子爵令嬢マーゴットは学園で無双する〜喋るミノカサゴ、最強商人の男爵令嬢キャスリーヌ、時々神様とお兄様も一緒

かざみはら まなか

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第6章 可動式魔法遺跡、クークード遺跡の見学ツアーに参加しよう。

174.クークード遺跡の見学ツアーの敢行前に、打ち合わせをしようか?大きなトラブルが、向こうから、転がってきそうだからね!

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可動式魔法遺跡、クークード遺跡の見学ツアーの日が決まった。

見学ツアーは、クークード遺跡の場所に行くのではない。
見学ツアー中は、ニンデリー王立学園内にクークード遺跡がでんと、場所をとる。

そのため、見学ツアー中の設置場所を決めるにあたり、王立学園内部の調整が必要になった。

また、クークード遺跡の管理者も、見学希望者の受け入れを常時行っている関係で、見学ツアー中と、移動日、その前後は、ニンデリー王立学園の貸し切りとなるため、日程調整が必要になった。

そんなこんなで、
入学から半年後に当たる日に、見学ツアーの敢行が決まった。

『観光ではなく、授業の一環。
見学ツアー敢行までに。
魔法遺跡に対する技術的な理解を深めたり。
魔法遺跡の歴史や建造物、文化について調べておくこと。』
と、
指導教授であるイーハン教授は求めている。

調べ物は、個々人でする。

今回。
マーゴットが集合を呼びかけた理由は、違うところにある。

全員が、どの程度、動けるか、見るためだ。

というのも。
大きなトラブルが、向こうから転がってきそうだから。

クロッグ・カーブとスラッルス・トークンからの監視報告で。

チェール・モンスが、魔法遺跡、クークード遺跡に並々ならぬ関心を持っており、魔力がないために見学ツアーには参加できないはずが、まるで参加者と誤解させるような言動を周囲に見せていると判明した。

見栄を張る?
誰に?
何のために?

使用人を帯同しない貴族の男子寮へのチェール・モンスの出入りは、継続中。


しかし、驚くべきことに。

スラッルス・トークンは、寮の中で、チェール・モンスを見たことがない、という。

入るところと、出るところは、確認出来るのに。

チェール・モンスは、男子寮のどこに行って、何をしているのやら?

使用人を帯同しない貴族の男子寮の怪談は、スラッルス・トークンが騒いだ日以降、下火になった。

今では、誰も、男子寮の怪談なんて、最初からなかったかのように振る舞う。

そういった経緯をまとめ、全員が、訝しんでいたとき。

クロッグ・カーブが、言い出した。
「やっぱり、男子寮だ。男子寮が怪しい!ゼーゼ先生を隠すなら、そこしかない!」
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