子爵令嬢マーゴットは学園で無双する〜喋るミノカサゴ、最強商人の男爵令嬢キャスリーヌ、時々神様とお兄様も一緒

かざみはら まなか

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第9章 2年目のニンデリー王立学園での生活は、波乱含みの授業参観から。

733.1日教授のニンデリー王国の貴族は、敵、とマーゴット。キャスリーヌは、スラッルス・トークンの叔父と従兄弟が来たタイミングを怪しむ。

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教授ではないのに、授業をしにきた、ニンデリー王国の貴族は、助手をたくさん連れていた。

護衛を連れて来るな、とハーマルの護衛がニンデリー王立学園に入ることを拒否した手前、護衛を護衛として連れて入らずに、助手という名目で何人も連れてきたようだ。

何人かは、執事のようだが、弱そうではない。

マーゴットは、敵戦力を分析した。

マーゴットは、全員に合図を出す。

スラッルス・トークンとベリーベリー・イニーには、マーゴットが指示を出し、キャスリーヌは、バネッサとレベッカ・ショアと動く。

キャスリーヌは、1日教授とその周りを見て、状況を理解した。

この貴族は、ハーマルの相棒狙いで、ニンデリー王立学園に来る前に、ハーマルとバチバチやってから、来ている。

1日教授の貴族が連れてきた助手は、取り押さえ要員だろう。

手の内を兄のアレックスからバラされているバネッサは、だいぶ不利だ。

レベッカ・ショアは、奇策が得意だが、人を殺すことにはまだ耐性がない。

1日教授のニンデリー王国の貴族よりも優位に立つために。

キャスリーヌは、バネッサとレベッカ・ショアの事情を汲んだ上での立ち回りが必須。

乱戦になった場合。

バネッサとレベッカに戦わせる暇が無いかもしれない、とキャスリーヌは考える。

相手の出方次第だが。

命の取り合いに発展した場合。

四の五の言う暇を与えないのが大事だ。

マーゴットが敵認定した、1日教授の貴族の一味は、マーゴットが一網打尽に動く。

正面から喧嘩を売られたハーマルは、喧嘩を買っている。

マーゴットは、ハーマルに喧嘩を売った相手を叩きのめすだろう。

敵は、1日教授の貴族の一味だけではないはず。

スラッルス・トークンの叔父と従兄弟が、今日の授業参観に来ているのは、たまたまじゃない、とキャスリーヌはにらんでいる。

スラッルス・トークンの元気をなくさせ、手袋を投げつけて決闘だと、言い出す従兄弟。

スラッルス・トークンに学費を出して学校に通わせているのは、誰か分かっているのか、と恫喝する叔父。

ニンデリー王立学園の誰かが、スラッルス・トークンの叔父と従兄弟に、スラッルス・トークンに会いに来ることを持ちかけたのではないだろうか?

スラッルス・トークンの従兄弟と叔父は、立ち去ったものの、スラッルス・トークンが見えなくなる場所には行っていない。

スラッルス・トークンの叔父と従兄弟は、離れた場所から、こちらの様子をうかがっている。

加えて。

スラッルス・トークンをじっと見ている、第三者の視線は、まだ外れていない。

目立つのは、スラッルス・トークン関係だけだけども。

ニンデリー王国は、隠す気がないほど、部外者を投入している。

他にもまだ誰かが隠れていても、おかしくはない。
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