子爵令嬢マーゴットは学園で無双する〜喋るミノカサゴ、最強商人の男爵令嬢キャスリーヌ、時々神様とお兄様も一緒

かざみはら まなか

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第7章 使用人を帯同しない女子寮の秘密

242.転生貴族令嬢レベッカ・ショア。自称、友達の友達に顔を覚えられた模様。

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翌日。
ベリーベリー・イニーに会ったレベッカ・ショアは、ベリーベリー・イニーの友達に会ったけど、その女子学生が、女子寮の門の前まで一緒に来て、何も喋らないで帰っていった、とベリーベリー・イニーに話した。

ベリーベリー・イニーは、その女子学生の外見的特徴を聞いて、一言。

「友達じゃないから、レベッカは気を使わなくていい。」

「ああ、そうなんだ。友達かどうかは、本人いないと嘘つかれても分からないから、悪質だね。」
とレベッカ・ショア。

「友達だったときもあったんだけど。」
とベリーベリー・イニー。

「うん。聞いてもいいの?」
とレベッカ・ショア。

「マーゴット、キャスリーヌ、バネッサに話しかけるのを邪魔されたときに、私から友達を辞めた。」
とベリーベリー・イニー。

「話しかけるのを邪魔された?酷くない?あ、酷くないって言ったら、ダメだった。」
とレベッカ・ショア。

「マーゴットかキャスリーヌかバネッサと、あの子の仲良くなった子の意見がぶつかったとき。

あの子の仲良くなった子が負けたから、私も仲良くしたらダメだと言われた。

断るついでに、友達を続けるのを断った。」
とベリーベリー・イニー。

「そうなんだ。教えてくれてありがとう。」
とレベッカ・ショア。

その日、ベリーベリー・イニーと、気楽に話して、バイバイしたレベッカ・ショア。

ベリーベリー・イニーみたいに自分から話してくれると、話す気があると分かるから、安心して話ができるレベッカ・ショア。



それから数日後。

レベッカ・ショアは、また女子学生に声をかけられた。

今度は、一人じゃない。

4人いる。

「あのう。ベリーベリー・イニーの友達なんですけど。」
4人のうちの1人が、二度目ましての女子学生。


ベリーベリー・イニーは、二度目ましての女子学生は友達じゃないから、レベッカ・ショアは気にしないでいい、と言っていた。

レベッカ・ショアは、考えた。

関わらないようにしよう。

レベッカ・ショアは、視線を合わせることも、返事をすることもしないで、歩き出す。

レベッカ・ショアに友達なんだと言ってくるぐらいなら、友達のベリーベリー・イニーと一緒に来てほしい。

自称、友達の友達と、話す話題なんて、レベッカ・ショアにはない。


レベッカ・ショアが、すたすたと素通りしていくと。

「え?待ってください。
ベリーベリー・イニーの友達なんですけど、覚えてますよね?
前にも話しましたよね?」
女子学生は、話しながら、レベッカ・ショアの前に走り込んできた。
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