子爵令嬢マーゴットは学園で無双する〜喋るミノカサゴ、最強商人の男爵令嬢キャスリーヌ、時々神様とお兄様も一緒

かざみはら まなか

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第4章 学生色々。学校でのトラブルって、避けられるものと、避けられないものがあるんだよね。

89.同級生の家に問題あるから、といって、誰が口出しできるのか?問題。

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ナユカの秘書に、言及できる人物がいるとすれば、ナユカ自身だけだ。

マーゴット、キャスリーヌ、バネッサは、外国の貴族。
赤の他人もいいところ。
口出しする義理も、権利も権力も、責任もない。

ナユカ自身が、自分で決めて、ナユカの秘書に立ち向かうのでなければ、今より巧妙にナユカが搾取され続ける。

ナユカ自身の自覚を促すのは、今日ではない。
ナユカには、秘書に対する警戒心がなさ過ぎる。

忠告すると、馬鹿正直に、秘書に忠告者と忠告内容を報告にいくと予想できる。

ナユカ自身が、自分で思考するようにならなければ、どうにもならない。

マーゴット、キャスリーヌ、バネッサに言われて、動くのなら、秘書の言うがままになっている今の状態と何も変わらない。

マーゴット、キャスリーヌ、バネッサは、外国の貴族であるがゆえに、ジョンストン伯爵家の実態がどうなっていようと、ジョンストン伯爵家の内政に口出しすることは好ましくない。

コーハ王国の貴族であるマーゴット、キャスリーヌ、バネッサが、ジョンストン伯爵家の内政に関与してしまうと、ニンデリー王国から、コーハ王国による侵略を疑われてしまう。

ジョンストン伯爵家も、コーハ王国の貴族の意向を受けていると見られたら、ニンデリー王国内で危険視されるだろう。

ナユカは、溜め込んだ秘密を吐き出してスッキリしたかった。
ナユカは、秘密を吐き出すにあたって、吐き出した内容や、吐き出した相手の立ち位置を考えてはいない。

秘密を吐き出すチャンスをものにしただけ。

ナユカが、自分で思考するようになるには、時間がかかる。

12歳まで、思考を止めて生きてきたナユカだ。

考えて采配するのは、マーゴットかキャスリーヌがした方がよい。

バネッサには、やらせない。
バネッサの侍女は、まだ1人しかいない。
バネッサの部屋のランクは悪くはないが、ハーメリーを第2王子妃に目論む黒幕が、バネッサを標的にした場合、バネッサがいる部屋では逃げ切れない。

マーゴットとキャスリーヌの部屋は、武装集団が侵入してきても、十分撃退出来る。

マーゴットは、せっかくだから、もう少しナユカに踏み込んでおくことにした。

バネッサの兄アレックスの動きと、ナユカのジョンストン伯爵家は、関連性があるのか。

マーゴットは、考える。
さて、どう切り込む?
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