子爵令嬢マーゴットは学園で無双する〜喋るミノカサゴ、最強商人の男爵令嬢キャスリーヌ、時々神様とお兄様も一緒

かざみはら まなか

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第8章 魔法使いのいる世界で、魔力を持たないまま生きていく君へ。

513.マーゴットとキャスリーヌ。勝つことが前提なので、負かした相手の処理まで考えてみた。ジュゴン先生に提供しよう。

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急襲されたくらいで、怯えていたら、生きていけない。

マーゴット、キャスリーヌ、バネッサの生きている場所は、そういうところ。

家名の看板を背負っている未成年のご令嬢は、狙われ放題の世の中。

護衛を揃えるだけでは足りない。

ご令嬢自身も、強く賢くなって、容易に狙わせないように立ち回り、狙ってきたやつらは、もれなく地獄へ送りつけるようになってこそ、やりたいことができるというもの。

マーゴットもキャスリーヌもバネッサも、戦いに予行練習なんて、しない派。

予行練習は、しょせん練習でしかない。

命のやり取りに、甘えは不要。

殺るか、殺られるか。

キャスリーヌの指導の元、レベッカ・ショアは、順調に実戦経験を積んできた。

レベッカ・ショアの前世と因縁がある男子学生と戦って、一人でも戦える自信もついた。

ベリーベリー・イニーは、バネッサが引き受けた。

マーゴットは、呪術で、魚の霊のゴンズイ玉を動かして、ナンシー・ボーンに、家の中をうろつかせることにした。

外で襲撃されたのを返り討ちにした上で、扉を開けさせるなら、ナンシー・ボーンを玄関に待機させる必要はない。

ナンシー・ボーンには、ナンシー・ボーンの母親がついてまわっているようだから、母と娘で家の中を歩き回らせておこう。

父と息子は、自分達では勝てないと分かっているのか、色々引き連れてきた。

集まった中に、ベリーベリー・イニーの家を荒らした連中も含んでいるなら、面倒がない。

一網打尽にする、とマーゴットは考えている。

集まった連中の後ろに、誰かがいるかもしれない。

ナンシー・ボーンの両親は、隣近所から慕われているが、そのことと、外国の貴族令嬢を襲撃するような荒事に、人を動員できるのとは、別問題。

動員をかけた者は、別にいる。

ただ、マーゴットもキャスリーヌも、今すぐに、襲撃犯の動員をかけた者を特定して、対処する気はない。

ニンデリー王国の王太子殿下と、直接、話はつけた。

ニンデリー王国の貴族間のいざこざに巻き込まれるのは、最低限で済ませたい。

2年目の学園生活を前に、ニンデリー王国の面倒事にこれ以上首を突っ込んで、忙しくなる気はない。

2年目は、1年目より学園生活を謳歌するのだ。

力で迫ってくる連中には、力で打ちのめし、立ち上がれなくするくらいで、ちょうどいい。

権力を使ってきたら、権力で往復ビンタした上に、ジュゴン先生の教材として、水槽に入れて提供するのもやぶさかではない。

泳ぐ魚ではなく、泳ぐ人体についての授業になるだろうか。

ジュゴン先生の授業の時間は、ぶっ通しで、水槽の中に入れて泳がせておこう。

ゴミを減らして、資源として再利用する方法も考えた。

襲撃犯をやっつけた後、そのへんに遺棄するよりは、ずっと世の中の役に立つ。

勝利を我が手に!

やっつけるぞ!
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