子爵令嬢マーゴットは学園で無双する〜喋るミノカサゴ、最強商人の男爵令嬢キャスリーヌ、時々神様とお兄様も一緒

かざみはら まなか

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第7章 使用人を帯同しない女子寮の秘密

254.マーゴット・ガラン。友達とは、これからも友達でいられたら嬉しい。友達が、考えて納得して、選んだ人生に、わたしがいたら、嬉しく思う。

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マーゴットは、全体を見ている。

心霊スポット、百発百中の場所を調べて、ベリーベリー・イニーが、利用されたことは、早い段階から気づいていた。

マーゴット、キャスリーヌ、バネッサは、ベリーベリー・イニーと仲良くなった日から予想していた。

いつか、来る分岐点。

それが、きたのだ、と。

選択権は、ベリーベリー・イニーにある。

マーゴット達は、ニンデリー王国では、ニンデリー王国の王侯貴族と対立した外国人。

バネッサはともかく、マーゴットとキャスリーヌの家は、後継ぎ以外、政略結婚で家を出る家系だ。

マーゴットとキャスリーヌは、ニンデリー王国に根を下ろすことはなく、コーハ王国に根付くこともしない。

だから、マーゴットとキャスリーヌの口から、ベリーベリー・イニーに来てほしいとは言わないと決めている。

平民のベリーベリー・イニーを召し抱えるために、国を捨てさせるのは嫌だった。

だって。

ベリーベリー・イニーは、友達になったから。

マーゴットとキャスリーヌから、平民のベリーベリー・イニーに希望を伝えると、それは、命令となり、その時点で主従関係が出来上がってしまう。

マーゴットとキャスリーヌの家は、マーゴットやキャスリーヌが希望として、口にしたことは、実現する家だから。

一緒にいてほしいし、これからも、楽しく過ごしたいと思うけれど、それを口に出すのは、ベリーベリー・イニーがそうしたい、と言ってから。

マーゴットは、言葉少なになっている。


敵の数を減らしたら、話が聞けそうな顔は、見つかるだろうか、と、初手から殲滅は避けたが、殲滅しても問題なさそうだ。

お喋り大好きな襲撃者はいないようだ。

時間が勿体ない。

ベリーベリー・イニーの両親と自宅の状況確認のために、早めに引き上げるとしよう。

マーゴットは、号令をかける。
「殲滅せよ。」

「OK、ボス。」
とスラッルス・トークン。

とんでくる刃物を、投げてきた相手の急所目掛けて、リズミカルに投げ返していくスラッルス・トークン。

スラッルス・トークンが、守りから、攻めに転じたので、バネッサが、ベリーベリー・イニーの守りになった。

結界による防御重視ではなく、攻撃は最大の防御路線のバネッサは、近接戦闘用の武器を使いながら、魔法をぶつけて燃やしたりしている。

お尻を燃やされた2人組が、そこかしこで、お尻で押しくら饅頭をしている。

レベッカ・ショアは、襲撃者を窒息死させることにした。

魔法使って、足元から転ばせて、水たまりに顔を押し込んでいる。

キャスリーヌは、石だけではなく、木の枝にも魔力を通して、肌の薄い場所に突き刺そうとしている。

レベッカ・ショア側は、静かだが、キャスリーヌ側は、阿鼻叫喚。

どちらの地獄絵図も、あと数分で終わる。

マーゴットは、帰り道の気配を探る。

来た道を戻っていくのが、数人。

マーゴットは、レベッカ・ショアの倒した敵から、武器を回収し、数人の敵の背中目掛けて、敵の背中が武器で埋め尽くすくらい投げた。

戻っていった数人は、偵察だ。

おそらく、この百発百中の現場にマーゴット達をおびき寄せた敵の勢力とは別のところが、
薄暗いうちから偵察を放ち、情報を収集させていだろう。

情報は持ち帰らせない。

知ってしまったのなら、従わせるか、消すか。

キャスリーヌとレベッカ、スラッルス・トークンは、殲滅し終えた。

バネッサは、ベリーベリー・イニーを守りきった。

さて、帰ろう。

帰ったら。
ベリーベリー・イニーの家の現状。
ベリーベリー・イニーの両親の状況を確認した後。

ベリーベリー・イニーとベリーベリー・イニー両親を交えて、詳しい話をしなくては。

ベリーベリー・イニーが、自分の考えで、両親と相談しながら、人生を決められるように。

友達、だから。

小細工はしない。

堂々と待ちたい。
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