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第6章 可動式魔法遺跡、クークード遺跡の見学ツアーに参加しよう。
185.クークード遺跡に入った。『寝食忘れて遊べ。』『遊ぶ!』あれ?山頂にコーヒーカップが上っていく。4人くらい入れる大きさだね!
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各自が魔法発動状態で、入場ゲート目指してジャンプ!
入場ゲートを通る時に、魔力と姿形が記録され、退場ゲートを出ると、情報が削除される仕組み。
クークード遺跡内に、取り残されました、ということがないようになっている。
というのも。
クークード遺跡は、いかに遊ぶものを作って、楽しめるか、に熱意を注いでいるため、中での食事は非推奨。
食事に楽しみを奪われてはならない、というのが、趣味の人の言葉。
『寝食忘れて遊べ。』
入場ゲートを入ってすぐに、魔法の文字が浮かび上がる。
声に魔力を乗せて、
『遊ぶ!』
と宣言すると、入場ゲートから、中に入れる。
レベッカ・ショアの前世の意識は、色んなものを見て、オブジェが動いている!と騒いでいる。
『コーヒーカップが!』
と前世の意識が騒ぐ。
人が4人くらい入りそうなコーヒーカップが、山頂に上っていき、崖を転がり落ちていく。
『割れないの?
割れないの?
コーヒーカップの使い方って、あれでいいの?
ベルトないと、投げ出されない?』
と前世の意識は騒がしい。
「コーヒーカップって、崖から落としてもいいんだー。」
とスラッルス・トークンは気の抜けた顔をしてみている。
『観覧車。観覧車だよね?元は?』
と前世の意識が興奮しているのは、いくつもの傘が、放射状にくっついた傘の木。
開いた傘の上に人が乗ると、傘が木の周りを一周している。
『白鳥ボート?ボートだよね?』
前世の意識が言葉を失っているのは、中身がくり抜かれて、人が2人座ってペダルを漕げる白鳥ボート。
大型シーソーの片方に白鳥ボートを積み上げたら。
もう片方に向かって、上から急加速で飛び降りる。
どーんという衝撃で、飛び降りた方の板が下がると、白鳥ボートの積んである側の板が跳ね上がる。
板の上の白鳥ボートは、空に舞うと見せかけて、ふっ飛んでいった後、地面にのめり込む勢いで落ちてくる。
受け止めるもよし。
避けるもよし。
怪我したり死んだりしないなら、下敷きになってもよし。
ちなみに、吹っ飛ぶ白鳥ボートに乗って、空中に投げ出されて、脱出するのもよし。
学生は、皆、大興奮。
クロッグ・カーブは、白鳥ボートの中へ。
ベリーベリー・イニーは、シーソーに飛び降りにいった。
バネッサとレベッカは、傘の観覧車に乗っている。
マーゴットとキャスリーヌは、コーヒーカップで崖を転がり落ちていく。
スラッルス・トークンは、元を知っているがゆえに、アグレッシブな魔改造が怖くて、まだどれにも乗っていない。
他にもあるけれど、元のものより、安全なものが1つもない。
釣り堀があったので、釣りなら安全だと思っていた。
様子を見ていたら。
人間が釣られる側だった。
釣り糸の先には、釣り上げなければ、願いが叶うよ、と書いてある、こよりが結んである。
釣り糸には、こよりの他にメッセージカードがくっついている。
『恋愛』『金運』『健康』『学問』『出世』『家内安全』『安産』など。
叶えたい夢のメッセージカードを人が掴むと、釣りがスタート。
最初に立っていた位置から動くと釣り上げられる仕組みだ。
立っているだけなら、安全かと思って、安心して様子を見ていたら。
吹き矢が飛んできたり。
地面から間欠泉が吹き出したり。
おんぶお化けが飛び乗ってきたり。
いきなり水没したり。
参加者は、キャーキャーわーわー言って楽しんでいたが、スラッルス・トークンが楽しむには、ハードルが高かった。
スラッルス・トークンの目には、どれも、スリリングを超えている。
寝食忘れて遊べというだけある。
魔法を常時発動しておけ、と言われた意味が分かった。
白鳥ボートが吹っ飛ぶ場所は、毎回違うし、コーヒーカップは、転がり落ちれるだけ、転がり落ちていく。
魔法を発動して、身の安全は、各自で、という場所なのだ。
魔法が使えないと入れないと決めたのは、大正解だとスラッルス・トークンは思う。
魔法を使えるから、全員、本気で遊べるのだ。
魔法を使って、体も使って、疲れるまで全力で遊ぶなんて、クークード遺跡でしかできないかもしれない。
淑女教育なんて、誰も気にしていない。
コーヒーカップから、マーゴットとキャスリーヌが出てきた。
マーゴットは、コーヒーカップで上った山頂から見た池が気になるから見に行くという。
池なら、命は大丈夫だろう。
と、スラッルス・トークンは一緒にいくことにした。
入場ゲートを通る時に、魔力と姿形が記録され、退場ゲートを出ると、情報が削除される仕組み。
クークード遺跡内に、取り残されました、ということがないようになっている。
というのも。
クークード遺跡は、いかに遊ぶものを作って、楽しめるか、に熱意を注いでいるため、中での食事は非推奨。
食事に楽しみを奪われてはならない、というのが、趣味の人の言葉。
『寝食忘れて遊べ。』
入場ゲートを入ってすぐに、魔法の文字が浮かび上がる。
声に魔力を乗せて、
『遊ぶ!』
と宣言すると、入場ゲートから、中に入れる。
レベッカ・ショアの前世の意識は、色んなものを見て、オブジェが動いている!と騒いでいる。
『コーヒーカップが!』
と前世の意識が騒ぐ。
人が4人くらい入りそうなコーヒーカップが、山頂に上っていき、崖を転がり落ちていく。
『割れないの?
割れないの?
コーヒーカップの使い方って、あれでいいの?
ベルトないと、投げ出されない?』
と前世の意識は騒がしい。
「コーヒーカップって、崖から落としてもいいんだー。」
とスラッルス・トークンは気の抜けた顔をしてみている。
『観覧車。観覧車だよね?元は?』
と前世の意識が興奮しているのは、いくつもの傘が、放射状にくっついた傘の木。
開いた傘の上に人が乗ると、傘が木の周りを一周している。
『白鳥ボート?ボートだよね?』
前世の意識が言葉を失っているのは、中身がくり抜かれて、人が2人座ってペダルを漕げる白鳥ボート。
大型シーソーの片方に白鳥ボートを積み上げたら。
もう片方に向かって、上から急加速で飛び降りる。
どーんという衝撃で、飛び降りた方の板が下がると、白鳥ボートの積んである側の板が跳ね上がる。
板の上の白鳥ボートは、空に舞うと見せかけて、ふっ飛んでいった後、地面にのめり込む勢いで落ちてくる。
受け止めるもよし。
避けるもよし。
怪我したり死んだりしないなら、下敷きになってもよし。
ちなみに、吹っ飛ぶ白鳥ボートに乗って、空中に投げ出されて、脱出するのもよし。
学生は、皆、大興奮。
クロッグ・カーブは、白鳥ボートの中へ。
ベリーベリー・イニーは、シーソーに飛び降りにいった。
バネッサとレベッカは、傘の観覧車に乗っている。
マーゴットとキャスリーヌは、コーヒーカップで崖を転がり落ちていく。
スラッルス・トークンは、元を知っているがゆえに、アグレッシブな魔改造が怖くて、まだどれにも乗っていない。
他にもあるけれど、元のものより、安全なものが1つもない。
釣り堀があったので、釣りなら安全だと思っていた。
様子を見ていたら。
人間が釣られる側だった。
釣り糸の先には、釣り上げなければ、願いが叶うよ、と書いてある、こよりが結んである。
釣り糸には、こよりの他にメッセージカードがくっついている。
『恋愛』『金運』『健康』『学問』『出世』『家内安全』『安産』など。
叶えたい夢のメッセージカードを人が掴むと、釣りがスタート。
最初に立っていた位置から動くと釣り上げられる仕組みだ。
立っているだけなら、安全かと思って、安心して様子を見ていたら。
吹き矢が飛んできたり。
地面から間欠泉が吹き出したり。
おんぶお化けが飛び乗ってきたり。
いきなり水没したり。
参加者は、キャーキャーわーわー言って楽しんでいたが、スラッルス・トークンが楽しむには、ハードルが高かった。
スラッルス・トークンの目には、どれも、スリリングを超えている。
寝食忘れて遊べというだけある。
魔法を常時発動しておけ、と言われた意味が分かった。
白鳥ボートが吹っ飛ぶ場所は、毎回違うし、コーヒーカップは、転がり落ちれるだけ、転がり落ちていく。
魔法を発動して、身の安全は、各自で、という場所なのだ。
魔法が使えないと入れないと決めたのは、大正解だとスラッルス・トークンは思う。
魔法を使えるから、全員、本気で遊べるのだ。
魔法を使って、体も使って、疲れるまで全力で遊ぶなんて、クークード遺跡でしかできないかもしれない。
淑女教育なんて、誰も気にしていない。
コーヒーカップから、マーゴットとキャスリーヌが出てきた。
マーゴットは、コーヒーカップで上った山頂から見た池が気になるから見に行くという。
池なら、命は大丈夫だろう。
と、スラッルス・トークンは一緒にいくことにした。
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