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第7章 使用人を帯同しない女子寮の秘密
246.『貴族は、益のないことはしない。不利益になることは絶対しない。』『但し、例外はある。』『貴族の面子がかかっている場合は、手を出す。』
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「平民寮に、いねー可能性はあるかなー?」
とスラッルス・トークン。
「ナンシー・ボーンのいる心当たりがありそうな場所は、全滅。」
とマーゴット。
「学生寮は、男女3つずつあるよなー。使用人を帯同する貴族寮、使用人を帯同しない貴族寮。平民寮。」
とスラッルス・トークン。
「平民寮に、いないのかもしれないわ。
だったら、貴族寮は?
貴族寮は、隠れやすいわよ?
貴族寮なら、出てこなくても、生活に困らないわ。」
とバネッサ。
「貴族寮に、平民は、立ち入り禁止だけど。」
とレベッカ・ショア。
「まさか、いるはずがない、と誰も探さないところに、隠すのは、アリだよ。人も、モノも。」
とキャスリーヌ。
「わたし達は、証拠を掴めていないけれど。
クロッグ・カーブは、
レベッカ・ショアの侍女が、使用人を帯同しない貴様の女子寮に、ご令嬢と過ごしている、と断言したんだったわね。」
とマーゴット。
「何も言わずに、いなくなった。
こちらからは、連絡がとれない。
いなくなった本人からは、身内に連絡が来ない。
レベッカの侍女が出奔した状況と重なるよ。」
とキャスリーヌ。
「状況だけ、見ると、同じ条件が揃っているわ。」
とバネッサ。
「私達には、平民寮に入る伝手がない。
貴族寮から、調べてみる?」
とレベッカ・ショア。
「貴族寮に、私は入れないけれど、お願いしていいかな?」
とベリーベリー・イニー。
キャスリーヌが、待ったをかける。
「ベリーベリー・イニー。貴族寮にいるかもしれないという意味を考えてから、結論を出した方がいいよ。」
とキャスリーヌ。
「どういう意味がある?」
とベリーベリー・イニー。
「ナンシー・ボーンが、貴族寮にいる、ということは、ナンシー・ボーンの所在に、ニンデリー王国の貴族が関わっていることになるわ。」
とバネッサ。
「わたし達以外の貴族、ニンデリー王国の貴族が、ナンシーが家に帰らない理由に関わっている。
これ以上、ナンシー・ボーンの捜索を続けると。
わたし達は、ニンデリー王国の貴族と正面から、やり合いことになる。」
とマーゴット。
「外国に滞在中。滞在先の貴族が、何か、よからぬことをしているのを疑ったとしても。
通りすがりの貴族は、素通りするものよ。
よからぬことをされているのが、自国民や自分に関わる者なら、動くけれど。」
とバネッサ。
「益のないことはしない。不利益になることは絶対しない。
貴族の鉄則。」
とキャスリーヌ。
「捜索は、打ち切り?」
とレベッカ・ショア。
「ベリー・ベリー・イニー。
これから先も、ナンシーの捜索を続けるなら。
ナンシーの両親は、わたし達に相応の見返りを先に出す必要がある。
今日までの謝礼も、ナンシーの両親から、出たものではないわね?
用意したのは、ベリーベリー・イニーの両親。
ナンシーの両親が、自国の貴族にたてつき、貴族を敵にまわしてまで、娘のナンシーを諦めない覚悟がある。
その上で。
捜索するわたし達に。
これまでの謝礼をして。
さらに。
これからの対価を払う準備が整わない限り、わたし達は、ナンシー・ボーンの捜索を再開しない。
ここで、捜索を打ち切るにしても。
ナンシーの両親には、これまでのわたし達5人に対する謝礼を要求するわ。
ナンシー・ボーンの両親に確かめることもある。」
とマーゴット。
「ベリーベリー・イニーだけで決めていい話じゃないよ。
ベリーベリー・イニーは、ベリーベリー・イニーの両親に相談して。
ベリーベリー・イニーと両親の結論が出たら、先に私達に知らせてよ。
その後、ベリーベリー・イニーの両親から、ナンシーの両親に確認することになるけれど。
ここから先は、契約書と誓約書が必要な話になるよ。」
とキャスリーヌ。
突然の重たい話に、言葉を失うベリーベリー・イニー。
「ベリーベリー・イニー。
キャスリーヌの貴族の鉄則には、例外があるわ。
貴族は、面子を守るためには、不利益を承知で動くこともあるのよ。」
とバネッサ。
「帰ったら、父さん母さんに、相談してみる。」
とベリーベリー・イニー。
とスラッルス・トークン。
「ナンシー・ボーンのいる心当たりがありそうな場所は、全滅。」
とマーゴット。
「学生寮は、男女3つずつあるよなー。使用人を帯同する貴族寮、使用人を帯同しない貴族寮。平民寮。」
とスラッルス・トークン。
「平民寮に、いないのかもしれないわ。
だったら、貴族寮は?
貴族寮は、隠れやすいわよ?
貴族寮なら、出てこなくても、生活に困らないわ。」
とバネッサ。
「貴族寮に、平民は、立ち入り禁止だけど。」
とレベッカ・ショア。
「まさか、いるはずがない、と誰も探さないところに、隠すのは、アリだよ。人も、モノも。」
とキャスリーヌ。
「わたし達は、証拠を掴めていないけれど。
クロッグ・カーブは、
レベッカ・ショアの侍女が、使用人を帯同しない貴様の女子寮に、ご令嬢と過ごしている、と断言したんだったわね。」
とマーゴット。
「何も言わずに、いなくなった。
こちらからは、連絡がとれない。
いなくなった本人からは、身内に連絡が来ない。
レベッカの侍女が出奔した状況と重なるよ。」
とキャスリーヌ。
「状況だけ、見ると、同じ条件が揃っているわ。」
とバネッサ。
「私達には、平民寮に入る伝手がない。
貴族寮から、調べてみる?」
とレベッカ・ショア。
「貴族寮に、私は入れないけれど、お願いしていいかな?」
とベリーベリー・イニー。
キャスリーヌが、待ったをかける。
「ベリーベリー・イニー。貴族寮にいるかもしれないという意味を考えてから、結論を出した方がいいよ。」
とキャスリーヌ。
「どういう意味がある?」
とベリーベリー・イニー。
「ナンシー・ボーンが、貴族寮にいる、ということは、ナンシー・ボーンの所在に、ニンデリー王国の貴族が関わっていることになるわ。」
とバネッサ。
「わたし達以外の貴族、ニンデリー王国の貴族が、ナンシーが家に帰らない理由に関わっている。
これ以上、ナンシー・ボーンの捜索を続けると。
わたし達は、ニンデリー王国の貴族と正面から、やり合いことになる。」
とマーゴット。
「外国に滞在中。滞在先の貴族が、何か、よからぬことをしているのを疑ったとしても。
通りすがりの貴族は、素通りするものよ。
よからぬことをされているのが、自国民や自分に関わる者なら、動くけれど。」
とバネッサ。
「益のないことはしない。不利益になることは絶対しない。
貴族の鉄則。」
とキャスリーヌ。
「捜索は、打ち切り?」
とレベッカ・ショア。
「ベリー・ベリー・イニー。
これから先も、ナンシーの捜索を続けるなら。
ナンシーの両親は、わたし達に相応の見返りを先に出す必要がある。
今日までの謝礼も、ナンシーの両親から、出たものではないわね?
用意したのは、ベリーベリー・イニーの両親。
ナンシーの両親が、自国の貴族にたてつき、貴族を敵にまわしてまで、娘のナンシーを諦めない覚悟がある。
その上で。
捜索するわたし達に。
これまでの謝礼をして。
さらに。
これからの対価を払う準備が整わない限り、わたし達は、ナンシー・ボーンの捜索を再開しない。
ここで、捜索を打ち切るにしても。
ナンシーの両親には、これまでのわたし達5人に対する謝礼を要求するわ。
ナンシー・ボーンの両親に確かめることもある。」
とマーゴット。
「ベリーベリー・イニーだけで決めていい話じゃないよ。
ベリーベリー・イニーは、ベリーベリー・イニーの両親に相談して。
ベリーベリー・イニーと両親の結論が出たら、先に私達に知らせてよ。
その後、ベリーベリー・イニーの両親から、ナンシーの両親に確認することになるけれど。
ここから先は、契約書と誓約書が必要な話になるよ。」
とキャスリーヌ。
突然の重たい話に、言葉を失うベリーベリー・イニー。
「ベリーベリー・イニー。
キャスリーヌの貴族の鉄則には、例外があるわ。
貴族は、面子を守るためには、不利益を承知で動くこともあるのよ。」
とバネッサ。
「帰ったら、父さん母さんに、相談してみる。」
とベリーベリー・イニー。
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