子爵令嬢マーゴットは学園で無双する〜喋るミノカサゴ、最強商人の男爵令嬢キャスリーヌ、時々神様とお兄様も一緒

かざみはら まなか

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第4章 学生色々。学校でのトラブルって、避けられるものと、避けられないものがあるんだよね。

75.レベッカ・ショアは、ニンデリー王国とコーハ王国ではない国の貴族で転生者。コーハ王国の3人娘とどうやって仲良くなろうかな?

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貴族エリアでの出来事だったが、ハーメリー騒動を見ている学生は多かった。
見ていなくても、人づてに話を聞いて、瞬く間に、ほとんどの学生が、ハーメリー騒動を知ることとなった。

周りに溶け込みながら、観察していたのは、女子学生レベッカ・ショア。

レベッカ・ショアは、貴族だが、ニンデリー王国の貴族ではない。

受講している科目が被った学生とは、そこそこ話をするようになったけれど、世間話以上に踏み込んだ話をする相手はいない。

コーハ王国の3人娘は人目をひいた。

茶色い髪と瞳の2人は、子爵令嬢と男爵令嬢で、いつも2人でいる。

伯爵令嬢のバネッサ・オッドアは、2人と一緒にいたり、1人でいたり。

バネッサが社交的なのか、子爵令嬢と男爵令嬢の2人の関係が強固過ぎて、入れないのか。

3人でいても、2人でいても仲良しに見える3人娘。

レベッカ・ショアは、どちらに最初に声をかけるか考えた。

3人が2対1なら、1にくっついていくのが、手っ取り早い。

でも、バネッサは、1人でいても、気にしていない。
誰かといても、誰かとべったりした関係にはなっていない。

バネッサの性格かな?

レベッカは、決めた。

3人一緒の時に、近付こう。

3人娘の様子をうかがうようになって、レベッカは変化に気づいた。

バネッサは、ニンデリー王国の貴族、ナユカ・ジョンストン伯爵令嬢と単独で、いる割合が増えた。

バネッサは、ナユカ・ジョンストン以外とも交流しているようだが、ナユカ・ジョンストンといる時間が一番長いし、楽しそうにしている。

かといって、3人娘を辞める様子はない。

レベッカは気づいた。
3人娘は、アイドルグループ。
バネッサだけ、ソロで声がかかって、アイドル業以外の仕事をしているが、本業はアイドルグループ。

バネッサの帰ってくるところは、アイドルグループの2人の仲間のところなのだ。

アイドルグループなら、センターのバネッサがあちこちに出ずっぱりになり、子爵令嬢と男爵令嬢が2人だけで、他の誰かを寄せ付けないのも、なんとなく理解できる。

売れる前に、スキャンダルが出たら、クビ。

全方位に警戒しているに違いない。

子爵令嬢も男爵令嬢も見た目は悪くない。
ただ、華やかさに欠けるだけ。
2人共、好感の持てる佇まいをしている。

バネッサが、華のある美少女だから仕方ない。
バネッサと並ぶと、子爵令嬢と男爵令嬢の2人は背景になる。

単独では、それなりに、可愛く見えるのに、並んでいると比べてしまうのは、人の性。

レベッカは、決めた。
私、3人娘は、グループで推す。

3人一緒に声をかけて、グループと仲良くなってやる。
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