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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!
1390.サブリーとサブリーの婚約者。その1。
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サブリーとサブリーの婚約者は、並んで座っていた。
サブリーは、サブリーの婚約者と並んで座りたいとは思わない。
部屋の中に、並んで座る場所しかないので、並んで座っている。
「サブリーは、自分から怪我するような行動はとっていないね?」
とサブリーの婚約者。
「とっていない。」
とサブリー。
「これからも、怪我をしないようにするんだよ。」
とサブリーの婚約者。
「うん、まあ。怪我はしたくないから、しないようにする。」
とサブリー。
「もし、サブリーが怪我したら、私がどうするか分かるかい?」
とサブリーの婚約者。
サブリーは、口には出さないが、なんちゅうことを聞いてくるんだ、と思った。
近衛別働隊の隊員だから、怪我しないように努めるけども。
家の中に引きこもっているならともかく、怪我しないなんて、無理だろ?
無理だと俺は思う。
口に出したら、よろしくない結果が見えているから、言わないけれど。
「どうするかなんて、俺には分からない。」
とサブリー。
「分からないことを分からないと素直に認められるのは、いいことだよ。」
とサブリーの婚約者。
サブリーの婚約者は、ニコニコしている。
「それじゃ、そういうことで。」
とサブリー。
「サブリーが怪我したら、サブリーを怪我させた者と、サブリーが怪我するに至った経緯を調べ上げて、報復するよ。」
とサブリーの婚約者。
いやいやいや。
怖いことを言うのは、止めてくれる?
サブリーは、震えた。
「俺が怪我した経緯を調べ上げて、報復なんてしたら、俺が特別扱いされていると思われる。
それは困るから、止めてほしい。」
とサブリー。
サブリーが怪我したこタイミングで、皇国が報復に動いたら、サブリーが皇国と深い関係があると言っているも同然。
婚約関係にあることを公表していなくても、分かる人には分かる。
サブリーが、コーハ王国の近衛別働隊に入隊せずに、ベイモン領でのびのび生活しているだけなら。
スペアの婚約者だと知れ渡ったところで、サブリーは痛くも痒くもなかった。
でも、婚約が決まったときの状況と今の状況は、違いすぎる。
現在、サブリーは、近衛別働隊の隊員として、お仕事している。
近衛別働隊として働いているサブリーとしては。
サブリーが、スペアの婚約者だと公表されてしまうと、とても仕事がやりづらい。
妹の婚約公表までの間、スペアの婚約者としての役目を果たしたい気持ちは勿論ある。
あるけどもー。
できれば、隠し通したい、というのが、サブリーの本音だ。
サブリーは、サブリーの婚約者と並んで座りたいとは思わない。
部屋の中に、並んで座る場所しかないので、並んで座っている。
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「とっていない。」
とサブリー。
「これからも、怪我をしないようにするんだよ。」
とサブリーの婚約者。
「うん、まあ。怪我はしたくないから、しないようにする。」
とサブリー。
「もし、サブリーが怪我したら、私がどうするか分かるかい?」
とサブリーの婚約者。
サブリーは、口には出さないが、なんちゅうことを聞いてくるんだ、と思った。
近衛別働隊の隊員だから、怪我しないように努めるけども。
家の中に引きこもっているならともかく、怪我しないなんて、無理だろ?
無理だと俺は思う。
口に出したら、よろしくない結果が見えているから、言わないけれど。
「どうするかなんて、俺には分からない。」
とサブリー。
「分からないことを分からないと素直に認められるのは、いいことだよ。」
とサブリーの婚約者。
サブリーの婚約者は、ニコニコしている。
「それじゃ、そういうことで。」
とサブリー。
「サブリーが怪我したら、サブリーを怪我させた者と、サブリーが怪我するに至った経緯を調べ上げて、報復するよ。」
とサブリーの婚約者。
いやいやいや。
怖いことを言うのは、止めてくれる?
サブリーは、震えた。
「俺が怪我した経緯を調べ上げて、報復なんてしたら、俺が特別扱いされていると思われる。
それは困るから、止めてほしい。」
とサブリー。
サブリーが怪我したこタイミングで、皇国が報復に動いたら、サブリーが皇国と深い関係があると言っているも同然。
婚約関係にあることを公表していなくても、分かる人には分かる。
サブリーが、コーハ王国の近衛別働隊に入隊せずに、ベイモン領でのびのび生活しているだけなら。
スペアの婚約者だと知れ渡ったところで、サブリーは痛くも痒くもなかった。
でも、婚約が決まったときの状況と今の状況は、違いすぎる。
現在、サブリーは、近衛別働隊の隊員として、お仕事している。
近衛別働隊として働いているサブリーとしては。
サブリーが、スペアの婚約者だと公表されてしまうと、とても仕事がやりづらい。
妹の婚約公表までの間、スペアの婚約者としての役目を果たしたい気持ちは勿論ある。
あるけどもー。
できれば、隠し通したい、というのが、サブリーの本音だ。
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