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第7章 使用人を帯同しない女子寮の秘密
250.楽しい道中。キャスリーヌがスラッルス・トークンにヒソヒソ。『ベリーベリー・イニーの自宅と両親につけた魔導具に反応があるよ。』
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ベリーベリー・イニーが、行きたいと言った心霊スポットは、行けば必ず心霊現象を体験できる、と紹介されていた。
「各自、準備を怠らず。」
とマーゴット。
「準備万端。」
とキャスリーヌ。
「対策は万全にしているわ。」
とバネッサ。
「塩、持った!」
とレベッカ・ショア。
「塩?非常食を作るため?」
とベリーベリー・イニー。
スラッルス・トークンは、5人の少女を見ながら、気が抜けない。
マーゴットもキャスリーヌも小柄で細身で、気が弱くてか弱そうな見た目をしている。
性格は裏腹だが。
バネッサは、誰から見ても美少女。
レベッカ・ショアは、緊張感のないお嬢様。
ベリーベリー・イニーは、礼儀正しい世間知らず。
見た目が誘拐犯ホイホイの団体なので、少女の夢を砕かないように、唯一の男であるスラッルス・トークンは、色々動く覚悟をしてきた。
既に狙われているレベッカ・ショア。
誘拐され放題な場所に自ら向かうほど警戒心がないレベッカ・ショアには、塩じゃなく、武器を持ってこさせたかったが、徒労に終わった。
心霊スポットに行くまでの道中。
「ベリーベリー・イニーの自宅と、ベリーベリー・イニーの両親につけた魔導具が、反応しているんだよ。」
と、キャスリーヌが、スラッルス・トークンに話しかけた。
「今、なんで、それを俺に話した?」
とスラッルス・トークン。
「同時に、襲撃されているんだよ。私達が、学園にいない時間帯を狙ったんだね。」
とキャスリーヌ。
「笑顔で、言うことか?」
とスラッルス・トークン。
「目は配らせているから、命は取らせないけど。」
とキャスリーヌ。
「どうした?何か考えがあるのか?」
とスラッルス・トークン。
「ベリーベリー・イニーは、そろそろ、自分の立ち位置を自覚して、考えられるようにならないと。」
とキャスリーヌ。
「自覚?貴族の中に混じっている平民という自覚は、あるよなー、ベリーベリーには。」
「足らないよ。
ベリーベリー自身が、対策を取らないと、何度も、同じ目に遭う。
ベリーベリー自身も、周囲も。」
とキャスリーヌ。
「ナンシー・ボーンは、あくまで、とっかかり。
本命は、ベリーベリーか?」
とスラッルス・トークン。
「ベリーベリーを引きずり込めば、私達を引っ張り出せると考えていると思う。
今のところ、その通りになっているよ。
私達が、自らの判断で、手をひいたから、どうにもならなかっただけ。」
とキャスリーヌ。
「突き進むと、ニンデリー王国の貴族と対立する、と気付いてすぐ、俺達は手をひいたからなー。」
とスラッルス・トークン。
「ナンシー・ボーンの件は、ニンデリー王国の貴族同士の争いが背景にあると思う。
私達を組み入れたい側が、私達から近づくように仕組んだんだよ。
ベリーベリーと親しすぎず、遠からず。ナンシー・ボーンは、ちょうどよい立ち位置だったんだと思う。」
とキャスリーヌ。
「各自、準備を怠らず。」
とマーゴット。
「準備万端。」
とキャスリーヌ。
「対策は万全にしているわ。」
とバネッサ。
「塩、持った!」
とレベッカ・ショア。
「塩?非常食を作るため?」
とベリーベリー・イニー。
スラッルス・トークンは、5人の少女を見ながら、気が抜けない。
マーゴットもキャスリーヌも小柄で細身で、気が弱くてか弱そうな見た目をしている。
性格は裏腹だが。
バネッサは、誰から見ても美少女。
レベッカ・ショアは、緊張感のないお嬢様。
ベリーベリー・イニーは、礼儀正しい世間知らず。
見た目が誘拐犯ホイホイの団体なので、少女の夢を砕かないように、唯一の男であるスラッルス・トークンは、色々動く覚悟をしてきた。
既に狙われているレベッカ・ショア。
誘拐され放題な場所に自ら向かうほど警戒心がないレベッカ・ショアには、塩じゃなく、武器を持ってこさせたかったが、徒労に終わった。
心霊スポットに行くまでの道中。
「ベリーベリー・イニーの自宅と、ベリーベリー・イニーの両親につけた魔導具が、反応しているんだよ。」
と、キャスリーヌが、スラッルス・トークンに話しかけた。
「今、なんで、それを俺に話した?」
とスラッルス・トークン。
「同時に、襲撃されているんだよ。私達が、学園にいない時間帯を狙ったんだね。」
とキャスリーヌ。
「笑顔で、言うことか?」
とスラッルス・トークン。
「目は配らせているから、命は取らせないけど。」
とキャスリーヌ。
「どうした?何か考えがあるのか?」
とスラッルス・トークン。
「ベリーベリー・イニーは、そろそろ、自分の立ち位置を自覚して、考えられるようにならないと。」
とキャスリーヌ。
「自覚?貴族の中に混じっている平民という自覚は、あるよなー、ベリーベリーには。」
「足らないよ。
ベリーベリー自身が、対策を取らないと、何度も、同じ目に遭う。
ベリーベリー自身も、周囲も。」
とキャスリーヌ。
「ナンシー・ボーンは、あくまで、とっかかり。
本命は、ベリーベリーか?」
とスラッルス・トークン。
「ベリーベリーを引きずり込めば、私達を引っ張り出せると考えていると思う。
今のところ、その通りになっているよ。
私達が、自らの判断で、手をひいたから、どうにもならなかっただけ。」
とキャスリーヌ。
「突き進むと、ニンデリー王国の貴族と対立する、と気付いてすぐ、俺達は手をひいたからなー。」
とスラッルス・トークン。
「ナンシー・ボーンの件は、ニンデリー王国の貴族同士の争いが背景にあると思う。
私達を組み入れたい側が、私達から近づくように仕組んだんだよ。
ベリーベリーと親しすぎず、遠からず。ナンシー・ボーンは、ちょうどよい立ち位置だったんだと思う。」
とキャスリーヌ。
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