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第9章 2年目のニンデリー王立学園での生活は、波乱含みの授業参観から。
725.マーゴット。受けたい授業がない。ハーマルお兄様に選んでもらおう。スラッルス・トークンは、近づいてくる男2人に憂鬱になる。
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マーゴットは、張り切る兄ハーマルを張り切らせている。
本日の授業は、魔法立国ニンデリー王国らしく、魔法の授業。
マーゴットは、魔法の授業など今さら受ける必要がない。
ニンデリー王立学園での指導内容はどんなものか、一度くらい見ておこう、くらいの気持ちでいる。
マーゴットと手を繋いでいるハーマルは、興味深そうにしている。
本日の授業は、ニンデリー王国の現役の貴族である教授が進めていくことになっている。
事前に発表がなかったのは、調整が難航したのかもしれない。
教授陣の顔ぶれを見て、マーゴットは思った。
本日の授業を担当するのは、マーゴットが授業を受けたことがない教授ばかり。
マーゴットの興味がない授業を担当している教授しかいない。
うん。
ならば。
「ハーマルお兄様。ハーマルお兄様が興味をお持ちの教授がいらっしゃいましたら、わたし達は全員、その教授の授業に参加します。
ハーマルお兄様には、わたし達全員の保護者を務めていただくことになりますが、よろしくお願いします。」
とマーゴット。
「保護者ってそんな感じでいいの?」
とハーマルは素直に喜んで、誰にしようと悩みだした。
ハーマルが、楽しめるなら授業参観の授業がつまらなくても良しとしよう、とマーゴットは思う。
武力にポンコツな自覚があるハーマルは、相棒の茶色い小鳥チャーチャと自身が狙われてことを承知の上で、丸腰で参観に来たのだ。
妹のマーゴットの学生生活を邪魔するやつらを見つけて、取り除くと覚悟を決めて挑んだハーマルに何か楽しみがあってもいいだろう。
周囲を見渡すと。
ハーマルの言うそんな感じでいいわけは、なさそうだ。
ニンデリー王国の貴族である教授陣を見て、力関係や所属する派閥などを考慮しないで選んでいる、ニンデリー王国の貴族はいない。
外国の貴族は、全体の動きを見て、どの教授の授業を受けるか決める腹づもりでいる者が多く、積極的に動かない。
ニンデリー王国の平民の学生のうちは、貴族に関わりが深い学生は、関わりのある貴族の意向に従っている。
ニンデリー王立学園は、魔法立国ニンデリー王国を盛り立て、ニンデリー王国の魔法の優位性を盤石にするために、研究を重ねる機関であったはずだが、創立理念はどこかへ消し飛んだようだ。
突然、社交場になった。
マーゴット一行に、つまらない言いがかりをつけてくる者がいれば、マーゴットがやっつけるので、問題ない。
ハーマルには、楽しんでもらおう、とマーゴットが構えていると。
マーゴット達に2人の男性が近づいてきた。
1人は、ハーマルとマーゴットの間くらいの年齢。成人である15歳になるかならないかぐらい。
もう1人は、15歳になるかならないかぐらいの男の父親くらいの年齢。
見た目は、完全に貴族。
ハーマルのように授業参観を喜んでいる様子はない。
笑顔もなく近づいてくる男2人を認め、スラッルス・トークンは、気を重くした。
2人は、スラッルス・トークンの従兄弟と叔父だ。
本日の授業は、魔法立国ニンデリー王国らしく、魔法の授業。
マーゴットは、魔法の授業など今さら受ける必要がない。
ニンデリー王立学園での指導内容はどんなものか、一度くらい見ておこう、くらいの気持ちでいる。
マーゴットと手を繋いでいるハーマルは、興味深そうにしている。
本日の授業は、ニンデリー王国の現役の貴族である教授が進めていくことになっている。
事前に発表がなかったのは、調整が難航したのかもしれない。
教授陣の顔ぶれを見て、マーゴットは思った。
本日の授業を担当するのは、マーゴットが授業を受けたことがない教授ばかり。
マーゴットの興味がない授業を担当している教授しかいない。
うん。
ならば。
「ハーマルお兄様。ハーマルお兄様が興味をお持ちの教授がいらっしゃいましたら、わたし達は全員、その教授の授業に参加します。
ハーマルお兄様には、わたし達全員の保護者を務めていただくことになりますが、よろしくお願いします。」
とマーゴット。
「保護者ってそんな感じでいいの?」
とハーマルは素直に喜んで、誰にしようと悩みだした。
ハーマルが、楽しめるなら授業参観の授業がつまらなくても良しとしよう、とマーゴットは思う。
武力にポンコツな自覚があるハーマルは、相棒の茶色い小鳥チャーチャと自身が狙われてことを承知の上で、丸腰で参観に来たのだ。
妹のマーゴットの学生生活を邪魔するやつらを見つけて、取り除くと覚悟を決めて挑んだハーマルに何か楽しみがあってもいいだろう。
周囲を見渡すと。
ハーマルの言うそんな感じでいいわけは、なさそうだ。
ニンデリー王国の貴族である教授陣を見て、力関係や所属する派閥などを考慮しないで選んでいる、ニンデリー王国の貴族はいない。
外国の貴族は、全体の動きを見て、どの教授の授業を受けるか決める腹づもりでいる者が多く、積極的に動かない。
ニンデリー王国の平民の学生のうちは、貴族に関わりが深い学生は、関わりのある貴族の意向に従っている。
ニンデリー王立学園は、魔法立国ニンデリー王国を盛り立て、ニンデリー王国の魔法の優位性を盤石にするために、研究を重ねる機関であったはずだが、創立理念はどこかへ消し飛んだようだ。
突然、社交場になった。
マーゴット一行に、つまらない言いがかりをつけてくる者がいれば、マーゴットがやっつけるので、問題ない。
ハーマルには、楽しんでもらおう、とマーゴットが構えていると。
マーゴット達に2人の男性が近づいてきた。
1人は、ハーマルとマーゴットの間くらいの年齢。成人である15歳になるかならないかぐらい。
もう1人は、15歳になるかならないかぐらいの男の父親くらいの年齢。
見た目は、完全に貴族。
ハーマルのように授業参観を喜んでいる様子はない。
笑顔もなく近づいてくる男2人を認め、スラッルス・トークンは、気を重くした。
2人は、スラッルス・トークンの従兄弟と叔父だ。
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