フィリス・ガランの近衛生活

かざみはら まなか

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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

1400.ハンティア王国に隠れ住んでいた【神々の子どもたち】のお方は、【神々の子どもたち】の土地に帰ることができなかった?出奔?追放?

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「【神々の子どもたち】のお方が、【神々の子どもたち】の土地を離れたあとに【神々の子どもたち】の土地に帰らずに隠れ住んでいたのは、帰ることができなかったから?」
とハーマルお兄様。

「【神々の子どもたち】のお方が【神々の子どもたち】の土地を出ていって、ハンティア王国に隠れ住んでいたのは。

【神々の子どもたち】のお方が、【神々の子どもたち】の土地から御自ら出奔されたか、追放されたかではないのかしら?」

「【神々の子どもたち】のお方は、出奔にしても、追放にしても、そうせざるをえないような何かがあったときの責任者か当事者だった可能性はある。」
とハーマルお兄様。

「皇弟殿下が詳しく話そうとしない理由も頷けますの。」

「首を突っ込んだら最後、歴史を揺るがす大事件に巻き込まれるな。」
とハーマルお兄様。

「大事件の解明が、お祖父様お祖母様の死の黒幕へ繋がるなら、やぶさかではないのですけれど。」

「分からないことが多すぎる。」
とハーマルお兄様。

「はい。ハーマルお兄様。」

「分かることから、解き明かしていこうか、フィリス。」
とハーマルお兄様。

「はい、ハーマルお兄様。目先の不思議を解き明かした先に、大事件の謎が解けたなら、何も問題はありませんもの。」

ボクとハーマルお兄様は、金髪碧眼の鬼から話を聞くことを再開したの。

「金髪碧眼の鬼が入ったとき、【神々の子どもたち】の家の中は、どんな様子だった?」
とハーマルお兄様。

「私が入った部屋は、どの部屋にも、ものが置かれていなかった。」
と金髪碧眼の鬼。

「金髪碧眼の鬼が入る部屋にものを置かないのは、【神々の子どもたち】のお方が、金髪碧眼の鬼の安全に配慮してくださったからなの。」

「ご自身が生活している家の中に入ってきた客が、招いた客でなかったとしても、家の中で客の体がただれて腐っていくのは見るに忍びなかったかもしれない。

人手をおかずに隠れ住んでいらっしゃったからには、ただれて腐り落ちる体の客の始末をご自身でなさらなければならないとなると、手に余られたことだろう。」
とハーマルお兄様。

「ハーマルお兄様。
【神々の子どもたち】の呪具に【神々の子どもたち】以外が触れると、触れた箇所から肉体がただれて腐り落ちるということを、隠れ住んでいた【神々の子どもたち】のお方はご存知だったということになりますけれども。

【神々の子どもたち】の土地にお住まいの【神々の子どもたち】以外が【神々の子どもたち】の呪具に触れるなど、【神々の子どもたち】の土地に住んでいる【神々の子どもたち】が見る機会はありませんの。」

ボクは、疑問を呈したの。
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