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第2章 学園生活開始。担任の先生は、どこの回し者ですか?

31.ニンデリー王国の王立学園というところ。『やる気がないなら、入学しないでください。』『やる気がなくなったら、学生を止めてください。』

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今日の予定は、教室に担任が来て、注意事項を伝えることになっているが、担任はまだ教室にいない。

担任が、教室に先に入って待っていると聞いていたが、変更になったようだ。

クラスメイトの紹介はない。

クラスメイトのことが知りたい、クラスメイトに知ってもらいたい生徒は、自分で動く必要がある。

学校としては、クラスメイトと打ち解けなくても一向に構わない。

王立学園に入学した生徒には、生徒自身でチャンスを掴み取る場を提供するというのが、学園のスタンス。

王立学園は、己を鍛えるという学年理念を掲げている。

『やる気のない学生は、入らないで下さい。』

『やる気がなくなったら、学生を辞めて下さい。』

この2つに同意した上で、入学の申請をする。

授業態度が悪いと授業に出席を止められるし、授業の邪魔となれば退学勧告も辞さない学校が、王立学園。

第1王子派の生徒が、何人も退学処分になったのは、この規則があったから。

外交部の担当者が教えてくれた。

退学処分を受けた学生に、やる気がない認定をしたのは、学生本人ではなく、第2王子とその派閥。

王立学園だから、王子の意見というか、見解が認められたそう。

退学処分は撤回されなかったので、退学処分になった学生は、自主的に退学して、別の学校に入り直している。
その学生とその学生の家は第1王子の派閥から距離を取り始めた。

第2王子の暴挙に手をこまねいている第1王子の実力を危ぶむ声もある。

わたし達は、第1王子派閥と仲が悪いけれど、第2王子派閥には相手にされていない、ということで、権力と無関係な平民クラスにいることになった。

第2王子と同母の第2王女は、1組。
第1王子派閥は、2組。
平民クラスは3組。

例年は、もっとクラス数が多く、1学年に5クラスはかたい。
今年12歳になる子息、子女のうち、学内の事情通で余裕がある家の子どもは、ニンデリー王国外へ進学している。

ニンデリー王国学園を選んだ新入生は、わたし達のように学内の事情をふせられていたか、事情により知っていても進学したか、だそう。

外交部の担当者から、話を聞いて、ニンデリー王国の貴族には関わるまい、とわたし達は決意した。
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