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第8章 魔法使いのいる世界で、魔力を持たないまま生きていく君へ。
437.思いつきを実践に落とし込むのは、してみた?
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「続きがあるなら、聞こう。」
とソラッドロス王太子殿下。
「人の身に人外を宿す目的が、能力の底上げなら、後は、人外を食うか、人外に食われるか、になる。
チェール・モンスの故郷が使っているのは、魔法生物であって、人が魔法で作り出して、改良を重ねたから、寄生させても人の身への負荷がほとんどない。
人外を人に取り憑かせると、二つの意識が人の身に宿ることになる。
せめぎ合って、強い方が生き残る。
人の身だから、人が勝つ?
人が弱いから、人外に頼るという時点で、人は勝てない。
今は、実験対象が魚だから、魚の体も人の体も腐敗して、魂が残る程度で済んでいる。
以前より、呪術が使いやすくなってきたなら、土地に影響が出ている。
建国の祖の魔法システムに注ぐ魔力のために人外を人の身に宿すことを考えた?
人外の魔力を魔法システムに注いだら、人の魔力と同じ効果があるのか、注いだ人外の魔力の支配者は人か人外か、というシステムの検証をしてからでないと、実用化の目処はたたない。
人外の魔力が国土を覆って、人外が魔力の支配者となったら、ニンデリー王国の王家は討伐対象になる。
そこまで、考えた?」
とマーゴット。
「人外の魔力は、人の身に余るか?」
とソラッドロス王太子殿下。
「人の身で支配できる魔力量なら、取り憑かせても、生活が便利になるかな、レベル。
修行僧ならともかく。
なんの準備もしていないソラッドロス王太子殿下に取り憑かせた場合。
人の身にかかる負荷のために、心身の健康を損なう可能性が高くなる。」
とマーゴット。
「可能性の話だな?」
とソラッドロス王太子殿下。
「一国の国王陛下や王太子に人外が取り憑いているのを知られて、無事でいられると思う?
国内外から、祓おうとされる。
祓わないと、ソラッドロス王太子殿下が拒否したら、どうなる?
他国は、人外に取り憑かれた国王陛下や王太子と会わなくなる。
危険だから。
人外の取り憑いている国王陛下や王太子の行く末は、良くて、幽閉か、蟄居。」
とマーゴット。
「人外を取り憑かせて、うまくいっている国は、ある。」
とソラッドロス王太子殿下。
「その国のノウハウは、国外には流出しない。ニンデリー王国のソラッドロス王太子殿下には、その方法は使えない。」
とマーゴット。
その国の住人の種族は、人でもあるけれど、という感じだから、人以外の要素が活躍している。
「ソラッドロス王太子殿下の選択肢は、三つ。
一つ。
国王陛下を退位させて、魔力が多く、建国の祖の魔法システムを使える人を王に推す。
二つ。
魔法システムを組み替えて、使用する魔力量を少なくても問題なく運用できるようにする。
三つ。
魔法システムの運用をやめて、新しい何かを構築する。」
とマーゴット。
とソラッドロス王太子殿下。
「人の身に人外を宿す目的が、能力の底上げなら、後は、人外を食うか、人外に食われるか、になる。
チェール・モンスの故郷が使っているのは、魔法生物であって、人が魔法で作り出して、改良を重ねたから、寄生させても人の身への負荷がほとんどない。
人外を人に取り憑かせると、二つの意識が人の身に宿ることになる。
せめぎ合って、強い方が生き残る。
人の身だから、人が勝つ?
人が弱いから、人外に頼るという時点で、人は勝てない。
今は、実験対象が魚だから、魚の体も人の体も腐敗して、魂が残る程度で済んでいる。
以前より、呪術が使いやすくなってきたなら、土地に影響が出ている。
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人外の魔力を魔法システムに注いだら、人の魔力と同じ効果があるのか、注いだ人外の魔力の支配者は人か人外か、というシステムの検証をしてからでないと、実用化の目処はたたない。
人外の魔力が国土を覆って、人外が魔力の支配者となったら、ニンデリー王国の王家は討伐対象になる。
そこまで、考えた?」
とマーゴット。
「人外の魔力は、人の身に余るか?」
とソラッドロス王太子殿下。
「人の身で支配できる魔力量なら、取り憑かせても、生活が便利になるかな、レベル。
修行僧ならともかく。
なんの準備もしていないソラッドロス王太子殿下に取り憑かせた場合。
人の身にかかる負荷のために、心身の健康を損なう可能性が高くなる。」
とマーゴット。
「可能性の話だな?」
とソラッドロス王太子殿下。
「一国の国王陛下や王太子に人外が取り憑いているのを知られて、無事でいられると思う?
国内外から、祓おうとされる。
祓わないと、ソラッドロス王太子殿下が拒否したら、どうなる?
他国は、人外に取り憑かれた国王陛下や王太子と会わなくなる。
危険だから。
人外の取り憑いている国王陛下や王太子の行く末は、良くて、幽閉か、蟄居。」
とマーゴット。
「人外を取り憑かせて、うまくいっている国は、ある。」
とソラッドロス王太子殿下。
「その国のノウハウは、国外には流出しない。ニンデリー王国のソラッドロス王太子殿下には、その方法は使えない。」
とマーゴット。
その国の住人の種族は、人でもあるけれど、という感じだから、人以外の要素が活躍している。
「ソラッドロス王太子殿下の選択肢は、三つ。
一つ。
国王陛下を退位させて、魔力が多く、建国の祖の魔法システムを使える人を王に推す。
二つ。
魔法システムを組み替えて、使用する魔力量を少なくても問題なく運用できるようにする。
三つ。
魔法システムの運用をやめて、新しい何かを構築する。」
とマーゴット。
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