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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!
1369.ユージュアルとユージュアルの婚約者。その2。勝てない戦い。
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「仕事中でのことだから。俺と婚約関係があるからとか、そんな。」
とユージュアルは、必死で言い募る。
婚約者に言い負けたら、色々と危機が。
踏ん張って、危機を退けよう。
「関係ないんだよ?」
とユージュアルの婚約者がユージュアルに圧をかけてくる。
「関係ありにしてください。仕事なんで。」
とユージュアル。
「ユージュアルのお願い?」
とユージュアルの婚約者。
うっと、ユージュアルは詰まった。
ユージュアルは、婚約者に、お願いなんて絶対にしたくない。
「ユージュアル、婚約者にお願いを聞いて欲しいときは、どうするんだった?」
とユージュアルの婚約者は、ユージュアルに追い打ちをかける。
「お願い、というか、仕事中のことですから。
婚約と仕事は、関係ないものですよね。」
とユージュアルは言い募る。
「ユージュアルの仕事には、私が関係するように取り計らおうか。」
とユージュアルの婚約者。
「そっ、それは。それただけは!」
と血の気が引くユージュアル。
ユージュアルの婚約者は、ユージュアルと接しているとき、婚約者としての振る舞いを徹底してくる。
まずい、まずい。
婚約者と仕事場でバッティングなんて、絶対にしたくない。
ユージュアルは、コーハ王国で近衛になったときに、婚約者にお願いをしていた。
仕事中を含み、公の場では、互いに関わらないようにしてほしい、と。
ユージュアルのお願いは、当時のユージュアルの頑張りによって、叶えられている。
当時の頑張りも無駄になる上に、今後、婚約者の存在がクローズアップされたら、ユージュアルのこれからは、どうなる?
ユージュアルは、顎を固定されたまま、必死に頭を働かせる。
俺に男の婚約者がいる、と知られないようにしてきたのに。
ここまで来て、バレてたまるか。
「私は、いつだって、どこにいたって、ユージュアルの成長を見守っているんだよ?」
とユージュアルの婚約者。
「見守りは、もうしなくても大丈夫です、俺は、出来ますから。」
とユージュアル。
「見守ってきたからこそ、ユージュアルには、さらなる見守りが必要だと確信したんだよ。」
とユージュアルの婚約者。
「俺の未熟さが、そう思わせたことを今、俺は知りました。
今後は、見守りがなくても大丈夫なようにします。」
とユージュアル。
「ユージュアルに、婚約者の見守りは、必要ない?」
とユージュアルの婚約者。
必要ない、と返事しそうになって、ユージュアルは、ぶるっと震えた。
ユージュアルは、己の失言を悟った。
婚約者の見守りを拒否したら、近衛の仕事に絡んでくる!
「婚約者が婚約者の安全を気にするのは、おかしなことではないからね。」
とユージュアルの婚約者。
「今後も見守りでお願いします。」
とユージュアル。
「ユージュアルは、見守りをしてほしくないんじゃなかった?」
とユージュアルの婚約者。
「気のせいでした。」
とユージュアル。
「気のせいなら、ユージュアルの見守りは続けよう。
見守りの結果次第では、婚約者が直接介入することも必要になってくるかもしれないよね?」
とユージュアルの婚約者。
「いえ、見守りだけで。」
とユージュアルは、抵抗する。
「婚約者が直接介入しなかったから、ユージュアルは、怪我をしたんだよ?」
とユージュアルの婚約者。
どう頑張っても、勝てない。
ユージュアルは、悟った。
ユージュアルにとっての最悪の結果を避けるためには、ここで、ユージュアルが折れるしかない。
ユージュアルは、心の中で咽び泣く。
「はい。よろしくお願いします。」
とユージュアル。
とユージュアルは、必死で言い募る。
婚約者に言い負けたら、色々と危機が。
踏ん張って、危機を退けよう。
「関係ないんだよ?」
とユージュアルの婚約者がユージュアルに圧をかけてくる。
「関係ありにしてください。仕事なんで。」
とユージュアル。
「ユージュアルのお願い?」
とユージュアルの婚約者。
うっと、ユージュアルは詰まった。
ユージュアルは、婚約者に、お願いなんて絶対にしたくない。
「ユージュアル、婚約者にお願いを聞いて欲しいときは、どうするんだった?」
とユージュアルの婚約者は、ユージュアルに追い打ちをかける。
「お願い、というか、仕事中のことですから。
婚約と仕事は、関係ないものですよね。」
とユージュアルは言い募る。
「ユージュアルの仕事には、私が関係するように取り計らおうか。」
とユージュアルの婚約者。
「そっ、それは。それただけは!」
と血の気が引くユージュアル。
ユージュアルの婚約者は、ユージュアルと接しているとき、婚約者としての振る舞いを徹底してくる。
まずい、まずい。
婚約者と仕事場でバッティングなんて、絶対にしたくない。
ユージュアルは、コーハ王国で近衛になったときに、婚約者にお願いをしていた。
仕事中を含み、公の場では、互いに関わらないようにしてほしい、と。
ユージュアルのお願いは、当時のユージュアルの頑張りによって、叶えられている。
当時の頑張りも無駄になる上に、今後、婚約者の存在がクローズアップされたら、ユージュアルのこれからは、どうなる?
ユージュアルは、顎を固定されたまま、必死に頭を働かせる。
俺に男の婚約者がいる、と知られないようにしてきたのに。
ここまで来て、バレてたまるか。
「私は、いつだって、どこにいたって、ユージュアルの成長を見守っているんだよ?」
とユージュアルの婚約者。
「見守りは、もうしなくても大丈夫です、俺は、出来ますから。」
とユージュアル。
「見守ってきたからこそ、ユージュアルには、さらなる見守りが必要だと確信したんだよ。」
とユージュアルの婚約者。
「俺の未熟さが、そう思わせたことを今、俺は知りました。
今後は、見守りがなくても大丈夫なようにします。」
とユージュアル。
「ユージュアルに、婚約者の見守りは、必要ない?」
とユージュアルの婚約者。
必要ない、と返事しそうになって、ユージュアルは、ぶるっと震えた。
ユージュアルは、己の失言を悟った。
婚約者の見守りを拒否したら、近衛の仕事に絡んでくる!
「婚約者が婚約者の安全を気にするのは、おかしなことではないからね。」
とユージュアルの婚約者。
「今後も見守りでお願いします。」
とユージュアル。
「ユージュアルは、見守りをしてほしくないんじゃなかった?」
とユージュアルの婚約者。
「気のせいでした。」
とユージュアル。
「気のせいなら、ユージュアルの見守りは続けよう。
見守りの結果次第では、婚約者が直接介入することも必要になってくるかもしれないよね?」
とユージュアルの婚約者。
「いえ、見守りだけで。」
とユージュアルは、抵抗する。
「婚約者が直接介入しなかったから、ユージュアルは、怪我をしたんだよ?」
とユージュアルの婚約者。
どう頑張っても、勝てない。
ユージュアルは、悟った。
ユージュアルにとっての最悪の結果を避けるためには、ここで、ユージュアルが折れるしかない。
ユージュアルは、心の中で咽び泣く。
「はい。よろしくお願いします。」
とユージュアル。
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