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第7章 使用人を帯同しない女子寮の秘密

238.転生貴族令嬢レベッカ・ショア。『私の侍女の居場所が分かった!会いにいきたい!』『待て!』

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「私の侍女が、使用人を帯同しない女子寮にいるの。」
とレベッカ・ショア。

「うん。」
とキャスリーヌ。

「会いにいきたいの。」
とレベッカ・ショア。

「会いにいった結果、私達に当たり散らさないなら、会いにいけば。」
とキャスリーヌ。

「今のレベッカ・ショアが会いにいっても、追い返されて、会えないわ。」
とマーゴット。

「なんで?」
とレベッカ・ショア。

「使用人を帯同しないとはいえ、貴族の女子寮に住むご令嬢と一緒にいるなら、ご令嬢のもとに、レベッカ・ショアの情報が寄せられている。

レベッカ・ショアが、周囲に遠巻きにされていることも、外でどんな発言をしたかも、ご令嬢を通して、把握されているとみていい。

クロッグ・カーブの言うように、侍女がレベッカから逃げ出したという話が、本当なら。

前と何も変わらないレベッカには会わない。」
とマーゴット。

「なんで、やっと会えると思ったのに。」
とレベッカ・ショア。

「今じゃないってだけ。
待て。
会う前に、レベッカには準備がいるよ。」
とキャスリーヌ。

「準備?会いたい気持ちだけで良くない?」
とレベッカ・ショア。

「良くない。
侍女の情報が無さすぎる。侍女を好きと言っているわりに、侍女について聞いても、名前以外知らない、侍女から聞いたことがないって。

侍女本人に興味がないんだと私は感じた。

侍女が、唯一、レベッカの言う通りにしてくれる人だから、離れがたいんじゃない?」
とキャスリーヌ。

「侍女と話をして、直接、理由を聞く機会ができても。
経歴や、
ショア家に雇われた経緯、
ショア家との契約の条件も含めて、確認してから。」
とマーゴット。

「なんで?時間かかる。」
とレベッカ・ショア。

「ショア家と侍女の間で、話がついていて、
レベッカは、侍女の契約に興味がないから、知ろうとしなかったけれど、
侍女にはなんの問題もなかった場合。

ショア家と、レベッカ・ショアは、
騒ぎの責任をとって、
侍女や、侍女の今一緒にいるご令嬢から、何らかの要求を飲まされるわ。

レベッカ・ショアの部屋と、ご令嬢の部屋を交換してほしい、と言われるかもしれない。

そういった要求をのまないために、事前の準備をする。」
とマーゴット。
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