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第3章 結婚しました。公爵閣下と。オレ、歓迎、されてます?

33.まずは、一人目退場。おめでとう。おまけで、もう一人。一人より、二人で、一挙両得ですよ、オレが。

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オレは、公爵家の家人を呼んだ。

医者の妹を家人に示すオレ。

「医者の妹は、帰らせろ。

公爵の伴侶として、今から無期限で、医者の妹は、公爵家の敷居をまたぐことを禁止する。

従わないなら、強制退去だ。
安心していい。
医者の妹は、何の権限もない。」

嬉々として、近づいてくる公爵家の家人。

いまだかつてない扱いに、うろたえる医者の妹。

「医者の妹。
最短で、自分で出ていかないなら、門の外に引きずり出して、捨てるぞ。

医者と、医者の家には、医者の妹が、公爵家の敷居をまたがないように、通告する。

通告したにも関わらず、医者の妹が、公爵家の敷居をまたいだ場合は、医者の出入りも禁止する。」

医者の妹に通告してから、オレは、家人に指示する。

「今、医者と医者の家に手紙を書く。
妹は、どこに捨ておいても構わない。

オレが書く手紙をすぐに、医者と医者の家に届け、両方が、オレの手紙に目を通すのを目の前で確認してから、帰ってこい。

妹が、公爵家の門の外にいるから、まだ必要なら回収しておけ、と伝えろ。

公爵家の周りにうろつくやつが、医者の妹を持ち帰っても、公爵家は、預かり知らぬこと、とする。」

オレは、医者の妹を見た。

「公爵の伴侶の手紙と、医者の妹、どちらが早く到着するかな?」

医者の妹は、オレにつかみかかろうとしたので、腕で払い除ける。

「公爵の伴侶がホストのお茶会で、公爵の伴侶に危害を加えるような、ゲストはいらない。

教育のゲストを決めたのは、教育係だ。
いますぐ、教育係を呼べ。」

医者の妹は、取り押さえられている。

離れたところで見ていただけの、何もしない教育係を連れてこさせた。

「今日のお茶会の日時とゲストを決めてきたのは、教育係だったな?

これより、教育係は、公爵家の敷居をまたぐことを無期限で禁止する。

教育係は、只今をもって、公爵の伴侶の教育係を辞めさせる。」

「お茶会は、大失敗ですか。嘆かわしい。
これだけのゲストを迎えておきながら失敗するなんて、公爵の伴侶の器じゃありませんね。
私を出禁ですか?
出来もしないくせに、大口をたたいて、恥をかくのは、誰でしょうね。」
と教育係。

教育係は、取り繕うつもりもないらしい。

「教育係よ、公爵の伴侶に危害を加える人物を、公爵の伴侶が初めてホストを務めるお茶会のゲストとして招き入れた責任を追求されることは覚悟しておけ。

医者の妹も、公爵の伴侶の教育係も、公爵家に仇なす者と周知させる。
公爵の伴侶の名のもとに。

出ていけ。

出ていかないなら、出ていかせる。」

「公爵の伴侶の身分を笠に着るとは!」
教育係は、医者の妹とは違い、オレを睨みつけながら、自分で出ていった。
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