92 / 776
第4章 学生色々。学校でのトラブルって、避けられるものと、避けられないものがあるんだよね。
91.繋いだ縁、繋がれた縁。
しおりを挟む
「バネッサと貴女の間に何の関係があるの?聞いたことがないんだけど?」
とキャスリーヌ。
「バネッサの兄と私は結婚するの。」
と照れるナユカ。
「へえ?兄ってどんな人?」
とキャスリーヌ。
「カッコいい年上の男性だって。女の人に人気だけど、本気になれる人がいなくて。バネッサの兄と私が結婚して、バネッサが第2王子妃になるの。」
ナユカの頬は紅潮している。
「バネッサの兄とは、どこかで会っているの?」
とキャスリーヌ。
「これから、バネッサが会わせてくれる。私達は、友達だから。」
当然のように話すナユカ。
「バネッサの兄の話しで、他に聞いたことは?」
探りを入れるキャスリーヌ。
「バネッサの兄は、王太子殿下に失望されたって。大丈夫。私がジョンストン伯爵になって、バネッサの兄と結婚する。バネッサは、第2王子と結婚するの。」
と目を輝かせるナユカ。
「バネッサと第2王子の結婚を言い出したのは、誰?」
とキャスリーヌ。
くふふ、と思い出し笑いをするナユカ。
笑い終わると、緩んだ口元のまま話し出すナユカ。
「バネッサの兄がね。バネッサは、人を傷つけるのが平気だから、武器を人に向けるときも、武器を振り下ろすときも、躊躇わないんだよって。怖いよね?ヤバイよねって。
でも、私は友達だから。
私がいるから、バネッサは、バネッサの兄に酷いことをしないよって、安心してって言ってあげるわ。」
ナユカは、さも名案かのように話している。
「バネッサだって、バネッサの兄に怖がられたり、ヤバいヤバいと言われたくないものね?大丈夫。私が橋渡しをしてあげるから。」
興奮して、早口になっていくナユカ。
ナユカは、悪意でなく、善意でバネッサに話しかけている。
マーゴットは、ナユカの口を閉じさせることにした。
バネッサの表情が固い。
アレックスは、ニンデリー王立学園の学生時代か、卒業してからかは不明だが、学園内で、バネッサを揶揄する内容を話していた。
それがアレックスの卒業後も、ニンデリー王立学園内で囁かれ続けており、アレックス卒業後の新入生にまで届いている。
対人関係を築けていないナユカの耳に入ってくるくらいに。
「貴女。ジョンストン伯爵家として、コーハ王国の貴族への謝罪は、いつするの?」
とマーゴット。
ナユカは、ぷっと吹き出した。
「バネッサは、強くて、簡単に人を殺せるんだから、ハーメリーが来ても、本当は平気よね?」
と半笑いのナユカ。
ナユカは、半笑いのまま、バネッサの顔を覗きこむ。
「バネッサは、ハーメリーなんか、怖くないんでしょ?適当にやり過ごせるなら、やり過ごしてよ。
私を苦しめないで。
友達なんだから。
ギスギスしたままでいるのは良くないわ。
今日のことは、水に流して、仲良くしましょう。」
ナユカは、本気で、言っている。
マーゴットは、バネッサとキャスリーヌに合図した。
「交渉は決裂ね。ジョンストン伯爵家には、外交部から連絡がいく。」
「ナユカ・ジョンストン。貴女とは、同級生として話すことはあっても、友人としての付き合いは、しない。」
とバネッサ。
「わたしも、ジョンストン伯爵家とは、付き合わないわ。」
とマーゴット。
「私も、ジョンストン伯爵家とは付き合わない。」
とキャスリーヌ。
3人は、結界をとき、ナユカの侍女の結界は、壊して部屋を出る。
ナユカの秘書が、3人と入れ替わりにナユカに近づいていった。
とキャスリーヌ。
「バネッサの兄と私は結婚するの。」
と照れるナユカ。
「へえ?兄ってどんな人?」
とキャスリーヌ。
「カッコいい年上の男性だって。女の人に人気だけど、本気になれる人がいなくて。バネッサの兄と私が結婚して、バネッサが第2王子妃になるの。」
ナユカの頬は紅潮している。
「バネッサの兄とは、どこかで会っているの?」
とキャスリーヌ。
「これから、バネッサが会わせてくれる。私達は、友達だから。」
当然のように話すナユカ。
「バネッサの兄の話しで、他に聞いたことは?」
探りを入れるキャスリーヌ。
「バネッサの兄は、王太子殿下に失望されたって。大丈夫。私がジョンストン伯爵になって、バネッサの兄と結婚する。バネッサは、第2王子と結婚するの。」
と目を輝かせるナユカ。
「バネッサと第2王子の結婚を言い出したのは、誰?」
とキャスリーヌ。
くふふ、と思い出し笑いをするナユカ。
笑い終わると、緩んだ口元のまま話し出すナユカ。
「バネッサの兄がね。バネッサは、人を傷つけるのが平気だから、武器を人に向けるときも、武器を振り下ろすときも、躊躇わないんだよって。怖いよね?ヤバイよねって。
でも、私は友達だから。
私がいるから、バネッサは、バネッサの兄に酷いことをしないよって、安心してって言ってあげるわ。」
ナユカは、さも名案かのように話している。
「バネッサだって、バネッサの兄に怖がられたり、ヤバいヤバいと言われたくないものね?大丈夫。私が橋渡しをしてあげるから。」
興奮して、早口になっていくナユカ。
ナユカは、悪意でなく、善意でバネッサに話しかけている。
マーゴットは、ナユカの口を閉じさせることにした。
バネッサの表情が固い。
アレックスは、ニンデリー王立学園の学生時代か、卒業してからかは不明だが、学園内で、バネッサを揶揄する内容を話していた。
それがアレックスの卒業後も、ニンデリー王立学園内で囁かれ続けており、アレックス卒業後の新入生にまで届いている。
対人関係を築けていないナユカの耳に入ってくるくらいに。
「貴女。ジョンストン伯爵家として、コーハ王国の貴族への謝罪は、いつするの?」
とマーゴット。
ナユカは、ぷっと吹き出した。
「バネッサは、強くて、簡単に人を殺せるんだから、ハーメリーが来ても、本当は平気よね?」
と半笑いのナユカ。
ナユカは、半笑いのまま、バネッサの顔を覗きこむ。
「バネッサは、ハーメリーなんか、怖くないんでしょ?適当にやり過ごせるなら、やり過ごしてよ。
私を苦しめないで。
友達なんだから。
ギスギスしたままでいるのは良くないわ。
今日のことは、水に流して、仲良くしましょう。」
ナユカは、本気で、言っている。
マーゴットは、バネッサとキャスリーヌに合図した。
「交渉は決裂ね。ジョンストン伯爵家には、外交部から連絡がいく。」
「ナユカ・ジョンストン。貴女とは、同級生として話すことはあっても、友人としての付き合いは、しない。」
とバネッサ。
「わたしも、ジョンストン伯爵家とは、付き合わないわ。」
とマーゴット。
「私も、ジョンストン伯爵家とは付き合わない。」
とキャスリーヌ。
3人は、結界をとき、ナユカの侍女の結界は、壊して部屋を出る。
ナユカの秘書が、3人と入れ替わりにナユカに近づいていった。
2
お気に入りに追加
118
あなたにおすすめの小説
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜
犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中にいた。
馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出す。周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっており、自分だけ助かっていることにショックを受ける。
大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。
精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。
人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。
異世界転生してしまったがさすがにこれはおかしい
増月ヒラナ
ファンタジー
不慮の事故により死んだ主人公 神田玲。
目覚めたら見知らぬ光景が広がっていた
3歳になるころ、母に催促されステータスを確認したところ
いくらなんでもこれはおかしいだろ!
私はもう必要ないらしいので、国を護る秘術を解くことにした〜気づいた頃には、もう遅いですよ?〜
AK
ファンタジー
ランドロール公爵家は、数百年前に王国を大地震の脅威から護った『要の巫女』の子孫として王国に名を残している。
そして15歳になったリシア・ランドロールも一族の慣しに従って『要の巫女』の座を受け継ぐこととなる。
さらに王太子がリシアを婚約者に選んだことで二人は婚約を結ぶことが決定した。
しかし本物の巫女としての力を持っていたのは初代のみで、それ以降はただ形式上の祈りを捧げる名ばかりの巫女ばかりであった。
それ故に時代とともにランドロール公爵家を敬う者は減っていき、遂に王太子アストラはリシアとの婚約破棄を宣言すると共にランドロール家の爵位を剥奪する事を決定してしまう。
だが彼らは知らなかった。リシアこそが初代『要の巫女』の生まれ変わりであり、これから王国で発生する大地震を予兆し鎮めていたと言う事実を。
そして「もう私は必要ないんですよね?」と、そっと術を解き、リシアは国を後にする決意をするのだった。
※小説家になろう・カクヨムにも同タイトルで投稿しています。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
豪華地下室チートで異世界救済!〜僕の地下室がみんなの憩いの場になるまで〜
自来也
ファンタジー
カクヨム、なろうで150万PV達成!
理想の家の完成を目前に異世界に転移してしまったごく普通のサラリーマンの翔(しょう)。転移先で手にしたスキルは、なんと「地下室作成」!? 戦闘スキルでも、魔法の才能でもないただの「地下室作り」
これが翔の望んだ力だった。
スキルが成長するにつれて移動可能、豪華な浴室、ナイトプール、釣り堀、ゴーカート、ゲーセンなどなどあらゆる物の配置が可能に!?
ある時は瀕死の冒険者を助け、ある時は獣人を招待し、翔の理想の地下室はいつのまにか隠れた憩いの場になっていく。
※この作品は小説家になろう、カクヨムにも投稿しております。
『王家の面汚し』と呼ばれ帝国へ売られた王女ですが、普通に歓迎されました……
Ryo-k
ファンタジー
王宮で開かれた側妃主催のパーティーで婚約破棄を告げられたのは、アシュリー・クローネ第一王女。
優秀と言われているラビニア・クローネ第二王女と常に比較され続け、彼女は貴族たちからは『王家の面汚し』と呼ばれ疎まれていた。
そんな彼女は、帝国との交易の条件として、帝国に送られることになる。
しかしこの時は誰も予想していなかった。
この出来事が、王国の滅亡へのカウントダウンの始まりであることを……
アシュリーが帝国で、秘められていた才能を開花するのを……
※この作品は「小説家になろう」でも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる