208 / 302
208.正義が勝たないデスゲームに参加する俺を見定めるのは、誰か。何のために見定めたいのか?俺は生かそうとしたのは?
しおりを挟む
ラキちゃんの首から手を離さないメグたん。
メグたんと並んでいるツカサ。
俺に追いつき、俺の横に立っている北白川サナ。
メグたんに首を絞められたままのラキちゃん。
俺は、注目されている。
俺は、決断を待たれている。
俺は、気付いた。
俺を生かしていたのは、北白川サナだけではなかった。
俺が参加した正義が勝たないデスゲームで、どのデスゲームでも、俺だけは、死に直面してこなかった。
なぜか?
俺が知らないうちに、お膳立てが済んでいたからか。
俺がまかり間違って、死なないように。
ヘマをしないで生き延びるように。
うっかり誰も殺すことがないように。
タケハヤプロジェクトの参加者として実績があるメグたんが、サバイバルゲームの前に、俺をツカサに引き合わせたのは、メグたんとツカサが俺を生かすかどうかの判断をするため。
メグたんは、アスレチックのデスゲームでモエカと会ったときの俺を観察していた。
デスゲームの中で、俺がどんな思考をして、どんな行動をするか、メグたんは、見ていた。
メグたんの中での俺への評価は、マイナス。
アスレチックゲームの終了後、俺と会ったツカサも、俺への評価は、辛かった。
ツカサの俺への評価が良くなったのは、サバイバルゲームで、外からツカサを追ってきた男とツカサと俺の三人で会話した後。
メグたんとツカサは、何のために、俺の何を見て、俺を判断していたのか?
サバイバルゲームで、俺を生かすか殺すか、を決めるためか?
メグたんとツカサが、サバイバルゲームで、俺生かすと決めたなら。
メグたんとツカサが、俺を生かす目的は何か?
メグたんとツカサは、タケハヤプロジェクトの参加者だ。
タケハヤプロジェクトの参加者は、デスゲームに参加する前に、デスゲーム運営と何らかのやり取りをしているのではないか?
俺を生かすことについてのやり取りを何か。
俺は、正義が勝たないデスゲームの参加者の中で、特殊だ。
正義が勝たないデスゲームから離れようとして、デスゲームに参加者にさせられたという経緯も。
佐竹ハヤトが後継に指名していたことも。
俺が参加したデスゲームの他の参加者には、俺のような事情はなかった。
俺以外の正義が勝たないデスゲームの参加者は、正義が勝たないデスゲームで殺し殺されるために、参加していた。
俺だけは、殺されるために、正義が勝たないデスゲームに招かれたわけではない、ということだ。
佐竹ハヤトから俺の名前を聞いていた元タケハヤプロジェクトの学生は、正義が勝たないデスゲームを体験した俺に、正義が勝たないデスゲームについての何かを期待している。
モエカは、正義が勝たないデスゲームの運営は、全自動だと言っていた。
最初に、佐竹ハヤトの後継の話を聞いたとき、システムのメンテナンスを期待されていると思った俺には、拒否感しかなかった。
全自動ということは、佐竹ハヤトの考えた仕様は、メンテナンスを必要としていないのではないか。
俺は、正義が勝たないデスゲームに参加する前、正義が勝たないデスゲームにコメントを入れる仕事を始めたときから期待されてきたのか。
佐竹ハヤトが、亡くなったすぐ後から、正義が勝たないデスゲームのコメント入力の仕事が俺に舞い込んだのは。
佐竹ハヤトは、佐竹ハヤトが生きている間、友達と仕事はしないと返事した俺を正義が勝たないデスゲームに巻き込まないようにしていたのではないか。
佐竹ハヤトの死により、俺へ接触することを止めるやつはいなくなった。
正義が勝たないデスゲームに参加させて、生かして脱出させようと企んだやつの望みは、正義が勝たないデスゲームのメンテナンスよりも大きな仕事。
デスゲーム運営が俺に用意する仕事が、何か、今の俺には想像もつかない。
大きな仕事を請け負うことと交換条件に、ラキちゃんの件をデスゲーム運営と交渉する機会が得られるなら、デスゲーム運営と話をするか。
俺の腹は決まった。
メグたんと並んでいるツカサ。
俺に追いつき、俺の横に立っている北白川サナ。
メグたんに首を絞められたままのラキちゃん。
俺は、注目されている。
俺は、決断を待たれている。
俺は、気付いた。
俺を生かしていたのは、北白川サナだけではなかった。
俺が参加した正義が勝たないデスゲームで、どのデスゲームでも、俺だけは、死に直面してこなかった。
なぜか?
俺が知らないうちに、お膳立てが済んでいたからか。
俺がまかり間違って、死なないように。
ヘマをしないで生き延びるように。
うっかり誰も殺すことがないように。
タケハヤプロジェクトの参加者として実績があるメグたんが、サバイバルゲームの前に、俺をツカサに引き合わせたのは、メグたんとツカサが俺を生かすかどうかの判断をするため。
メグたんは、アスレチックのデスゲームでモエカと会ったときの俺を観察していた。
デスゲームの中で、俺がどんな思考をして、どんな行動をするか、メグたんは、見ていた。
メグたんの中での俺への評価は、マイナス。
アスレチックゲームの終了後、俺と会ったツカサも、俺への評価は、辛かった。
ツカサの俺への評価が良くなったのは、サバイバルゲームで、外からツカサを追ってきた男とツカサと俺の三人で会話した後。
メグたんとツカサは、何のために、俺の何を見て、俺を判断していたのか?
サバイバルゲームで、俺を生かすか殺すか、を決めるためか?
メグたんとツカサが、サバイバルゲームで、俺生かすと決めたなら。
メグたんとツカサが、俺を生かす目的は何か?
メグたんとツカサは、タケハヤプロジェクトの参加者だ。
タケハヤプロジェクトの参加者は、デスゲームに参加する前に、デスゲーム運営と何らかのやり取りをしているのではないか?
俺を生かすことについてのやり取りを何か。
俺は、正義が勝たないデスゲームの参加者の中で、特殊だ。
正義が勝たないデスゲームから離れようとして、デスゲームに参加者にさせられたという経緯も。
佐竹ハヤトが後継に指名していたことも。
俺が参加したデスゲームの他の参加者には、俺のような事情はなかった。
俺以外の正義が勝たないデスゲームの参加者は、正義が勝たないデスゲームで殺し殺されるために、参加していた。
俺だけは、殺されるために、正義が勝たないデスゲームに招かれたわけではない、ということだ。
佐竹ハヤトから俺の名前を聞いていた元タケハヤプロジェクトの学生は、正義が勝たないデスゲームを体験した俺に、正義が勝たないデスゲームについての何かを期待している。
モエカは、正義が勝たないデスゲームの運営は、全自動だと言っていた。
最初に、佐竹ハヤトの後継の話を聞いたとき、システムのメンテナンスを期待されていると思った俺には、拒否感しかなかった。
全自動ということは、佐竹ハヤトの考えた仕様は、メンテナンスを必要としていないのではないか。
俺は、正義が勝たないデスゲームに参加する前、正義が勝たないデスゲームにコメントを入れる仕事を始めたときから期待されてきたのか。
佐竹ハヤトが、亡くなったすぐ後から、正義が勝たないデスゲームのコメント入力の仕事が俺に舞い込んだのは。
佐竹ハヤトは、佐竹ハヤトが生きている間、友達と仕事はしないと返事した俺を正義が勝たないデスゲームに巻き込まないようにしていたのではないか。
佐竹ハヤトの死により、俺へ接触することを止めるやつはいなくなった。
正義が勝たないデスゲームに参加させて、生かして脱出させようと企んだやつの望みは、正義が勝たないデスゲームのメンテナンスよりも大きな仕事。
デスゲーム運営が俺に用意する仕事が、何か、今の俺には想像もつかない。
大きな仕事を請け負うことと交換条件に、ラキちゃんの件をデスゲーム運営と交渉する機会が得られるなら、デスゲーム運営と話をするか。
俺の腹は決まった。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
【R-18】クリしつけ
蛙鳴蝉噪
恋愛
男尊女卑な社会で女の子がクリトリスを使って淫らに教育されていく日常の一コマ。クリ責め。クリリード。なんでもありでアブノーマルな内容なので、精神ともに18歳以上でなんでも許せる方のみどうぞ。
時計の歪み
葉羽
ミステリー
高校2年生の神藤葉羽は、推理小説を愛する天才少年。裕福な家庭に育ち、一人暮らしをしている彼の生活は、静かで穏やかだった。しかし、ある日、彼の家の近くにある古びた屋敷で奇妙な事件が発生する。屋敷の中に存在する不思議な時計は、過去の出来事を再現する力を持っているが、それは真実を歪めるものであった。
事件を追いかける葉羽は、幼馴染の望月彩由美と共にその真相を解明しようとするが、次第に彼らは恐怖の渦に巻き込まれていく。霊の囁きや過去の悲劇が、彼らの心を蝕む中、葉羽は自らの推理力を駆使して真実に迫る。しかし、彼が見つけた真実は、彼自身の記憶と心の奥深くに隠された恐怖だった。
果たして葉羽は、歪んだ時間の中で真実を見つけ出すことができるのか?そして、彼と彩由美の関係はどのように変わっていくのか?ホラーと推理が交錯する物語が、今始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる