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222.ドッジボールでふーくんにトレードを申し入れた女は、炎上している一般人のまとめを作っていた。俺は、加地さんのしていたことを思い出す。
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「炎上している人をまとめていたら、どんどん増えていったのよ。
無くならないからね。
まとめるのを炎上ネタに決めておいて良かったわ。
炎上したら、鎮火はしない。
ほとぼりが冷めたころには、蒸し返したくなる。
私のまとめは、重宝されたわ。」
とドッジボールでふーくんにトレードを申し入れた女。
「ネットの情報を拾ってまとめて重宝されて、嬉しかったのか?」
そもそも、自分で何かをまとめて見せたい、という感覚が、俺にはない。
ドッジボールでふーくんにトレードを申し入れた女は、俺にはない感覚の持ち主だ。
俺が経験したことのない方法で、充足感を得ていたらしい。
「芸能人の誰がどうした、こうしたなど、その誰かが推しでもなければ、どうでもいいわよね?
どこにでもいる誰かの炎上ネタの中には、絶対に趣味に合って楽しめるネタがあるものなのよ。」
とドッジボールでふーくんにトレードを申し入れた女。
「一人でまとめていたのか?」
「当然。」
とドッジボールでふーくんにトレードを申し入れた女。
俺は、ドッジボールでふーくんにトレードを申し入れた女の話を聞いているうちに、加地さんを思い出していた。
あるものを集めてまとめることに特化したから、ドッジボールでふーくんにトレードを申し入れた女一人でもできたのか。
それにしても。
俺は、なぜ、今、加地さんを思い出していたのか?
加地さんがしていたこととドッジボールでふーくんにトレードを申し入れた女のしていたことは、第三者への影響力があった、という共通点がある。
団体での活動か、個人での活動かの、の差はあるが。
新人歓迎会で亡くなった加地さんは、集められた情報を調べて、糾弾することを生業にしていた。
加地さんは、ドッジボールでふーくんにトレードを申し入れた女とは異なり、一人での活動ではなかった。
加地さんは、持ち込まれた情報を、下請けの誰かに調べてもらって、その調査結果を元に、活動していた。
その加地さんは、野村レオが担当していた事件の重要参考人について、取り上げようとしたことが原因で、正義が勝たないデスゲームの参加者となり、消されている。
野村レオが担当していた事件の重要参考人は、ドッジボールで亡くなったタツキ。
タツキは、正義が勝たないの大元となったタケハヤプロジェクトに参加していた学生とその関係者に対する複数の集団暴行事件の重要参考人だった。
加地さんが正義が勝たないデスゲームに参加することになった決定打が、タケハヤプロジェクトの学生とその関係者への複数の暴行事件にたどり着くことを懸念したやつらの手配だという可能性はないか。
ドッジボールでふーくんにトレードを申し入れた女には、タケハヤプロジェクトか正義が勝たないデスゲームの関係者との関わりが元々あったのか?
それとも。
まとめ、を作っていくうちに、関わりができたのか?
俺は、女二人組を前に、ドッジボールでふーくんにトレードを申し入れた女がどこに繋がってくるのか、を考えていた。
ドッジボールの女リーダーは、知りすぎたことを、正義が勝たないデスゲームに参加することになった原因としてあげている。
「理解不能という顔をしているけど、何が難しかった?」
とドッジボールでふーくんにトレードを申し入れた女。
俺は、思考することから、頭を切り替えた。
「まとめ、というくらいなら、情報を載せていた対象は、二人以上か。
見たところで、何か意味を見いだせるのか?」
「真面目に考えすぎ。」
とドッジボールの女リーダー。
「意味のないことをしたいか?」
楽しかろうが、楽しくなかろうが、時間を無駄にしたいと俺は思わない。
「炎上する人を見るのは、元手のかからない最高の暇つぶし。
他にすることがあったら、見ないわよ。」
とドッジボールの女リーダー。
「娯楽でさえなかったか。」
「他人の炎上以外に、暇つぶしに適したものがあるなら、例をあげてみれば?」
とドッジボールの女リーダー。
「そんなものか。」
「炎上する人が増えていくと、炎上する人を見たい人は、暇つぶしが充実して、退屈しない。
炎上する人を見ている人を非難したい人は、非難する回数が増えて満足のいく生活を送れる。
私のまとめを見ていた人で、満たされなかった人はいないの。」
とドッジボールでふーくんにトレードを申し入れた女は、自慢している。
「誰かと何かをするより、一人でスマホを見ている方が充実している気持ちにはなるか。」
「高尚な言い訳を考えながら見る人もいたわね。
どんな言い訳を用意しながらでも、見る人が多い私のまとめを作った私は、成功していたわ。」
とドッジボールでふーくんにトレードを申し入れた女。
「見てほしいまとめ、としてとりあげられたのよ?
私は、自分で炎上ネタを集めたけれどね。
自分で探してまで見るのは億劫だという人の需要を完全に取り込んでいたわ。」
「それは、楽しかったのか?」
「楽しいに決まっているわよ。」
とドッジボールでふーくんにトレードを申し入れた女。
「私のまとめの知名度が上がっていくにつれて、私のまとめを楽しみにしている層以外にも、私のまとめが知られていくわよね?」
とドッジボールでふーくんにトレードを申し入れた女。
「まとめにアンチでもついたか?」
生きていて、アンチが存在しないことなどない、と俺は思う。
表に出すか、出さないかの差はあれど、他人に対する感情や関心がゼロにならない限り。
「アンチだと分かりやすかったんだけどねえ。」
とドッジボールでふーくんにトレードを申し入れた女。
無くならないからね。
まとめるのを炎上ネタに決めておいて良かったわ。
炎上したら、鎮火はしない。
ほとぼりが冷めたころには、蒸し返したくなる。
私のまとめは、重宝されたわ。」
とドッジボールでふーくんにトレードを申し入れた女。
「ネットの情報を拾ってまとめて重宝されて、嬉しかったのか?」
そもそも、自分で何かをまとめて見せたい、という感覚が、俺にはない。
ドッジボールでふーくんにトレードを申し入れた女は、俺にはない感覚の持ち主だ。
俺が経験したことのない方法で、充足感を得ていたらしい。
「芸能人の誰がどうした、こうしたなど、その誰かが推しでもなければ、どうでもいいわよね?
どこにでもいる誰かの炎上ネタの中には、絶対に趣味に合って楽しめるネタがあるものなのよ。」
とドッジボールでふーくんにトレードを申し入れた女。
「一人でまとめていたのか?」
「当然。」
とドッジボールでふーくんにトレードを申し入れた女。
俺は、ドッジボールでふーくんにトレードを申し入れた女の話を聞いているうちに、加地さんを思い出していた。
あるものを集めてまとめることに特化したから、ドッジボールでふーくんにトレードを申し入れた女一人でもできたのか。
それにしても。
俺は、なぜ、今、加地さんを思い出していたのか?
加地さんがしていたこととドッジボールでふーくんにトレードを申し入れた女のしていたことは、第三者への影響力があった、という共通点がある。
団体での活動か、個人での活動かの、の差はあるが。
新人歓迎会で亡くなった加地さんは、集められた情報を調べて、糾弾することを生業にしていた。
加地さんは、ドッジボールでふーくんにトレードを申し入れた女とは異なり、一人での活動ではなかった。
加地さんは、持ち込まれた情報を、下請けの誰かに調べてもらって、その調査結果を元に、活動していた。
その加地さんは、野村レオが担当していた事件の重要参考人について、取り上げようとしたことが原因で、正義が勝たないデスゲームの参加者となり、消されている。
野村レオが担当していた事件の重要参考人は、ドッジボールで亡くなったタツキ。
タツキは、正義が勝たないの大元となったタケハヤプロジェクトに参加していた学生とその関係者に対する複数の集団暴行事件の重要参考人だった。
加地さんが正義が勝たないデスゲームに参加することになった決定打が、タケハヤプロジェクトの学生とその関係者への複数の暴行事件にたどり着くことを懸念したやつらの手配だという可能性はないか。
ドッジボールでふーくんにトレードを申し入れた女には、タケハヤプロジェクトか正義が勝たないデスゲームの関係者との関わりが元々あったのか?
それとも。
まとめ、を作っていくうちに、関わりができたのか?
俺は、女二人組を前に、ドッジボールでふーくんにトレードを申し入れた女がどこに繋がってくるのか、を考えていた。
ドッジボールの女リーダーは、知りすぎたことを、正義が勝たないデスゲームに参加することになった原因としてあげている。
「理解不能という顔をしているけど、何が難しかった?」
とドッジボールでふーくんにトレードを申し入れた女。
俺は、思考することから、頭を切り替えた。
「まとめ、というくらいなら、情報を載せていた対象は、二人以上か。
見たところで、何か意味を見いだせるのか?」
「真面目に考えすぎ。」
とドッジボールの女リーダー。
「意味のないことをしたいか?」
楽しかろうが、楽しくなかろうが、時間を無駄にしたいと俺は思わない。
「炎上する人を見るのは、元手のかからない最高の暇つぶし。
他にすることがあったら、見ないわよ。」
とドッジボールの女リーダー。
「娯楽でさえなかったか。」
「他人の炎上以外に、暇つぶしに適したものがあるなら、例をあげてみれば?」
とドッジボールの女リーダー。
「そんなものか。」
「炎上する人が増えていくと、炎上する人を見たい人は、暇つぶしが充実して、退屈しない。
炎上する人を見ている人を非難したい人は、非難する回数が増えて満足のいく生活を送れる。
私のまとめを見ていた人で、満たされなかった人はいないの。」
とドッジボールでふーくんにトレードを申し入れた女は、自慢している。
「誰かと何かをするより、一人でスマホを見ている方が充実している気持ちにはなるか。」
「高尚な言い訳を考えながら見る人もいたわね。
どんな言い訳を用意しながらでも、見る人が多い私のまとめを作った私は、成功していたわ。」
とドッジボールでふーくんにトレードを申し入れた女。
「見てほしいまとめ、としてとりあげられたのよ?
私は、自分で炎上ネタを集めたけれどね。
自分で探してまで見るのは億劫だという人の需要を完全に取り込んでいたわ。」
「それは、楽しかったのか?」
「楽しいに決まっているわよ。」
とドッジボールでふーくんにトレードを申し入れた女。
「私のまとめの知名度が上がっていくにつれて、私のまとめを楽しみにしている層以外にも、私のまとめが知られていくわよね?」
とドッジボールでふーくんにトレードを申し入れた女。
「まとめにアンチでもついたか?」
生きていて、アンチが存在しないことなどない、と俺は思う。
表に出すか、出さないかの差はあれど、他人に対する感情や関心がゼロにならない限り。
「アンチだと分かりやすかったんだけどねえ。」
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