のうちの二人に会ってしまった。
異世界の王城なんて、そうそう来ることもない。
日本に帰る前に、探検しておこうと思い立ったんだけど、思い立たなければ良かったなー。
オレの目の前には、公爵の友人その四の医者と、医者の妹がいる。
向こうも、こっちも、会おうとして、会ったわけじゃない。
たまたま、ばったり。
道端で。
『あ、知り合いがいる。』
となってしまった。
会釈で済まそうとしたら、その四の医者に話しかけられたので、立ち話。
「妹は、神子様の侍女になった。」
とその四。
妹は、家事手伝いを止めて、外に働きに出たんだな?
神子様という肩書きが何を意味しているのか、オレは知らないけれど。
就職先としては、花形なんだな。
わざわざ話題に出すくらいだから。
オレは、妹を祝福した。
「就職、おめでとう。」
「異世界転移されてきた神子様とは、友人一同付き合いがあるんだ。家にこもり気味の妹に神子様の侍女を勧めてみたら、神子様も妹も乗り気になってね。」
と医者。
医者は、凄くいい話風に話しているけれどなー。
神子様も、妹も、断れない提案だよな?
神子様にしたら、友達の妹。
妹にすれば、兄の友達。
兄の友人一同と付き合いがあるということは、神子様は、権力者と付き合いがある。
『相性悪いんで、無理です』
とは、どちらも言えなくないか?
医者の妹は、権力者の近くに行きたいタイプだから、問題ないのか?
オレは、就職おめでとう、を言って、立ち去ろうとした。
オレから話すことは、何もない。
すると。
「妹は、立派に国へ貢献している。
公爵家への妹の出入り禁止を解除してくれないか?」
と医者。
医者よ、血迷ったのか?
国が、どうとか、が問題じゃない。
「論外だ。今から、妹に加えて、医者の出入りも禁止する。」
医者は、はっとした。
医者の妹は、医者より前に出てきて、オレを睨んだ。
「横暴過ぎ。お兄ちゃんは、あなたなんかより、公爵との付き合いも長いし、信頼されているの。
あなたなんか、何を言っても、お兄ちゃんを出入り禁止になんか、できっこない。
お兄ちゃんと私の方が公爵と仲が良いんだから。
後から来たくせに、偉そうにしないで!」
と医者の妹。
オレは、医者の妹に関わらない。
医者に畳み掛ける。
「医者、オレの決定の理由が分からないなら、あんたは公爵の友人じゃない。」
医者は、しまった、という顔をした。
「後、医者の妹が、オレより公爵と親しいとは、どういう意味だ?」
司祭の従兄弟は、互いに、話したくなったら、呼び出すことにしている。
近衛騎士団長の甥とも、一度会った。
立ち話だけど。
「公爵の伴侶にならない未来を考えたことがなかったから、これから考えることにした。」
と近衛騎士団長の甥。
「自分の人生に、自分で納得できるところが、あると楽だ。
自分の人生に納得できなくて、恨み言を吐き続けていたら、人がいなくなって、余計に苦しくなる。」
近衛騎士団長の甥は、頷いて去っていった。
オレは、異世界で、色々な人と関わるようになった。
結婚した夫よりも、関わり合いが出来ている。
何でだ?
公爵が、本当に、全然、帰ってこないせいだ。
婚姻届を書いた日以後、オレは、夫の顔を見ていない。
ひんやりした関係の夫がいることが、オレが日本に帰る条件の第一歩だから、オレにとったら、好都合だけど。
恋愛結婚だったら、破綻しているんじゃないかな?
婚姻届を出した後、嫁に連絡しない、家に帰ってこない夫。
新婚で、やるか?
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今日は、王城で、会いたくない人のうちの二人に会ってしまった。
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オレの目の前には、公爵の友人その四の医者と、医者の妹がいる。
向こうも、こっちも、会おうとして、会ったわけじゃない。
たまたま、ばったり。
道端で。
『あ、知り合いがいる。』
となってしまった。
会釈で済まそうとしたら、その四の医者に話しかけられたので、立ち話。
「妹は、神子様の侍女になった。」
とその四。
妹は、家事手伝いを止めて、外に働きに出たんだな?
神子様という肩書きが何を意味しているのか、オレは知らないけれど。
就職先としては、花形なんだな。
わざわざ話題に出すくらいだから。
オレは、妹を祝福した。
「就職、おめでとう。」
「異世界転移されてきた神子様とは、友人一同付き合いがあるんだ。家にこもり気味の妹に神子様の侍女を勧めてみたら、神子様も妹も乗り気になってね。」
と医者。
医者は、凄くいい話風に話しているけれどなー。
神子様も、妹も、断れない提案だよな?
神子様にしたら、友達の妹。
妹にすれば、兄の友達。
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『相性悪いんで、無理です』
とは、どちらも言えなくないか?
医者の妹は、権力者の近くに行きたいタイプだから、問題ないのか?
オレは、就職おめでとう、を言って、立ち去ろうとした。
オレから話すことは、何もない。
すると。
「妹は、立派に国へ貢献している。
公爵家への妹の出入り禁止を解除してくれないか?」
と医者。
医者よ、血迷ったのか?
国が、どうとか、が問題じゃない。
「論外だ。今から、妹に加えて、医者の出入りも禁止する。」
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「横暴過ぎ。お兄ちゃんは、あなたなんかより、公爵との付き合いも長いし、信頼されているの。
あなたなんか、何を言っても、お兄ちゃんを出入り禁止になんか、できっこない。
お兄ちゃんと私の方が公爵と仲が良いんだから。
後から来たくせに、偉そうにしないで!」
と医者の妹。
オレは、医者の妹に関わらない。
医者に畳み掛ける。
「医者、オレの決定の理由が分からないなら、あんたは公爵の友人じゃない。」
医者は、しまった、という顔をした。
「後、医者の妹が、オレより公爵と親しいとは、どういう意味だ?」
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