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第8章 魔法使いのいる世界で、魔力を持たないまま生きていく君へ。

671.創世の十傑ガラン家当主の子どもは、将来に即した育てられ方をしている。マーゴットと3番目の兄ハーマルは、育てられ方が異なるから?

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マーゴットは、3番目の兄ハーマルにどこまでお任せするかを検討している。

3番目の兄ハーマルがやる気を出している。

任せる方が、ハーマルのためになることは、確かにある。

確かにあるが、ハーマルの手に余るだろう問題はどうする?

長兄デヒルに、あらかじめマーゴットから連絡を入れておくか。

もしくは、ハーマルがギブアップして、長兄デヒルを頼るのを見越して任せてしまうか。

どちらにしようか?

当初、マーゴットは、マーゴットが取り仕切った残りを3番目の兄ハーマルと長兄デヒルに投げる予定だった。

長兄デヒルは、基本的に、マーゴットがやりたいようにやらせてくれる。

マーゴットが手を出さない方がいいと長兄デヒルが判断した部分だけ、長兄デヒルが引き取る場合もある。

後始末はやってやるから好きにやって経験を積めというのが、マーゴットに対する長兄デヒルの方針だ。

長兄デヒルは、いつか必ず自身の庇護下から出ていくマーゴットが困らないようにとマーゴットの教育に心を配っている。

ガラン家長男のデヒルと末っ子長女のマーゴットは、15歳差。

ガラン家当主の子どもは、将来的な立場の違いが生き方に直結する。

マーゴットの長兄デヒルは、次のガラン家当主。

長兄デヒルは、創世の十傑として、世界を左右する1人として生きることを見越した教育を受けてきた。

次兄リドリグは、創世の十傑の一つ、外国の公爵家のご令嬢との縁談を最上の形で成果を出すべく、公爵家が権勢をふるう国の学校へ進学し、自身が無能とは程遠いと公爵家に認めさせている。

長兄デヒルと次兄リドリグは、家を率いる立場として育った。

マーゴットも同じ。

一方、3番目の兄ハーマルは、違う。

3番目の兄ハーマルは、コーハ王国の貴族学校に進学し、2年間で卒業までの単位を取り終え、コーハ王国の貴族学校に籍を残しながら、外国の学校への留学を繰り返した後、コーハ王国の外交担当部署へ就職。

コーハ王国の外交担当部署にいる3番目の兄ハーマルは、国の機密に触れる関係で、外国へ婿に出されることはない。

ガラン家子息の婿入り先や嫁入り先は、基本的に国のトップだが、外国に婿入りしないハーマルは、コーハ王国の国内で、長兄デヒルの庇護下に居続けると決まっている。

ハーマルのすることには、長兄デヒルの意向が少なからず反映され、ハーマルに無理があると判断すれば、長兄デヒルが介入するなり、引き取るなりするだろう。

わたしが1年、学生をしている間、ハーマルお兄様は外交担当部署で1年勤務されている。

全てお任せを選ぼう。

困難にぶつかったとき、どのタイミングでデヒルお兄様と連携をとればよいか、をハーマルお兄様が経験するよい機会になる。

結論を出したマーゴットは、ためらわない。

「譲れない条件がありますので、それだけは死守でお願いします。
他は好きに決めてください。」
とマーゴット。
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