26 / 667
第3章 結婚しました。公爵閣下と。オレ、歓迎、されてます?
26.五人のゲストが、オレを嫌い過ぎる件。一番手は、国王陛下のお姉様ですか?二番手は、宰相の娘さんですか?
しおりを挟む
ゲスト五人が、五人とも、ホストであるオレを嫌って、団結している。
ゲストその一。
国王陛下の姉。
「わたくしは、国王陛下の姉として、公爵とは、幼い頃から付き合いがあります。
公爵は、幼少期から、国王陛下の良き友でした。
公爵は、今後も、国王陛下の良き友であり続けるでしょう。
貴方は、公爵の伴侶になりました。
公爵が、国王陛下の良き友であるなら、公爵の伴侶は、誰の良き友になるべきか、分かるでしょう。」
オレは、心の中で答えた。
『公爵の上司の伴侶である、王妃様ですかね?』
と。
妻が、夫の上司の妻の接待しなきゃならんのかよ?
妻と妻って、完全に他人じゃん?
オレは、結婚してから、王妃様に、会ったことがないことに気づいた。
『王妃様と仲良くしてくれ。』
と、公爵から、頼まれてもいない。
そもそも、オレ、夫の公爵と、結婚の書類を書いた日以来、会っていない。
だから、オレは、こう答えた。
「王妃陛下にお目にかかる機会があれば、確認してみます。」
と。
オレの返事は、まずかったようだ。
国王陛下の姉は、王妃ではなく、自分の良き友となるように努めます、という殊勝なお返事が欲しかったらしい。
国王陛下の姉は、大変不機嫌になられ、今に至る。
えー。
国王陛下の姉の話の切り口から、姉をヨイショしろに繋がるとは。
公爵の伴侶のオレは、国王陛下の妻、王妃陛下と仲良くなる方が、長い目で見ると、公爵家として正解なんでは?
そこまで、この世界に長居する予定がないオレは、口には出さないし、行動にも移さないけど。
国王陛下の姉と仲良くなった後に、オレが王妃陛下が仲良くなれるとは思わないぞ、オレは。
夫の友達の妻が、小姑と仲良しだと聞いて、夫の友達の妻と仲良くなりたい、と思う?
夫の友達の妻から、情報が小姑に筒抜けになるかもしれない、とか、警戒しない?
夫が国一番の権威、国王陛下で、小姑は、王姉なんだもん。
オレが、王妃陛下の立場に立たされたら、夫の友達の妻、つまり、オレのことは、敬して遠ざけるなー。
ゲストその二。
宰相の娘さん。
侯爵家のご令嬢。
「公爵とわたくしは、年齢が近くて、幼少期からずっと、親しくしておりますの。」
自信満々のご令嬢。
オレが、公爵のことが好きで好きでたまらない伴侶だったら、嫉妬の炎を燃やしたかもしれない。
嫉妬をポジティブに転換する性格なら、公爵の素敵なところを語り合う相手になったかもしれない。
残念ながら、公爵に恨みはあっても好意は、微塵もないオレ。
「そうですか。」
しか、出てこなかった。
ご令嬢は、オレの反応を予想していなかったよう。
「わたくしに、そんな態度をとって、いいと思っているの?」
ご令嬢は、扇を握りしめて、怒りに震えておられたよ。
妻に、夫の幼馴染みの女友達をヨイショしろと?
そんな要求してくる夫の女友達は、ろくでもないクズなので、関係を断っていいと、オレは思う。
そんな女友達をのさばらせている男だと、結婚前に分かったら、その男は捨てて、新しい男を探す方が建設的だ、とも思う。
だってさ。
女友達は、多分、変わらない。
男が、変わるのは、自分に害が及んだとき。
女友達が、男にいい顔して、妻にキツくあたっていても、そういう男は、困らない。
女友達が男にキツくあたるようになったら?
男は、妻に、キツくあたるようになるんじゃないかな?
そういう男は、面倒くさがり屋で、自分が大事。
だから、まあ。
オレは、結婚相手にはお勧めしないよ。
はー。
なんで、オレは、そんな男と結婚しているんだろー。
オレ自身が、結婚をやめろと言うような男と。
これで、二人目。
後三人、いるんだよなー。
続くんだよなー。
ゲストその一。
国王陛下の姉。
「わたくしは、国王陛下の姉として、公爵とは、幼い頃から付き合いがあります。
公爵は、幼少期から、国王陛下の良き友でした。
公爵は、今後も、国王陛下の良き友であり続けるでしょう。
貴方は、公爵の伴侶になりました。
公爵が、国王陛下の良き友であるなら、公爵の伴侶は、誰の良き友になるべきか、分かるでしょう。」
オレは、心の中で答えた。
『公爵の上司の伴侶である、王妃様ですかね?』
と。
妻が、夫の上司の妻の接待しなきゃならんのかよ?
妻と妻って、完全に他人じゃん?
オレは、結婚してから、王妃様に、会ったことがないことに気づいた。
『王妃様と仲良くしてくれ。』
と、公爵から、頼まれてもいない。
そもそも、オレ、夫の公爵と、結婚の書類を書いた日以来、会っていない。
だから、オレは、こう答えた。
「王妃陛下にお目にかかる機会があれば、確認してみます。」
と。
オレの返事は、まずかったようだ。
国王陛下の姉は、王妃ではなく、自分の良き友となるように努めます、という殊勝なお返事が欲しかったらしい。
国王陛下の姉は、大変不機嫌になられ、今に至る。
えー。
国王陛下の姉の話の切り口から、姉をヨイショしろに繋がるとは。
公爵の伴侶のオレは、国王陛下の妻、王妃陛下と仲良くなる方が、長い目で見ると、公爵家として正解なんでは?
そこまで、この世界に長居する予定がないオレは、口には出さないし、行動にも移さないけど。
国王陛下の姉と仲良くなった後に、オレが王妃陛下が仲良くなれるとは思わないぞ、オレは。
夫の友達の妻が、小姑と仲良しだと聞いて、夫の友達の妻と仲良くなりたい、と思う?
夫の友達の妻から、情報が小姑に筒抜けになるかもしれない、とか、警戒しない?
夫が国一番の権威、国王陛下で、小姑は、王姉なんだもん。
オレが、王妃陛下の立場に立たされたら、夫の友達の妻、つまり、オレのことは、敬して遠ざけるなー。
ゲストその二。
宰相の娘さん。
侯爵家のご令嬢。
「公爵とわたくしは、年齢が近くて、幼少期からずっと、親しくしておりますの。」
自信満々のご令嬢。
オレが、公爵のことが好きで好きでたまらない伴侶だったら、嫉妬の炎を燃やしたかもしれない。
嫉妬をポジティブに転換する性格なら、公爵の素敵なところを語り合う相手になったかもしれない。
残念ながら、公爵に恨みはあっても好意は、微塵もないオレ。
「そうですか。」
しか、出てこなかった。
ご令嬢は、オレの反応を予想していなかったよう。
「わたくしに、そんな態度をとって、いいと思っているの?」
ご令嬢は、扇を握りしめて、怒りに震えておられたよ。
妻に、夫の幼馴染みの女友達をヨイショしろと?
そんな要求してくる夫の女友達は、ろくでもないクズなので、関係を断っていいと、オレは思う。
そんな女友達をのさばらせている男だと、結婚前に分かったら、その男は捨てて、新しい男を探す方が建設的だ、とも思う。
だってさ。
女友達は、多分、変わらない。
男が、変わるのは、自分に害が及んだとき。
女友達が、男にいい顔して、妻にキツくあたっていても、そういう男は、困らない。
女友達が男にキツくあたるようになったら?
男は、妻に、キツくあたるようになるんじゃないかな?
そういう男は、面倒くさがり屋で、自分が大事。
だから、まあ。
オレは、結婚相手にはお勧めしないよ。
はー。
なんで、オレは、そんな男と結婚しているんだろー。
オレ自身が、結婚をやめろと言うような男と。
これで、二人目。
後三人、いるんだよなー。
続くんだよなー。
90
お気に入りに追加
1,680
あなたにおすすめの小説

どうしてこうなった?(ショートから短編枠にしたもの)
エウラ
BL
3歳で魔物に襲われて両親を亡くし、孤児院育ちの黒髪黒目で童顔のノヴァは前世の記憶持ちの異世界転生者だ。現在27歳のCランク冒険者。
魔物に襲われたときに前世の記憶が甦ったが、本人は特にチートもなく平々凡々に過ごしていた。そんなある日、年下22歳の若きSランク冒険者のアビスと一線を越える出来事があり、そこで自分でも知らなかった今世の過去を知ることになり、事態は色々動き出す。
若干ストーカー気味なわんこ系年下冒険者に溺愛される自己評価の低い無自覚美人の話。
*以前ショート専用の枠で書いてましたが話数増えて収拾がつかなくなったので短編枠を作って移動しました。
お手数おかけしますがよろしくお願いいたします。
なお、プロローグ以降、途中まではショートの投稿分をまるっと載せるのでそちらと重複します。ご注意下さい。出来次第投稿する予定です。
こちらはR18には*印付けます。(でも忘れたらすみません)


嫌われものの僕について…
相沢京
BL
平穏な学校生活を送っていたはずなのに、ある日突然全てが壊れていった。何が原因なのかわからなくて気がつけば存在しない扱いになっていた。
だか、ある日事態は急変する
主人公が暗いです

どうも、卵から生まれた魔人です。
べす
BL
卵から生まれる瞬間、人間に召喚されてしまった魔人のレヴィウス。
太った小鳥にしか見えないせいで用無しと始末されそうになった所を、優しげな神官に救われるのだが…

【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。

実はαだった俺、逃げることにした。
るるらら
BL
俺はアルディウス。とある貴族の生まれだが今は冒険者として悠々自適に暮らす26歳!
実は俺には秘密があって、前世の記憶があるんだ。日本という島国で暮らす一般人(サラリーマン)だったよな。事故で死んでしまったけど、今は転生して自由気ままに生きている。
一人で生きるようになって数十年。過去の人間達とはすっかり縁も切れてこのまま独身を貫いて生きていくんだろうなと思っていた矢先、事件が起きたんだ!
前世持ち特級Sランク冒険者(α)とヤンデレストーカー化した幼馴染(α→Ω)の追いかけっ子ラブ?ストーリー。
!注意!
初のオメガバース作品。
ゆるゆる設定です。運命の番はおとぎ話のようなもので主人公が暮らす時代には存在しないとされています。
バースが突然変異した設定ですので、無理だと思われたらスッとページを閉じましょう。
!ごめんなさい!
幼馴染だった王子様の嘆き3 の前に
復活した俺に不穏な影1 を更新してしまいました!申し訳ありません。新たに更新しましたので確認してみてください!


嫌われ者の長男
りんか
BL
学校ではいじめられ、家でも誰からも愛してもらえない少年 岬。彼の家族は弟達だけ母親は幼い時に他界。一つずつ離れた五人の弟がいる。だけど弟達は岬には無関心で岬もそれはわかってるけど弟達の役に立つために頑張ってるそんな時とある事件が起きて.....
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる