《本編 完結 続編開始》29歳、異世界人になっていました。日本に帰りたいのに、年下の英雄公爵に溺愛されています。

かざみはら まなか

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第1章 異世界人になっていました。早く日本に帰りたいです。どうやったら、帰れますか。

7.オレは、異世界に来てまで、ストレスを溜めたくありません。人間関係では、特に。

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ヤグルマさんの後ろのやつの態度が、客人向けじゃないんだが?

射殺したいくらいに、俺を睨んでるんだよ。

俺は、礼儀のなっていない下っ端は相手にしない、と伝えておこう。

こういうやつは、見えないところで、地味な嫌がらせしてくることがある。

「ヤグルマさんの後ろのやつ。
お前の態度は、公爵の意向か?
俺は、俺も不本意だが、公爵が直々連れてきた公爵の客人だ。
上司だが、主人だかの客人にする態度じゃないよな?」

ヤグルマさんの後ろのやつにジョブを食らわしといてっと。

「ヤグルマさん。
公爵がいない間、オレは、あんたと話をするよ。

ヤグルマさんの後ろに立っているやつは、オレに関することには一切関わらせるな。」

言葉は多少荒くキツイ方が効く。

優しく話してもつけあがらせるからな。

「ヤグルマさんの後ろのやつ。
よく聞け。
オレの存在が不本意だとあんたが文句を言う相手は、オレじゃない。

それを理解して、まともな仕事ができないなら、向いていないから、配置換えしてもらえ。」

ざくざくいくぞ、オレは。

異世界に来てまで、ストレスを溜めるのは、御免だ。

「ヤグルマさん。
それを理解できない頭の持ち主な上に、 感情を理性で制御して仕事に臨めないやつを客人であるオレの前に出してきたのは、
あんたも、後ろのやつに完全同意だという意思表示か?

それとも、後ろのやつは、あんたの代弁者か?

公爵の意向に反発できないから、赤の他人に八つ当たりか?

公爵とオレは他人だし、あんたとオレも他人だ。」

ヤグルマさんは全く動じていないが、ヤグルマさんの後ろのやつの感情がうるさい。

「ヤグルマさんの後ろのやつ。
オレを追い出したいなら、今すぐ公爵を呼び戻して、オレとの話し合いの席につかせろ。」

なんなら、部屋を飛び出していっても、構わないぞ、ヤグルマさんの後ろのやつよ。

「ヤグルマさん。
話を続ける前に、後ろのやつを退席させる気はあるか?

後ろのやつが話を聞いていると、オレの妨害をしてくる心配しかないんだが。」

ヤグルマさんに、水を向ける。

「この者をフジツボ様の担当にと考えておりました。」
とヤグルマさん。

「断る。オレは、社会人として礼儀のなっていないやつとは、仕事をしない主義だ。」
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