《本編 完結 続編開始》29歳、異世界人になっていました。日本に帰りたいのに、年下の英雄公爵に溺愛されています。

かざみはら まなか

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第1章 異世界人になっていました。早く日本に帰りたいです。どうやったら、帰れますか。

8.オレは、ストレスのない環境を作るために妥協はしません。

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「お仕事ですか?こちらには、お仕事でいらっしゃった?」
とヤグルマさん。

「オレがここにいるのは、公爵に誘拐された結果。
公爵の犯罪をつまびらかにしたところで、オレの生活の保証はない。
それなら、オレは、生きていくために、仕事をする。
だから、仕事のため。

公爵から、オレについての説明は?」

「大事な方だと。」
とヤグルマさん。

「それだけか?大事な方なら、大事に扱え。二枚舌か。」

異文化交流だろ?

最初に、きっちり線引しとかないと。

言ってないから、いいでしょ?的なやつは、嫌だからな。

オレは、日本に帰りたい。
日本に帰れないなら、ストレスなく過ごしたい。

日本でのオレの環境は、やっと手に入った天国だったんだ。

諦めたりしない。

「まあ。いい。詳細をつめる前に、ヤグルマさんの後ろのやつは退室だ。
あと、オレの後ろのやつは、何のためにいる?」

「護衛です。」
とヤグルマさん。

「護衛は、何から、何を守っている?」

「フジツボ様の護衛です。」
とヤグルマさん。

「じゃ、こいつは、オレの護衛から外せ。
オレの護衛の仕事を受けていながら、仕事をしていない。
護衛の仕事をしない護衛は、いらない。」

「そうなると、フジツボ様のお側に控える者がいなくなります。」
とヤグルマさん。

「オレは、ここで暮らす間、ヤグルマさんについて回る。
ヤグルマさんの意向はおいておいてな。
よろしく。」

ヤグルマさんは、えっ?と驚いた。

信用ならん下っ端ばかりなんだから、上司のヤグルマさんは逃がさんぞ。

「ヤグルマさんと話をしたいから、ヤグルマさんとオレの後ろのやつらは、退室させてくれ。
扉の前の護衛は、いていい。
そいつは、仕事をしている。」
オレは、扉の前の護衛を見た。

護衛は、少し笑った。
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