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第7章 使用人を帯同しない女子寮の秘密
248.ベリーベリー・イニー一家。ナンシー・ボーンの両親と話し合う。『声をかけて、頼み事をしてくる大人の本心。』
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ベリーベリー・イニーの父は、仕事の合間を利用し、学園から帰宅したベリーベリー・イニーと、妻と一緒に、ナンシー・ボーンの家に向かった。
家を出る前に。
ベリーベリー・イニーの父は、ベリーベリー・イニーに言った。
「今日は、大人の話だから、父さんと母さんに全部任せなさい。
ナンシーのご両親がベリーベリーに何を言っても、ベリーベリーは黙っていなさい。
答えを迫られたら。
『両親に任せています。』『両親に聞いてください。』
で、通しなさい。」
「ナンシーのご両親には、受け入れ難い、話になるから、荒れるかもしれない。
そんな場に、ベリーベリーを連れて行くのは、常識的ではないんだけど。
ベリーベリーは、見ておく方がいいから。
ベリーベリーが、話し合いの実態を知らないと考えたナンシーのご両親がね。
親の目の届かない場所で、ベリーベリーを懐柔してきたとき。
ベリーベリーが、状況を理解して動けるようにしておきたい。
父さん母さんは、そう考えている。」
と母。
ベリーベリー・イニーは、父と母の決意と覚悟は、踏みにじるまい、と決心した。
話し合いは、ベリーベリー・イニーの両親の予想通りになった。
ナンシー・ボーンの両親は、最初こそ、ベリーベリー・イニーの両親と話をしていたが。
ベリーベリー・イニーの父が、
「ベリーベリーとその級友が調べた結果、
娘さんのナンシーの所在には、貴族が関わっている可能性が高い。
ベリーベリーと私達夫婦は、今後、ナンシーとそのご家族とは距離をおくことにした。
今後、私達家族は、ナンシーの捜索に関わらない。」
と告げたところ、態度が急変。
ナンシー・ボーンの両親は。
ナンシーが学園で貴族とトラブルになっていると予想した上で。
ベリーベリー・イニーには、何も打ち明けないまま、ナンシーを探してほしい、と頼み事をしていた。
ベリーベリー・イニーの両親が、ベリーベリーを危険にさらす行いをしたナンシーの両親を咎めると。
ナンシーの両親は、ベリーベリー・イニーを見て言い放った。
「ベリーベリーちゃんは、貴族と仲良くなって、いい思いさせてもらっているじゃないか。
ナンシーは、ずっと羨ましがっていた。
ナンシーには、なんの恩恵も与えてくれなかっただろう?
ナンシーはベリーベリーちゃんの友達なのに。
ベリーベリーちゃんが、ナンシーにひと声かけてくれていたら、ナンシーはどれだけ喜んだか。
ベリーベリーちゃんは、自分だけいい思いを独占しとったんだ。
自分勝手で友達甲斐のない行いだと思わんのか。
ベリーベリーちゃんは、反省の意味を込めて、だな。
友達のナンシーのために、ここで、挽回したらいいじゃないか。」
とナンシー・ボーンの父が言えば。
「学園に通うようになって、ベリーベリーちゃんがすっかり人が変わって、冷たくなったと、ナンシーはずっと嘆いていたのよ。
ナンシーが学園で悩んでいるときも、結局、ベリーベリーちゃんは、何もしてくれなくて。
ナンシーを再び、学園に行けるようにしてくれたのは、同じ寮生の娘さんたちよ。
ナンシーが、いなくなってからじゃないと、ベリーベリーちゃんは、ナンシーのことを気にもしてくれないんだから。
本当に。
貴族と仲良くなって、人が変わったわね。
おばさん、悲しいわ。
素直で可愛らしい娘さんだったベリーベリーちゃんは、どこへいってしまったの?」
と言うナンシーの母。
ナンシー・ボーンの両親の本音をぶつけられ。
ベリーベリー・イニーは、胸が苦しくなった。
学園の学生寮で、連絡がとれず、所在の分からなくなったナンシー・ボーン。
ナンシーを心配するナンシーの母に頼まれたから。
ベリーベリー・イニーは、一生懸命探した。
見つからないから、友達の貴族に協力してもらった。
協力してもらいたい、と願う娘のために、ベリーベリー・イニーの両親は、貴族5人分の謝礼を用意した。
それでも、ナンシー・ボーンは見つからなくて。
友達と悩み、相談しあい。
両親とも、話し合った。
ベリーベリー・イニーが、ナンシー・ボーンの捜索をナンシーの母に頼まれてから捜索に費やした時間は、数ヶ月に及ぶ。
その時間、ベリーベリー・イニーは、毎日、ナンシー・ボーンの行方を考えて過ごしてきた。
元友達だったナンシー・ボーンの母に頼まれたから。
ナンシー・ボーンの両親は。
ベリーベリー・イニーが、ナンシー・ボーンを探すために費やしてきた時間と労力、心労、費用、全てひっくるめて。
ベリーベリー・イニーが、ナンシー・ボーンに捧げて当然だと疑っていない。
ナンシー・ボーンの両親は、数ヶ月、毎日頑張ったベリーベリー・イニーへの感謝の気持ちは欠片も持っていない。
それどころか。
ナンシー・ボーンの両親は。
ナンシー・ボーンの幸せのため。
ベリーベリー・イニーは、もっとナンシー・ボーンに尽くすべきだ、
今までの尽くし方が足りない分を反省して、
これからもっと尽くせ、と考えていた。
大人の話し合いだからと、口をつぐんでいたベリーベリー・イニー。
そんなベリーベリー・イニーの口から、つい、言葉がこぼれ落ちた。
「ナンシーは、前から、私の友達じゃない。皆知っている。」
家を出る前に。
ベリーベリー・イニーの父は、ベリーベリー・イニーに言った。
「今日は、大人の話だから、父さんと母さんに全部任せなさい。
ナンシーのご両親がベリーベリーに何を言っても、ベリーベリーは黙っていなさい。
答えを迫られたら。
『両親に任せています。』『両親に聞いてください。』
で、通しなさい。」
「ナンシーのご両親には、受け入れ難い、話になるから、荒れるかもしれない。
そんな場に、ベリーベリーを連れて行くのは、常識的ではないんだけど。
ベリーベリーは、見ておく方がいいから。
ベリーベリーが、話し合いの実態を知らないと考えたナンシーのご両親がね。
親の目の届かない場所で、ベリーベリーを懐柔してきたとき。
ベリーベリーが、状況を理解して動けるようにしておきたい。
父さん母さんは、そう考えている。」
と母。
ベリーベリー・イニーは、父と母の決意と覚悟は、踏みにじるまい、と決心した。
話し合いは、ベリーベリー・イニーの両親の予想通りになった。
ナンシー・ボーンの両親は、最初こそ、ベリーベリー・イニーの両親と話をしていたが。
ベリーベリー・イニーの父が、
「ベリーベリーとその級友が調べた結果、
娘さんのナンシーの所在には、貴族が関わっている可能性が高い。
ベリーベリーと私達夫婦は、今後、ナンシーとそのご家族とは距離をおくことにした。
今後、私達家族は、ナンシーの捜索に関わらない。」
と告げたところ、態度が急変。
ナンシー・ボーンの両親は。
ナンシーが学園で貴族とトラブルになっていると予想した上で。
ベリーベリー・イニーには、何も打ち明けないまま、ナンシーを探してほしい、と頼み事をしていた。
ベリーベリー・イニーの両親が、ベリーベリーを危険にさらす行いをしたナンシーの両親を咎めると。
ナンシーの両親は、ベリーベリー・イニーを見て言い放った。
「ベリーベリーちゃんは、貴族と仲良くなって、いい思いさせてもらっているじゃないか。
ナンシーは、ずっと羨ましがっていた。
ナンシーには、なんの恩恵も与えてくれなかっただろう?
ナンシーはベリーベリーちゃんの友達なのに。
ベリーベリーちゃんが、ナンシーにひと声かけてくれていたら、ナンシーはどれだけ喜んだか。
ベリーベリーちゃんは、自分だけいい思いを独占しとったんだ。
自分勝手で友達甲斐のない行いだと思わんのか。
ベリーベリーちゃんは、反省の意味を込めて、だな。
友達のナンシーのために、ここで、挽回したらいいじゃないか。」
とナンシー・ボーンの父が言えば。
「学園に通うようになって、ベリーベリーちゃんがすっかり人が変わって、冷たくなったと、ナンシーはずっと嘆いていたのよ。
ナンシーが学園で悩んでいるときも、結局、ベリーベリーちゃんは、何もしてくれなくて。
ナンシーを再び、学園に行けるようにしてくれたのは、同じ寮生の娘さんたちよ。
ナンシーが、いなくなってからじゃないと、ベリーベリーちゃんは、ナンシーのことを気にもしてくれないんだから。
本当に。
貴族と仲良くなって、人が変わったわね。
おばさん、悲しいわ。
素直で可愛らしい娘さんだったベリーベリーちゃんは、どこへいってしまったの?」
と言うナンシーの母。
ナンシー・ボーンの両親の本音をぶつけられ。
ベリーベリー・イニーは、胸が苦しくなった。
学園の学生寮で、連絡がとれず、所在の分からなくなったナンシー・ボーン。
ナンシーを心配するナンシーの母に頼まれたから。
ベリーベリー・イニーは、一生懸命探した。
見つからないから、友達の貴族に協力してもらった。
協力してもらいたい、と願う娘のために、ベリーベリー・イニーの両親は、貴族5人分の謝礼を用意した。
それでも、ナンシー・ボーンは見つからなくて。
友達と悩み、相談しあい。
両親とも、話し合った。
ベリーベリー・イニーが、ナンシー・ボーンの捜索をナンシーの母に頼まれてから捜索に費やした時間は、数ヶ月に及ぶ。
その時間、ベリーベリー・イニーは、毎日、ナンシー・ボーンの行方を考えて過ごしてきた。
元友達だったナンシー・ボーンの母に頼まれたから。
ナンシー・ボーンの両親は。
ベリーベリー・イニーが、ナンシー・ボーンを探すために費やしてきた時間と労力、心労、費用、全てひっくるめて。
ベリーベリー・イニーが、ナンシー・ボーンに捧げて当然だと疑っていない。
ナンシー・ボーンの両親は、数ヶ月、毎日頑張ったベリーベリー・イニーへの感謝の気持ちは欠片も持っていない。
それどころか。
ナンシー・ボーンの両親は。
ナンシー・ボーンの幸せのため。
ベリーベリー・イニーは、もっとナンシー・ボーンに尽くすべきだ、
今までの尽くし方が足りない分を反省して、
これからもっと尽くせ、と考えていた。
大人の話し合いだからと、口をつぐんでいたベリーベリー・イニー。
そんなベリーベリー・イニーの口から、つい、言葉がこぼれ落ちた。
「ナンシーは、前から、私の友達じゃない。皆知っている。」
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