子爵令嬢マーゴットは学園で無双する〜喋るミノカサゴ、最強商人の男爵令嬢キャスリーヌ、時々神様とお兄様も一緒

第8章 魔法使いのいる世界で、魔力を持たないまま生きていく君へ。

535.トレメイヤ王国。布人間レーイーエール・サバンナパークの祖国。布人間レーイーエール・サバンナパークは、招聘されてニンデリー王国へ。

布人間レーイーエール・サバンナパークの話し方が、丁寧になったのは、マーゴットとの話し合いだから。

布人間レーイーエール・サバンナパークが、おちゃらける時間は、終わった。

「名乗りなさい。人払いされているなら、名乗りに支障はない。」
とマーゴット。

布人間レーイーエール・サバンナパークは、マーゴットに対して、古めかしい礼をとる。

布人間レーイーエール・サバンナパークは、教養だけではなく、教養を実践するに相応しい礼儀作法を身につけていた。

「姫の御前に立つ私は、トレメイヤ王国の魔法騎士団所属、レーイーエール・サバンナパークにございます。
姫のご尊顔を拝謁する喜びを。」

と布人間レーイーエール・サバンナパークが、つらつらと挨拶を始めたところに。

「姫？姫がどこにいる。」

「子どもを持ち上げすぎするのは、かえって毒になる。止めておけ。」
目出し隊が、元気だ。

目出し隊は、布人間レーイーエール・サバンナパークとマーゴット達の中で、目出し隊が圧倒的に偉いと信じて疑っていない。

マーゴットとキャスリーヌは、布人間レーイーエール・サバンナパークの母国と、礼儀作法を見て、布人間レーイーエール・サバンナパークと目出し隊の関係を把握した。

布人間レーイーエール・サバンナパークの国、トレメイヤ王国は、近衛騎士団ではなく、魔法騎士団を擁する。

トレメイヤ王国は、ニンデリー王国よりも、建国年は遅いが、魔法のエキスパートを育てる土壌がある。

魔法騎士団は、大量の魔法エキスパートを抱えているとして、その名を世界に知らしめている。

魔法騎士団に在籍し、外国で、ひよっこの育成を任されながら、任務にあたれるなら、布人間レーイーエール・サバンナパークは、後進の指導をする地位と実績がある、ということになる。

布人間レーイーエール・サバンナパークは、ひとかどの人物として、母国トレメイヤ王国で評価されているから、ニンデリー王国にいる？

「レーイーエール・サバンナパークは、ニンデリー王国に招聘された？」
とマーゴット。

「ご慧眼、いたみいります。」
と布人間レーイーエール・サバンナパーク。

目出し隊をまるっと無視するマーゴットと布人間レーイーエール・サバンナパーク。

「わたしが捕まえた4人は、ニンデリー王国の貴族としてはありふれている？」
とマーゴット。

「ありふれたとは、こしゃくな！」
と目出し隊。