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第8章 魔法使いのいる世界で、魔力を持たないまま生きていく君へ。
438.ニンデリー王国の国家の存亡に関わる部分は、自国民で完結させなさい。今のニンデリー王国のために働く外国人魔法使いを確保できるつもり?
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「二つ目か、三つ目に決まっている。」
とソラッドロス王太子殿下。
「二つ目にしても、三つ目にしても。
ニンデリー王国の国の土台となっている、建国の祖が作り上げた魔法システムを解明して、理解して、新しいものを構築することが出来るだけの魔法使いが、今のニンデリー王国に、何人いるか。
そのうちの何人が、国家の存亡にかかわる事業に従事できるか。
ポイントは、この二つ。
ソラッドロス王太子殿下が、ニンデリー王国の魔法使いの数と、その能力を把握してないとお話にならない。
把握している?」
とマーゴット。
「何を言っている。そなたがやるのだろう。」
と、不快げなソラッドロス王太子殿下。
「ニンデリー王国が、わたしに恭順の意を示すなら、わたしの私領にしても構わない。
ただし、わたしの私領にしたら、ニンデリー王国の王侯貴族は、全員、温存しない。
わたしの私領に、ニンデリー王国の王侯貴族は必要ない。」
とマーゴット。
「そなた!」
とソラッドロス王太子殿下。
「何?」
一歩も引かないマーゴット。
「なぜ、やらぬ?」
とソラッドロス王太子殿下。
「ソラッドロス王太子殿下は、国の土台となる魔法システムを外国人に委ねることに危機感がない?」
とマーゴット。
「原因が分かっているなら、分かっているそなたが。」
とソラッドロス王太子殿下。
「ソラッドロス王太子殿下が、ニンデリー王国の次代になることを諦めていないなら、国家事業は、自国民で完結させること。
建国の祖の作り上げた魔法システムをさわることは、ニンデリー王国の存亡に関わる事業になる。
ニンデリー王国の魔法システムを解明して理解した後、今のニンデリー王国のために働こうという外国人が確保できると思う?
ニンデリー王国の建国の祖が作り上げた魔法システムを解明して理解するほどの人は、背景が違う。
ニンデリー王国の言いなりになる必要がない。
色んな国から請われても、好き嫌いで断れるくらいのレベルの魔法使い、仕事を選べる魔法使いに頼ることになる。
ニンデリー王国独自の技術の流出だけじゃなく、ニンデリー王国の新しいシステムに何かを仕込まれても、ニンデリー王国側が気づけない可能性が高くなる。」
とマーゴット。
「そなた、我が国を甘く見すぎだ。」
とソラッドロス王太子殿下。
ソラッドロス王太子殿下は、マーゴットにニンデリー王国を酷評され、不愉快さをあらわにしている。
ソラッドロス王太子殿下が不愉快だろうが、なんだろうが、マーゴットは意に介さない。
今、重要なのは、ニンデリー王国の王太子殿下の機嫌ではない。
問題解決の筋道を作ってやり、ソラッドロス王太子殿下を頷かせて、チェール・モンスに、魚と人の呪術を解除せよ、と命令させること。
ソラッドロス王太子殿下は、マーゴットに丸投げしたら、何とかなると考えるくらい切羽詰まっているのか?
マーゴットは、なんの益も生み出さないことに、手は出さない。
ニンデリー王国は、マーゴットにとっても、ガランにとっても、ひっくり返して手に入れるウマミがない。
わざわざ危険性を指摘しているのは、お人好しだからではない。
ニンデリー王国の問題を解決するのが、ニンデリー王国であるように、誘導したいから、マーゴットは、忠告している。
うーん。
もう一押し、してみるかな?
「ソラッドロス王太子殿下は、ニンデリー王国が出来る前を知らない?」
とマーゴット。
とソラッドロス王太子殿下。
「二つ目にしても、三つ目にしても。
ニンデリー王国の国の土台となっている、建国の祖が作り上げた魔法システムを解明して、理解して、新しいものを構築することが出来るだけの魔法使いが、今のニンデリー王国に、何人いるか。
そのうちの何人が、国家の存亡にかかわる事業に従事できるか。
ポイントは、この二つ。
ソラッドロス王太子殿下が、ニンデリー王国の魔法使いの数と、その能力を把握してないとお話にならない。
把握している?」
とマーゴット。
「何を言っている。そなたがやるのだろう。」
と、不快げなソラッドロス王太子殿下。
「ニンデリー王国が、わたしに恭順の意を示すなら、わたしの私領にしても構わない。
ただし、わたしの私領にしたら、ニンデリー王国の王侯貴族は、全員、温存しない。
わたしの私領に、ニンデリー王国の王侯貴族は必要ない。」
とマーゴット。
「そなた!」
とソラッドロス王太子殿下。
「何?」
一歩も引かないマーゴット。
「なぜ、やらぬ?」
とソラッドロス王太子殿下。
「ソラッドロス王太子殿下は、国の土台となる魔法システムを外国人に委ねることに危機感がない?」
とマーゴット。
「原因が分かっているなら、分かっているそなたが。」
とソラッドロス王太子殿下。
「ソラッドロス王太子殿下が、ニンデリー王国の次代になることを諦めていないなら、国家事業は、自国民で完結させること。
建国の祖の作り上げた魔法システムをさわることは、ニンデリー王国の存亡に関わる事業になる。
ニンデリー王国の魔法システムを解明して理解した後、今のニンデリー王国のために働こうという外国人が確保できると思う?
ニンデリー王国の建国の祖が作り上げた魔法システムを解明して理解するほどの人は、背景が違う。
ニンデリー王国の言いなりになる必要がない。
色んな国から請われても、好き嫌いで断れるくらいのレベルの魔法使い、仕事を選べる魔法使いに頼ることになる。
ニンデリー王国独自の技術の流出だけじゃなく、ニンデリー王国の新しいシステムに何かを仕込まれても、ニンデリー王国側が気づけない可能性が高くなる。」
とマーゴット。
「そなた、我が国を甘く見すぎだ。」
とソラッドロス王太子殿下。
ソラッドロス王太子殿下は、マーゴットにニンデリー王国を酷評され、不愉快さをあらわにしている。
ソラッドロス王太子殿下が不愉快だろうが、なんだろうが、マーゴットは意に介さない。
今、重要なのは、ニンデリー王国の王太子殿下の機嫌ではない。
問題解決の筋道を作ってやり、ソラッドロス王太子殿下を頷かせて、チェール・モンスに、魚と人の呪術を解除せよ、と命令させること。
ソラッドロス王太子殿下は、マーゴットに丸投げしたら、何とかなると考えるくらい切羽詰まっているのか?
マーゴットは、なんの益も生み出さないことに、手は出さない。
ニンデリー王国は、マーゴットにとっても、ガランにとっても、ひっくり返して手に入れるウマミがない。
わざわざ危険性を指摘しているのは、お人好しだからではない。
ニンデリー王国の問題を解決するのが、ニンデリー王国であるように、誘導したいから、マーゴットは、忠告している。
うーん。
もう一押し、してみるかな?
「ソラッドロス王太子殿下は、ニンデリー王国が出来る前を知らない?」
とマーゴット。
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