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第7章 使用人を帯同しない女子寮の秘密

251.搦め手で攻めた結果、迂遠過ぎて不発に終わったから、直接仕掛けてきたんですか?

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「ベリーベリー本人は、俺達がガードしていて、手が出せないからな。搦め手できているのか。」

「ナンシー・ボーンの件は、ベリーベリー本人は無事だけど、周りからベリーベリーに圧力をかけて、断れなくなったベリーベリーが、私達を頼って、私達を引きずり出してから、勝負に出るつもりだったと思う。」
とキャスリーヌ。

「プロだなー。」
とスラッルス・トークン。

「断れなくしてから、話を持ちかけるからね。」
とキャスリーヌ。

「両親と自宅を狙ったのは、人質と脅しか。」
とスラッルス・トークン。

「ナンシー・ボーンが不発だったから、標的をもっと身近な相手に変更して、分かりやすい手段に切り替えてきた。」
とキャスリーヌ。

「どうするんだ?」
とスラッルス・トークン。

「今回は、初回だから、手を回した。
2回目がある前に、ベリーベリーには、身の振り方を決めさせるよ。」
とキャスリーヌ。

「これからも私達と一緒にいて、一生苦楽を共にするか、1人のニンデリー王国の国民として生きるか。
ベリーベリーの運命の分かれ目になるよ。
私達にも。」
とキャスリーヌ。

「初回で、縁を切ってしまえば、傷が浅くて済むなー。互いに。」
とスラッルス・トークン。

「外国で、たまたま出会った、貴族には縁もゆかりもない、現地に住む平民の12歳をつかまえて、その命と人生を賭けろとは、言わないよ。
私も、マーゴットも、バネッサも。」
とキャスリーヌ。

「6人で過ごす最後の時間になるかもしれないのか。」
とスラッルス・トークン。

「うん。だから。危険は承知で反対しなかった。」
とキャスリーヌ。

「分かっていたのか。」
とスラッルス・トークン。

「1人で張り切らなくてもいいよ、スラッルス。
私も、マーゴットも、バネッサも織り込み済み。
レベッカも、私とバネッサが鍛えたよ!」
とキャスリーヌ。

「助かる。」
とスラッルス・トークン。

「幽霊も人も、のしてやるから。」
とキャスリーヌ。

「ん?」
幽霊って、のせるのか?
とスラッルス・トークン。
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