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第9章 2年目のニンデリー王立学園での生活は、波乱含みの授業参観から。

753.パメラ・ブルダムのキラキラでデコられている杖に注目するバネッサ。パメラ・ブルダムの変化に注目するキャスリーヌ。

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バンバン、バンバン。

レベッカ・ショアの目の前に見えない壁がある。

破裂音がする。

見えない何かが、見えない壁にぶつかっている?

見えない何かは、どこからくるんだろう?

レベッカ・ショアは、不思議な現象の発生元を探して、キョロキョロ。

「ねえ!」
と言いながら、杖を突き出すパメラ・ブルダム。

レベッカ・ショアは、パメラ・ブルダムが杖を浮かせているのを見て。

「足を痛めているわけじゃないなら。
杖は、おしゃれアイテム?」
と考えていた。

パメラ・ブルダムの杖は、湾曲した木の枝にキラキラした塊が、いくつもくっついている。

バネッサとキャスリーヌは、パメラ・ブルダムが攻撃してきたことを理解していた。

2人とレベッカ・ショアとの認識の差は、戦闘経験の差だ。

パメラ・ブルダムの木の枝は、飛び道具だ。

バネッサは、パメラ・ブルダムの杖に注目する。

杖から、飛び出してきた見えない塊は、杖についているキラキラから発生している。

飛んできて、見えない壁にぶつかる見えない塊は、視認できない。

でも。

杖から感じる魔力の流れを感じ取れたら、塊が飛んでくる動きを予測することは可能だ。

パメラ・ブルダムは、杖を使って攻撃してくるが、使っている魔力は、パメラ・ブルダムのもの。

杖を使わなくても、魔法で攻撃できそうなのに、わざわざ、杖を介して攻撃してくるのは、なぜ?

バネッサは、パメラ・ブルダムの行動を不思議に思った。

キャスリーヌは、パメラ・ブルダム本人を観察していた。

パメラ・ブルダムの変化が、パメラ・ブルダム自身にきっかけがあったなら。

前世の人格が覚醒したことが原因だろうけれど。

パメラ・ブルダム自身ではない何かによって、パメラ・ブルダムが変化したのであれば。

第三者が、パメラ・ブルダムに、本来のパメラ・ブルダムではない人格を持ってきたのではないだろうか。

前世の人格を意図して目覚めさせる方法は、今のところ確立されていない。

この世界には、前世の人格が覚醒する人がいる、というだけの話だ。

ただ、無理矢理、前世の人格を覚醒させる方法を研究する手合いはなくならない。

詐欺みたいな話が、横行している。

今世の人格に幻滅し、前世の人格を覚醒させることに、今世での希望を見出す人がいつの時代も一定数いるので、この手の詐欺はなくならないらしい。

パメラ・ブルダムは、どのパターンだろうか?

前世の人格が覚醒したにしても、別の人格が憑依したにしても。

パメラ・ブルダムが、キャスリーヌ達に、友好的な気持ちは持っていないことは明らかだ。

さて。
どう料理する?
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