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第1章 異世界人になっていました。早く日本に帰りたいです。どうやったら、帰れますか。

2.扉を開けたら、男がいました。だから、断っただろ!『お、お姫様抱っこは、やめろ!』

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「行かねー。報酬のない仕事は、仕事とは呼ばない。オレは、ボランティアをするほど、暮らしに余裕がない。1人で行け。」

オレは、男を避けて、反対方向に歩き出した。

「手間のかかる。」
と男。

次の瞬間、オレは、男にお姫様抱っこされていた。

なんでだ!

「下ろせ。オレは、仕事に行く。」

「仕事がしたいなら、させてやる。」
と男。

「オレが生活して貯金できるだけの報酬はあるんだろうな?
あと、オレ、住まいも探さなくちゃなんないからな?」

「住まいは、ある。報酬は着いてからだ。」
と男。

オレは、男の腕から逃げ出せなかったので、ついていくことにした。

抱っこから、下りられないから、ではない。

オレの意思でついていくのだ。

ダメなら、帰ってこよう。

そういや、この世界の移動手段て、何なんだろう?

馬に乗るとかだったら、無理だから。

乗ったことないから。

動物に馬鹿にされるんだよ、オレ。


オレは、自転車か、キックボードがせいぜいだからな。

電車なら、新幹線をよろしく。

飛行機は、落ちないやつで。

車は、安全運転で。

バスは、ヘアピンカーブは避けてほしい。

酔うから。
車酔い、まじで辛いから。


と願っていたら。


まさか、まさかの。


気球。


確かに、交通費は、とりようがないよなー。

というか、途中下車できないやつ。

目的地に着くまで、宿泊費が、かからないわけだよ。

というか、気球、怖いんだけど。

落ちない?

ねえ、落ちない?

飛行機は、下見えないじゃん?

気球は、足元は見えないけど。

立って歩いていたら、よろめいたひょうしに、落ちそう。

絶対、立たない。

というか、気球に乗りたくないから、キャンセルしていいかな?

そういえば、運ぶモノを預かってもいない。

よし、キャンセルしよう。

「あー。オレ、気球は、乗る気分じゃないから、パス。そういうわけで、お出かけは、1人で、楽しんできたら?」

オレは、お姫様抱っこのまま、腕で、バッテンを作った。

「聞こえたよな?オレは、ここで、下宿にUターンするんで、おろしてくれ。」
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