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第9章 2年目のニンデリー王立学園での生活は、波乱含みの授業参観から。

741.マーゴットは、学生一家も連れ出すことにした。ニンデリー王国は、平民が平民を貴族と対等以上に考えているのを放置しているのは、わざと?

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マーゴットは、雑音は雑音として、聞き流し、投げ網を引っ張る。

「ちょっと!止めなさい!誰か、止めさせて!」
と平民の学生の母は、引きずられながら踏ん張る。

平民の学生の父は、平民の学生の母にしがみついて、平民の学生の母と一緒に引っ張られている。

「教授!父と母が!教授!早くなんとかして!」
と平民の学生は、父と母を助けようとするか、1日教授に訴えるか、迷っていたが、1日教授の元に駆け寄っていく。

1日教授に抱きついて、わあわあ、騒ぐ平民の学生。

1日教授の護衛も執事も、平民の学生が、1日教授に抱きつくのを止めなかった。

咄嗟に何もできなかったのではない。

明らかに、何も対処しなかった。

マーゴットは、あからさまな平民一家の態度を許容している1日教授とその護衛と執事に眉をひそめる。

貴族に攻撃を仕掛けておきながら、無事で済むと思う平民がいることの異常さを貴族である1日教授とその周囲も理解していないのだろうか?

貴族として、平民に舐められること、舐めた態度をとらせることは、褒められたものではない。

そんなことも分からないのだろうか?

それとも、麻痺しているのだろうか?

平民の学生は、放置しようとマーゴットは、思った。

うるさいだけで、要領を得ない話しかできないような者と話すのは、無駄だ。

貴族の学生の母が失敗した後に、貴族の学生一家が悪あがきをしなかったのは、貴族だからだろう。

貴族の学生の母は、誤魔化しのきかない敗北を喫した。

マーゴットは、貴族の学生一家も連れていくことにした。

貴族の学生一家は、まだ、会話が成立するだろう。

「そこの学生と学生の父も来なさい。」
とマーゴットは、貴族の学生一家に命じる。

貴族の学生一家は、マーゴットの命令に逆らわなかった。

貴族の学生一家をこの場に連れ出したのは、1日教授かもしれないが、1日教授は、貴族の学生一家の面倒を見る立場にはいない、ということが明らかになった。

ハーメリー・ジョンストン一家は、動かない。

ハーメリー・ジョンストンの父は、食い入るように、マーゴットの一挙手一投足を見てくる。

観察されて気味が悪い。

マーゴットを利用しようとしているのだろうが、何に利用しようというのだろうか?

不可解なことだらけだ。

ニンデリー王国の平民の言動が階級社会にそぐわないのは、国が意図しておかしくしているのだろうか?

それとも、階級社会を破壊する動きが国民の間で蔓延しているのだろうか?

放置すれば、ニンデリー王国は、瓦解するのではないだろうか?

なぜ、ニンデリー王国の王侯貴族は、手を打たないのだろうか?

ニンデリー王国は、階級社会が壊れた後、どうなるか、考えていないのだろうか?

階級社会が壊れても、ニンデリー王国の建国の祖とされる初代国王陛下が作り上げた魔法システムは、なくならないのに。

破綻した魔法システムをそのままに、新体制を作る考えなのだろうか?
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