《本編 完結 続編開始》29歳、異世界人になっていました。日本に帰りたいのに、年下の英雄公爵に溺愛されています。

かざみはら まなか

文字の大きさ
上 下
18 / 667
第2章 ケレメイン公爵家での一週間が始まりました。

18.公爵家七日目。公爵と五人の友人vsオレ。ファイト開始です。

しおりを挟む
昨日は、国王陛下から話は終わったと言われ、庭師のところに押しかけたり、門番や、動物の世話係のところで話を聞いた。

この世界のことは、だいたい把握した。

オレがいる国は、マウンテン王国。

公爵は、マウンテン王国の貴族。

異世界は、王侯貴族が元気に政治経済を動かしている。

公爵の五人の友人のご職業も分かった。

その五、国王陛下。

その四、医者。

その三、司祭。

その二、近衛騎士団の副団長。

その一、宰相補佐。

国の要職しかいない。

異世界の人間だと知らないように、公爵を含めた六人とは、速やかに距離をおくべし。

今日は、公爵がいつ戻ってきてもいいように、すぐ切り上げられる、書類仕事のお手伝いをしている。

一週間、濃かった。

昼ごはんを食べていたら、公爵が帰ってきたようだ。

今日も、玄関ホールが、ざわざわしている。

見に行ったら、五人の友人も一緒にいたわ。

仲良しだなー。

さあ、どんとこい!
話し合いの時間だ!


部屋の真ん中には、大きな長方形のテーブルがある。

オレは、オレと公爵と公爵の仲間たちの計七人で、テーブルを囲んでいる。

オレの側は、オレ一人。

向かい側に六人。

いや、本当に、仲良しだな。

オレは、売り込みにきた商人か?

ああん?

始まる前からオレは、戦闘モード。

そんな中。

口火を切ったのは、
「お前の名前は、何だ?」
という公爵の第一声だった。

「奇遇だな。オレも、あんたの名前を知らない。
知らなくても、一週間困らなかった。」
オレは、公爵の顔を真正面から、見据えてやった。

「私の名前を知らない?」
と公爵。

後から、ヤグルマさんに聞いたけどさ。

「今日で、お別れなんだから、名前は知らないままの方が都合がいい。
今後、あんたとオレの人生が、交わることはないんだから。」
しおりを挟む
感想 84

あなたにおすすめの小説

どうしてこうなった?(ショートから短編枠にしたもの)

エウラ
BL
3歳で魔物に襲われて両親を亡くし、孤児院育ちの黒髪黒目で童顔のノヴァは前世の記憶持ちの異世界転生者だ。現在27歳のCランク冒険者。 魔物に襲われたときに前世の記憶が甦ったが、本人は特にチートもなく平々凡々に過ごしていた。そんなある日、年下22歳の若きSランク冒険者のアビスと一線を越える出来事があり、そこで自分でも知らなかった今世の過去を知ることになり、事態は色々動き出す。 若干ストーカー気味なわんこ系年下冒険者に溺愛される自己評価の低い無自覚美人の話。 *以前ショート専用の枠で書いてましたが話数増えて収拾がつかなくなったので短編枠を作って移動しました。 お手数おかけしますがよろしくお願いいたします。 なお、プロローグ以降、途中まではショートの投稿分をまるっと載せるのでそちらと重複します。ご注意下さい。出来次第投稿する予定です。 こちらはR18には*印付けます。(でも忘れたらすみません)

堕とされた悪役令息

SEKISUI
BL
 転生したら恋い焦がれたあの人がいるゲームの世界だった  王子ルートのシナリオを成立させてあの人を確実手に入れる  それまであの人との関係を楽しむ主人公  

嫌われものの僕について…

相沢京
BL
平穏な学校生活を送っていたはずなのに、ある日突然全てが壊れていった。何が原因なのかわからなくて気がつけば存在しない扱いになっていた。 だか、ある日事態は急変する 主人公が暗いです

どうも、卵から生まれた魔人です。

べす
BL
卵から生まれる瞬間、人間に召喚されてしまった魔人のレヴィウス。 太った小鳥にしか見えないせいで用無しと始末されそうになった所を、優しげな神官に救われるのだが…

【完結】ぎゅって抱っこして

かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。 でも、頼れる者は誰もいない。 自分で頑張らなきゃ。 本気なら何でもできるはず。 でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。

実はαだった俺、逃げることにした。

るるらら
BL
 俺はアルディウス。とある貴族の生まれだが今は冒険者として悠々自適に暮らす26歳!  実は俺には秘密があって、前世の記憶があるんだ。日本という島国で暮らす一般人(サラリーマン)だったよな。事故で死んでしまったけど、今は転生して自由気ままに生きている。  一人で生きるようになって数十年。過去の人間達とはすっかり縁も切れてこのまま独身を貫いて生きていくんだろうなと思っていた矢先、事件が起きたんだ!  前世持ち特級Sランク冒険者(α)とヤンデレストーカー化した幼馴染(α→Ω)の追いかけっ子ラブ?ストーリー。 !注意! 初のオメガバース作品。 ゆるゆる設定です。運命の番はおとぎ話のようなもので主人公が暮らす時代には存在しないとされています。 バースが突然変異した設定ですので、無理だと思われたらスッとページを閉じましょう。 !ごめんなさい! 幼馴染だった王子様の嘆き3 の前に 復活した俺に不穏な影1 を更新してしまいました!申し訳ありません。新たに更新しましたので確認してみてください!

【完結】悪役令息の役目は終わりました

谷絵 ちぐり
BL
悪役令息の役目は終わりました。 断罪された令息のその後のお話。 ※全四話+後日談

嫌われ者の長男

りんか
BL
学校ではいじめられ、家でも誰からも愛してもらえない少年 岬。彼の家族は弟達だけ母親は幼い時に他界。一つずつ離れた五人の弟がいる。だけど弟達は岬には無関心で岬もそれはわかってるけど弟達の役に立つために頑張ってるそんな時とある事件が起きて.....

処理中です...