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第3章 学生の数だけ、物語がある。物語には創り手と演じ手がいるわけで。主役と脇役が交差したりもするよね。
54.正妻が体調崩しているから、パパが、わたしとママを迎えにきて、わたしを貴族の娘にしてくれた。わたしはハーメリー・ジョンストン。
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わたしは、ハーメリー・ジョンストン。
ついこの前まで、平民だったパパが貴族に戻って、ママと結婚のやり直しをすることになって、わたしは貴族の養女になったわ。
わたしは、パパとママの娘なんだけど、ママが2号さんだから、正妻が元気なうちは、わたしを貴族の娘にできなかったんだって。
パパが、そう説明してくれたんだけど、聞いていたママが、自分こそが正妻で2号さんなんかじゃない、あっちが2号さんだ!と興奮しちゃって、大変だった。
わたし?
わたしは貴族になれるなら、なりたかったから。
ママが2号さんでも、正妻でも、パパとママとわたしが家族なことに変わりがないよ、とパパとママに言ってあげた。
色々あったけど。
正妻が体調を崩している今がチャンスということで、貴族の娘になったわ。
やった。
最初、平民クラスに入るはずだったけれど、入学前に貴族になったから、貴族クラスに入れた。
貴族の娘って、人生勝ち組じゃない?と思っていたんだけど、皆、お高くとまりすぎだし、修行僧並みに規律がとか、マナーがとかうるさくて、やってらんない。
同学年の王女様は、男好きだし。
他の女子は、わたしと話したくないって。
体調を崩した正妻には子どもがいて、わたしと同い年の女の子だというから、その子どもがなんか言っているのかな。
姉妹なんだし、仲良くした方がいいに決まっているのに。
馬鹿じゃない?
パパの娘は、わたし1人とパパは言っているんだから。
後になって、泣きつく羽目になるのにねえ。
せっかく、貴族になったのに、つまらな過ぎ。
パパが、王立学園しか受けさせてくれなかったから、王立学園を受けたんだけど。
王立学園というから、貴族らしいゴージャスを期待したのに、すっごく地味。
パーティーとか、お茶会とか。
ドレスとか、アクセサリーとか。
見せびらかしたりしないって、どういうことよ?
学生には不要って、学生だけど、貴族じゃん?
貴族の社交はいつするのよ?
ついこの前まで、平民だったパパが貴族に戻って、ママと結婚のやり直しをすることになって、わたしは貴族の養女になったわ。
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パパが、そう説明してくれたんだけど、聞いていたママが、自分こそが正妻で2号さんなんかじゃない、あっちが2号さんだ!と興奮しちゃって、大変だった。
わたし?
わたしは貴族になれるなら、なりたかったから。
ママが2号さんでも、正妻でも、パパとママとわたしが家族なことに変わりがないよ、とパパとママに言ってあげた。
色々あったけど。
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姉妹なんだし、仲良くした方がいいに決まっているのに。
馬鹿じゃない?
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後になって、泣きつく羽目になるのにねえ。
せっかく、貴族になったのに、つまらな過ぎ。
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王立学園というから、貴族らしいゴージャスを期待したのに、すっごく地味。
パーティーとか、お茶会とか。
ドレスとか、アクセサリーとか。
見せびらかしたりしないって、どういうことよ?
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