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第5章 丸付けは、全部終わってからだよ?後手に回ったからって、それが何?

171.マーゴットの依頼。

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泣いているクロッグ・カーブは、泣き止むまで放っておく。
自業自得だからな。

「そうね。」
と美少女。

「あるあるだから。」
と茶色が濃い目の少女。

「生きていれば、慣れるわ。」
と、茶色い髪と瞳の、か弱そうな見た目の少女。

「聞いていいのか、分からんが。殺伐とした場所に住んでいるんだな。」

「それなりに。」
と苦笑する美少女。

「今後も付き合いが続くなら、名前を知る必要がある。」
と、か弱そうな少女。

「そーだよね。」
と、同意した濃い茶色の髪と瞳の少女が、はい、と手を挙げた。

「私は、キャスリーヌ・ベイモン。貴方は?」
端的に名乗り、俺の名前を聞いてくるキャスリーヌ。

「スラッルス・トークン。」

「スラッルス・トークン。うん、こっちの2人は、マーゴット・ガランとバネッサ・オッドア。」
とキャスリーヌが、2人を紹介する。

めちゃくちゃ、端的に。

令嬢が、令息にするような言葉遣いは一切ない。

名前しか言わない、とか事務的すぎないか?

美少女は、バネッサ・オッドア。

茶色いか弱そうな見た目が、マーゴット・ガラン。

「3人は、元々の知り合いか?」

「同じ国の貴族。私とマーゴットは幼馴染み。バネッサとは、学園入学で仲良くなったよ。」
とキャスリーヌ。

「仲良くなれて、良かったな。」

「うん。良かったよ。」
とキャスリーヌ。

「依頼の話をしたい。泣いたままで構わない。」
とマーゴット。

「分かった。」
俺は、クロッグ・カーブの背中を押さえていた魔法はもう解いていたから、椅子を2脚持ってこさせて、俺とクロッグ・カーブもテーブルを囲んだ。

「依頼の内容を言う。」
とマーゴット。

「クロッグ・カーブとスラッルス・トークンには、わたし達が受講している『この世界の成り立ち』を受講すること。
来週の魔法遺跡の見学ツアーの申し込みまでに、クロッグ・カーブの魔力の有無を確認しておき、魔力があるなら、2人共、ツアーに申し込みをして参加すること。」
マーゴットは、一区切りつくと、
「まずは、1つ目。」
と言った。

「2つ目。こちらが重要。」
とマーゴット。

「『この世界の成り立ち』という授業を受講している平民の男子学生チェール・モンスの監視。」
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