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第2章 ケレメイン公爵家での一週間が始まりました。

10.公爵家に来て三日目。公爵の友人その三が、客人同士仲良くしたいとオレに絡んできます。

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公爵家の食事は美味しい。
オレは、食事はヤグルマさんと一緒にとると押し切った。

作法とか常識とか、マンツーマンで習いながら、一週間過ごしたら、即席だけど、仕事探しに役立つはず。

ヤグルマさんは逃さない。

オレは、寝るときと風呂トイレ以外は、ヤグルマさんと一緒だ。

お陰で、仕事もなんとなく、出来ている。

いつの間にか、異世界人になったけど、字が読めて、書けて良かった。

文盲だと、仕事を覚える前に、文字を覚えるところから、スタートになっていたはず。

さくさく、常識と作法を身に着けて、公爵家に関係の薄い仕事をしよう。

説明をしない公爵も。
公爵の面倒くさい友人も。

オレは、ノーサンキュー。

相手をすることで、異世界から日本に帰れる可能性があるならまだしも。

顔を見るだけで、イライラしそうだから、関わらずに生活したい。

オレは、ストレスのない暮らしをするぞ!

男と結婚する制度の有無とかは、この屋敷を出ていく直前に聞いて、その後は疎遠になる計画だ。


今日は、公爵家の屋敷にきて三日目。
ヤグルマさんと、護衛とオレは、仲良くお仕事をしている。

公爵家に連れてこられて、一日目は、打ち合わせの後、オレの使う部屋を案内してもらい、使う物を受け取り、明日からのルールを聞いて終わった。

二日目は、ヤグルマさんに張り付いて、どんな仕事があるか見てまわり、ついでに、公爵の客人だと顔を売り、最後に、ちょこっと仕事をした。

三日目の今日は、ヤグルマさんも護衛も心得たもので、オレは、阿吽の呼吸で仕事をしている。


とても、楽しい時間だったのに、公爵の友人が遊びに来た。

公爵いないのに。

客人同士、仲良くしたいよね?とかオレに言ってきた。

今、オレの目の前で、その男は、にやにやしている。

ヤグルマさんと護衛は、口出し出来ないらしい。

公爵が、友人の自由な出入りを認めているんだとか。

公爵、バカじゃん?

体力があって、暇もあるんだな。

よしよし、オレが、働かせてやろうじゃないか。

オレの仕事探しの役に立つがいい。
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