子爵令嬢マーゴットは学園で無双する〜喋るミノカサゴ、最強商人の男爵令嬢キャスリーヌ、時々神様とお兄様も一緒

第8章 魔法使いのいる世界で、魔力を持たないまま生きていく君へ。

407.ヒイロ・ゼーゼ教授が、行動に出た場所。

ニンデリー王国の王太子殿下は、ニンデリー王立学園に入学後。
王太子は、王太子としての初めての仕事に、ニンデリー王立学園の改革を掲げ、精力的に動いていた。

ニンデリー王立学園の改革のために、と王太子殿下が開催を呼びかけた諮問会議。

ヒイロ・ゼーゼ教授は、諮問会議のメンバーとして、出席し、当該諮問会議を決行の場に選んだのだ。

ヒイロ・ゼーゼ教授は、諮問会議のメンバーだった他の教授とも結託して、動いた。

諮問会議での発言が、王太子殿下に対し、不適切だと不敬罪が適用された。

ヒイロ・ゼーゼ教授と結託した教授の全員が、諮問会議の最中に拘束された。

拘束された教授の研究室は、同日中に半永久的に弊室が決定。

拘束された教授が指導する研究室の在籍者は、一人残らず、取り調べられた。

まさか、諮問会議で、暴挙に出るとは、誰も予想していなかった。

図られたのか？

と考えても詮無きこと。

拘束された教授の指導する研究室の在籍者も、拘束されて取り調べを受けることになったのは、指導教授の影響を受けているから、という理由だった。

影響を受けていないといくら主張しても、聞き届けてもらえない。

勢い余った何人かが、ヒイロ・ゼーゼ教授を止めようとしたんだ、と主張したため、事前にヒイロ・ゼーゼ教授の計画を知っていながら、あえて見逃したと、更に責めたてられる羽目に。

王城から派遣された不敬罪担当部署の官吏から取り調べを受けてはじめて、研究者の青年は、ぬるま湯で暮らしていたことを知った。

このまま、何もしなければ、ヒイロ・ゼーゼ教授の研究室の在籍者は存在ごと、闇に葬られてしまう。

研究者の青年は、ヒイロ・ゼーゼ教授に文句をつけるために、会いたいと主張してみた。

事態を打開するには、ヒイロ・ゼーゼ教授に頼るしか研究者の青年は、思いつかなかった。