子爵令嬢マーゴットは学園で無双する〜喋るミノカサゴ、最強商人の男爵令嬢キャスリーヌ、時々神様とお兄様も一緒

かざみはら まなか

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第5章 丸付けは、全部終わってからだよ?後手に回ったからって、それが何?

102.マーゴット、キャスリーヌ、バネッサの作戦会議。孤立しないためには?

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「国に成果を高く買わせると決めたら、これからの計画を立てていこうよ。」
とキャスリーヌ。

「バネッサは、ナユカ・ジョンストンとは、離れる、ということで、いい?」
キャスリーヌが、バネッサに確認する。

「ええ。近づかないわ。」
とバネッサ。

「基本的に、3人一緒に動こう。」
とキャスリーヌ。
「でも、3人きり、だと、孤立しすぎて、不意打ちに弱くなるよね。」

「攻撃も、迎撃も得意分野よ。」
とバネッサ。

「ありがとう、バネッサ。心強い。戦闘力は、頼りにするよー。貴族的な、政治的に駆け引きをどうするかなー。」
とキャスリーヌ。

「人を足していくわ。」
とマーゴット。

「人を?」
とバネッサ。

「入学から、2ヶ月。向いていた視線のうち、会話が出来る相手に、わたし達から、働きかける。」
とマーゴット。

「全然、思い当たる人がいないわよ?」
とバネッサ。

「バネッサ。わたし達は、人の視線や感情に鈍感だと、いつ誘拐されるか、分からないわ。任せなさい。」
とマーゴット。

「本当だよー。任せて。」
キャスリーヌが、気の抜けた笑い方をしている。

「明日か、明後日には、1人くらい話をしたいよね。」
とキャスリーヌ。

「何人もいるの?」
とバネッサ。

「ニンデリー王国の貴族は、1人もいない。」
キャスリーヌは、ニヤッとする。

「明日は、わたしとキャスリーヌが2人で、バネッサの部屋に降りてきて、そこから学校に行くわよ。わたし達が来るまで、部屋から出ないこと。いいわね、バネッサ。」
とマーゴット。

「食堂に行けないのは、困るわ。」
とバネッサ。

「バネッサは、部屋食ではなかったわね。」
とマーゴット。

「私の部屋から、料理を作って届けるから、食べ追わったら、食器を洗って、返却してよ。朝と夕方の2食分を夕方に運んで、朝に回収する。バネッサの侍女は1人だけ。出歩くのは、止めておきなよ?」
とキャスリーヌは念を押している。

「侍女の追加をお父様にお願いしているのだけど。」
とバネッサ。

「バネッサ。追加の侍女の手配は、今は見合わせたいわ。」
とマーゴット。
「アレックスの息がかかった侍女が、送り込まれてくる可能性が高い。」

「ああ。アレックス。」
とキャスリーヌ。

「分かったわ。不自由があれば、2人に相談するわね。」
とバネッサ。
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