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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!
1368.ユージュアルとユージュアルの婚約者。その1。
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ハーマルお兄様は、婚約の事情を飲み込んでいるから、見守りに徹しているの。
サブリーとユージュアルに何かあれば、ボクが何とかするの。
フィリスが、婚約者に腰を抱かれながら気合いを入れているとき。
ユージュアルの隣に並んで座っているユージュアルの婚約者は、ユージュアルの髪の毛を優しい手つきで撫でていた。
「ユージュアルは、ハンティア王国の貴族令嬢に叩かれて怪我していたよね。
私のユージュアルに手を出すなんて、信じられない野蛮さだから、消してしまおうか。」
とユージュアルの婚約者。
びくっとするユージュアルは、無言で、前を向く。
ユージュアルの婚約者は、ユージュアルの顎に手を添えた。
ユージュアルが顔をそらせないように、ユージュアルの顎をくいっとしながら、見つめ合わせるユージュアルの婚約者。
「いや、俺は、自分で乗り切ったから、何もしてくれなくていいです。」
とユージュアル。
ユージュアルの婚約者は、微笑みながら、ユージュアルが、かつてハンティア王国のご令嬢から怪我させられた側の頬を撫でた。
「ひっ。」
と怯えるユージュアル。
「乗り切れていないよね?
ユージュアルは、怪我をしたんだから。
ユージュアルが痛い思いをしたのに、ユージュアルの婚約者が何の手も打たないなどあり得るかい?」
とユージュアルの婚約者。
ユージュアルは、逃げ出したいのを我慢して、顎をとらえられたまま発言した。
「あり得るかどうかは、分からないですが。
俺は、何も困っていないので、お気持ちだけ、ありがたくちょうだいします。」
とユージュアル。
ユージュアルの婚約者は、物わかりの悪い相手に言い聞かせるように微笑んで、ユージュアルの頭をまた撫でる。
「ユージュアルが、困る、困らない以前の問題なんだよ、ユージュアル。
婚約者の顔に傷つけられて黙っている男は、生きている価値がないよ?」
とユージュアルの婚約者。
ユージュアルの婚約者の発言は、暴論、とは言い切れない。
言い切れないけれど、受け入れてたまるか。
ユージュアルの生活圏内に、婚約者を立ち入らせるのは、避けたい。
「近衛の仕事中での出来事なので、婚約者がどうとか、は、関係ない、と思い。ひっ。」
と果敢に挑むユージュアルは、息をのんだ。
顎にかけられた手から顎を外そうと試み、固まるユージュアル。
ユージュアルの婚約者は、ユージュアルの目を覗き込んだ。
「あの。何か、気に障ることが?」
とユージュアル。
「婚約者を、関係ないの一言で切り離すのは、良くないことだと教えてあげるよ、ユージュアル。」
とユージュアルの婚約者。
教えてあげる?
怖い、怖い。
何を教える気だ?
婚約者からは、何も教えていらない。
婚約期間終了まで、あと何年も、ということはない。
カウントダウンが始まっているはず。
ユージュアルは、婚約者とは何もなかったと言って解消したい。
しょせん、ユージュアルの婚約は、妹のスペアなんだから。
サブリーとユージュアルに何かあれば、ボクが何とかするの。
フィリスが、婚約者に腰を抱かれながら気合いを入れているとき。
ユージュアルの隣に並んで座っているユージュアルの婚約者は、ユージュアルの髪の毛を優しい手つきで撫でていた。
「ユージュアルは、ハンティア王国の貴族令嬢に叩かれて怪我していたよね。
私のユージュアルに手を出すなんて、信じられない野蛮さだから、消してしまおうか。」
とユージュアルの婚約者。
びくっとするユージュアルは、無言で、前を向く。
ユージュアルの婚約者は、ユージュアルの顎に手を添えた。
ユージュアルが顔をそらせないように、ユージュアルの顎をくいっとしながら、見つめ合わせるユージュアルの婚約者。
「いや、俺は、自分で乗り切ったから、何もしてくれなくていいです。」
とユージュアル。
ユージュアルの婚約者は、微笑みながら、ユージュアルが、かつてハンティア王国のご令嬢から怪我させられた側の頬を撫でた。
「ひっ。」
と怯えるユージュアル。
「乗り切れていないよね?
ユージュアルは、怪我をしたんだから。
ユージュアルが痛い思いをしたのに、ユージュアルの婚約者が何の手も打たないなどあり得るかい?」
とユージュアルの婚約者。
ユージュアルは、逃げ出したいのを我慢して、顎をとらえられたまま発言した。
「あり得るかどうかは、分からないですが。
俺は、何も困っていないので、お気持ちだけ、ありがたくちょうだいします。」
とユージュアル。
ユージュアルの婚約者は、物わかりの悪い相手に言い聞かせるように微笑んで、ユージュアルの頭をまた撫でる。
「ユージュアルが、困る、困らない以前の問題なんだよ、ユージュアル。
婚約者の顔に傷つけられて黙っている男は、生きている価値がないよ?」
とユージュアルの婚約者。
ユージュアルの婚約者の発言は、暴論、とは言い切れない。
言い切れないけれど、受け入れてたまるか。
ユージュアルの生活圏内に、婚約者を立ち入らせるのは、避けたい。
「近衛の仕事中での出来事なので、婚約者がどうとか、は、関係ない、と思い。ひっ。」
と果敢に挑むユージュアルは、息をのんだ。
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ユージュアルの婚約者は、ユージュアルの目を覗き込んだ。
「あの。何か、気に障ることが?」
とユージュアル。
「婚約者を、関係ないの一言で切り離すのは、良くないことだと教えてあげるよ、ユージュアル。」
とユージュアルの婚約者。
教えてあげる?
怖い、怖い。
何を教える気だ?
婚約者からは、何も教えていらない。
婚約期間終了まで、あと何年も、ということはない。
カウントダウンが始まっているはず。
ユージュアルは、婚約者とは何もなかったと言って解消したい。
しょせん、ユージュアルの婚約は、妹のスペアなんだから。
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