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第5章 丸付けは、全部終わってからだよ?後手に回ったからって、それが何?
123.転生貴族令嬢レベッカ・ショア。作戦に失敗したご令嬢の末路は?
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私は、即座に拒否。
「退寮?しないよ。私は、この寮への入寮を契約しているんだから。第一、私がいなくなったら、侍女が帰ってこれない。」
寮の職員。
めちゃくちゃじゃない?
「寮の職員が、勝手に、寮生を退寮にしたら、問題になるよ?」
「わたくしの監督しない寮の寮生として、過ごすだけです。」
と寮の職員。
「視界に入れたくないから、勝手に、住む場所を変えてしまおう、て?寮の職員の権限じゃないよね?」
「私は、この寮にいる。侍女の帰りを待つ。」
私は、絶対に負けるもんか、と気合いを入れて、拒否。
嫌われているのは、分かったけれど、寮を移れって、あり得ないよ。
私が、寮の職員とやりあっていると。
侯爵家のご令嬢が、ラストの彼女の前にツカツカと歩いていくところが、視界に入ってきた。
ん?
仲良し?
でも、互いに喜び合う様子はない。
寧ろ。
ラストの彼女は、侯爵家のご令嬢を怖がっている?
私をはしたない呼ばわりするご令嬢だから、私は仲良くしたくない。
仲良くしたくなければ、近寄らなければいい。
私は、今日から、あの侯爵家のご令嬢には近づかない。
侯爵家のご令嬢は、謝りもしない。
素知らぬ顔して。
寮の職員も、謝らないけれど、私も好き勝手言ったから、ちょっとは、スッキリ。
侯爵令嬢は、ラストの彼女の前に立って、一言。
「貴女には、失望しました。」
はい?
え?
今の流れだと。
侯爵家のご令嬢が、ラストの彼女に指示して、私の相手をやらせていたっぽくなるけど、合っている?
私は、寮の職員とやり合うのも、忘れて、侯爵家のご令嬢とラストの彼女から目を離せなくなった。
『ラストの彼女の顔が、怯えている。』
と前世の意識。
「貴女の居場所は、ここにはありません。貴女も出ていきなさい。あちらには、二部屋くらい、空きがあるでしょう。」
と侯爵家のご令嬢。
「なければ、似合いの部屋を探すといいでしょう。」
寮の職員のときは、越権行為だと思ったけど。
侯爵家のご令嬢は、自身も寮生なのに、新入生の寮生を退寮させようとしている?
おかしくない?
おかしいよね。
誰も、何も言わないのは、なんで?
あ、ラストの彼女が、ひれ伏した。
「お許しください。ご容赦ください。どうぞ、情をおかけください。どうか。どうか。」
ぶるぶる体を震わせて、声を張っている。
上級生で、女子寮のボスの命令に失敗したからって、女の子が、地面にひれ伏して、許しを請う?
やり過ぎじゃない?
上下関係、厳し過ぎ!
私は、周囲を見回す。
誰もやり過ぎだと思っていないっぽい?
『目の前の出来事に、感情を揺らしていそうな人は、私だけ。』
と前世の意識。
え?
この光景を見ても、何とも思わない人しかいないの?
異常じゃない?
まさか、日常風景?
うーそーだー!
「どうか。どうか。お慈悲を。」
地面にひれ伏したラストの彼女は、懇願を繰り返す。
「職員。」
侯爵家のご令嬢は、ひれ伏して懇願を繰り返す新入生がいるその場から一歩も動かずに、寮の職員を呼んだ。
「はい、いかが致しましょう。」
と寮の職員。
侯爵家のご令嬢に呼ばれて、私の前にいた職員が、私から離れていく。
びくりと肩を震わすラストの彼女。
侯爵家のご令嬢は、感情が一切ない目で、ひれ伏した新入生を見遣る。
「これは、寮から出します。あちらへ回す手配を。」
はああああ?
何を言っちゃってるの?
ラストの彼女は、私と同じく新入生。
12歳だよ?
2ヶ月前まで、親元にいたよ?
その新入生に、失敗したから、出てけって、血も涙もない。
しかも、失敗した新入生は、ひれ伏して許しを請うているよ?
何なの?
こんなん見て、平気なの?
「かしこまりました。本日中に。」
と寮の職員。
いやいや、何を言っちゃってるの?
寮の職員は、上級生の暴挙を止めるところじゃないの?
寮の職員って、本当に、なんのためにいるの?
寮の職員が、かしこまりました、と返事しちゃったせいで、ラストの彼女は、ひれ伏したまま、泣き出したけど?
え?
泣き声、聞こえているよね?
まるで、ラストの彼女のことが、見えていないみたい。
なんなの。
この人達。
気持ち悪い!
こんなに気持ち悪いの、さすがに黙っていられない!
「ちょっと!寮の職員も上級生も、やり過ぎ!なんで入学してから、2ヶ月ほどしか経ってないのに、許しを請う新入生を這いつくばらせて、泣かせて、平気でいられるわけ?意味が分からない。」
「退寮?しないよ。私は、この寮への入寮を契約しているんだから。第一、私がいなくなったら、侍女が帰ってこれない。」
寮の職員。
めちゃくちゃじゃない?
「寮の職員が、勝手に、寮生を退寮にしたら、問題になるよ?」
「わたくしの監督しない寮の寮生として、過ごすだけです。」
と寮の職員。
「視界に入れたくないから、勝手に、住む場所を変えてしまおう、て?寮の職員の権限じゃないよね?」
「私は、この寮にいる。侍女の帰りを待つ。」
私は、絶対に負けるもんか、と気合いを入れて、拒否。
嫌われているのは、分かったけれど、寮を移れって、あり得ないよ。
私が、寮の職員とやりあっていると。
侯爵家のご令嬢が、ラストの彼女の前にツカツカと歩いていくところが、視界に入ってきた。
ん?
仲良し?
でも、互いに喜び合う様子はない。
寧ろ。
ラストの彼女は、侯爵家のご令嬢を怖がっている?
私をはしたない呼ばわりするご令嬢だから、私は仲良くしたくない。
仲良くしたくなければ、近寄らなければいい。
私は、今日から、あの侯爵家のご令嬢には近づかない。
侯爵家のご令嬢は、謝りもしない。
素知らぬ顔して。
寮の職員も、謝らないけれど、私も好き勝手言ったから、ちょっとは、スッキリ。
侯爵令嬢は、ラストの彼女の前に立って、一言。
「貴女には、失望しました。」
はい?
え?
今の流れだと。
侯爵家のご令嬢が、ラストの彼女に指示して、私の相手をやらせていたっぽくなるけど、合っている?
私は、寮の職員とやり合うのも、忘れて、侯爵家のご令嬢とラストの彼女から目を離せなくなった。
『ラストの彼女の顔が、怯えている。』
と前世の意識。
「貴女の居場所は、ここにはありません。貴女も出ていきなさい。あちらには、二部屋くらい、空きがあるでしょう。」
と侯爵家のご令嬢。
「なければ、似合いの部屋を探すといいでしょう。」
寮の職員のときは、越権行為だと思ったけど。
侯爵家のご令嬢は、自身も寮生なのに、新入生の寮生を退寮させようとしている?
おかしくない?
おかしいよね。
誰も、何も言わないのは、なんで?
あ、ラストの彼女が、ひれ伏した。
「お許しください。ご容赦ください。どうぞ、情をおかけください。どうか。どうか。」
ぶるぶる体を震わせて、声を張っている。
上級生で、女子寮のボスの命令に失敗したからって、女の子が、地面にひれ伏して、許しを請う?
やり過ぎじゃない?
上下関係、厳し過ぎ!
私は、周囲を見回す。
誰もやり過ぎだと思っていないっぽい?
『目の前の出来事に、感情を揺らしていそうな人は、私だけ。』
と前世の意識。
え?
この光景を見ても、何とも思わない人しかいないの?
異常じゃない?
まさか、日常風景?
うーそーだー!
「どうか。どうか。お慈悲を。」
地面にひれ伏したラストの彼女は、懇願を繰り返す。
「職員。」
侯爵家のご令嬢は、ひれ伏して懇願を繰り返す新入生がいるその場から一歩も動かずに、寮の職員を呼んだ。
「はい、いかが致しましょう。」
と寮の職員。
侯爵家のご令嬢に呼ばれて、私の前にいた職員が、私から離れていく。
びくりと肩を震わすラストの彼女。
侯爵家のご令嬢は、感情が一切ない目で、ひれ伏した新入生を見遣る。
「これは、寮から出します。あちらへ回す手配を。」
はああああ?
何を言っちゃってるの?
ラストの彼女は、私と同じく新入生。
12歳だよ?
2ヶ月前まで、親元にいたよ?
その新入生に、失敗したから、出てけって、血も涙もない。
しかも、失敗した新入生は、ひれ伏して許しを請うているよ?
何なの?
こんなん見て、平気なの?
「かしこまりました。本日中に。」
と寮の職員。
いやいや、何を言っちゃってるの?
寮の職員は、上級生の暴挙を止めるところじゃないの?
寮の職員って、本当に、なんのためにいるの?
寮の職員が、かしこまりました、と返事しちゃったせいで、ラストの彼女は、ひれ伏したまま、泣き出したけど?
え?
泣き声、聞こえているよね?
まるで、ラストの彼女のことが、見えていないみたい。
なんなの。
この人達。
気持ち悪い!
こんなに気持ち悪いの、さすがに黙っていられない!
「ちょっと!寮の職員も上級生も、やり過ぎ!なんで入学してから、2ヶ月ほどしか経ってないのに、許しを請う新入生を這いつくばらせて、泣かせて、平気でいられるわけ?意味が分からない。」
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