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第7章 使用人を帯同しない女子寮の秘密
288.打ち合わせをするキャスリーヌ。『引っ越し?』『レベッカの階?』『レベッカの部屋?』『いなくなった侍女が、レベッカの部屋に入った?』
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キャスリーヌは、侍女と打ち合わせをしながら支度を済ませている。
「昨日、階下のフロアで、引っ越しがありました。」
と侍女からの報告。
「新入生の入寮には、早くない?」
とキャスリーヌ。
「在校生です。部屋をうつることになったとか。」
と侍女。
「部屋を移る?
部屋のランクを上げるか、下げるか、した?」
とキャスリーヌ。
「別の寮からの移動だそうです。」
と侍女。
「別の寮というと。
使用人を帯同しない貴族の女子寮か、平民寮になるよね。」
とキャスリーヌ。
そのうち、寮内で、顔を見ることもあるかな。
キャスリーヌは、頭を切り替える。
「レベッカを迎えに行くよ。
バネッサの部屋の侍女に変わりはないか、聞いてからね。」
キャスリーヌは、4人の侍女を連れて、部屋を出た。
キャスリーヌは、住んでいる女子寮の他の住人を信用していない。
キャスリーヌは、必ず侍女と一緒に動く。
侍女には、最低でも、二人一組で動くように指示している。
バネッサの侍女との打ち合わせが長引いたときは、4人中、2人を残していく予定だ。
まず、バネッサの部屋へ。
部屋の中に入り、バネッサの侍女トゥーミラに今朝までの話をした後、今後の予定を話す。
「ベリーベリー・イニーを狙った貴族とやり合うから、バネッサが帰ってくるまで、トゥーミラは部屋から出ない。
不足があれば、私の侍女に注文して。」
と話していたキャスリーヌは、ふと思い出した。
「昨日、引っ越しがあったのって、どこ?誰だか知っている?」
とキャスリーヌ。
「一階下のフロアですよ。」
とトゥーミラ。
「レベッカの階。」
とキャスリーヌ。
「見間違いはしていないと思うんですが。」
とトゥーミラ。
「迷う暇はない。」
とキャスリーヌ。
登校前の朝は忙しいのだ。
「ご令嬢と侍女1人。
レベッカ様の部屋に入ったんですよ。」
とトゥーミラ。
「それは、空き巣?」
とキャスリーヌ。
「いえ。職員が入寮の対応していました。」
とトゥーミラ。
「入ったのは、知っている人?」
とキャスリーヌ。
「正面から見たわけではないのと、前と随分印象が変わっていたから、言い切るのに、勇気がいりますが、侍女は、寮内で絶賛されていた侍女と同一人物に見えました。」
とトゥーミラ。
「同一人物なら、レベッカの侍女!」
とキャスリーヌ。
「今から、レベッカの部屋に突撃しないと。
レベッカが、部屋に入れていないかも。
トゥーミラ、私は、侍女を4人とも連れていく。
不足は、後で、私の侍女と話をしてから、注文して。
籠城に備えて、だよ。」
とキャスリーヌは、バネッサの侍女に指示した。
レベッカの部屋へ、いざ行かん。
「昨日、階下のフロアで、引っ越しがありました。」
と侍女からの報告。
「新入生の入寮には、早くない?」
とキャスリーヌ。
「在校生です。部屋をうつることになったとか。」
と侍女。
「部屋を移る?
部屋のランクを上げるか、下げるか、した?」
とキャスリーヌ。
「別の寮からの移動だそうです。」
と侍女。
「別の寮というと。
使用人を帯同しない貴族の女子寮か、平民寮になるよね。」
とキャスリーヌ。
そのうち、寮内で、顔を見ることもあるかな。
キャスリーヌは、頭を切り替える。
「レベッカを迎えに行くよ。
バネッサの部屋の侍女に変わりはないか、聞いてからね。」
キャスリーヌは、4人の侍女を連れて、部屋を出た。
キャスリーヌは、住んでいる女子寮の他の住人を信用していない。
キャスリーヌは、必ず侍女と一緒に動く。
侍女には、最低でも、二人一組で動くように指示している。
バネッサの侍女との打ち合わせが長引いたときは、4人中、2人を残していく予定だ。
まず、バネッサの部屋へ。
部屋の中に入り、バネッサの侍女トゥーミラに今朝までの話をした後、今後の予定を話す。
「ベリーベリー・イニーを狙った貴族とやり合うから、バネッサが帰ってくるまで、トゥーミラは部屋から出ない。
不足があれば、私の侍女に注文して。」
と話していたキャスリーヌは、ふと思い出した。
「昨日、引っ越しがあったのって、どこ?誰だか知っている?」
とキャスリーヌ。
「一階下のフロアですよ。」
とトゥーミラ。
「レベッカの階。」
とキャスリーヌ。
「見間違いはしていないと思うんですが。」
とトゥーミラ。
「迷う暇はない。」
とキャスリーヌ。
登校前の朝は忙しいのだ。
「ご令嬢と侍女1人。
レベッカ様の部屋に入ったんですよ。」
とトゥーミラ。
「それは、空き巣?」
とキャスリーヌ。
「いえ。職員が入寮の対応していました。」
とトゥーミラ。
「入ったのは、知っている人?」
とキャスリーヌ。
「正面から見たわけではないのと、前と随分印象が変わっていたから、言い切るのに、勇気がいりますが、侍女は、寮内で絶賛されていた侍女と同一人物に見えました。」
とトゥーミラ。
「同一人物なら、レベッカの侍女!」
とキャスリーヌ。
「今から、レベッカの部屋に突撃しないと。
レベッカが、部屋に入れていないかも。
トゥーミラ、私は、侍女を4人とも連れていく。
不足は、後で、私の侍女と話をしてから、注文して。
籠城に備えて、だよ。」
とキャスリーヌは、バネッサの侍女に指示した。
レベッカの部屋へ、いざ行かん。
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