1,383 / 1,415
第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!
1365.金髪碧眼の鬼は、ハンティア王国に来てから、人生が変わったと喜んだの。それこそが、ハンティア王国の狙いとも知らずに。
しおりを挟む
「鬼になる前のキミは、どういう理由で出入りしていたのかしら?」
「隠れ住んでいる姿が、私の故郷での待遇を思い起こさせた。
1人で隠れ住んでいて、いつかは人の社会に入っていきたいと考えながら、入っていかないでいる人物に、私は、人の社会に出てきたら楽しいことがたくさんあると教えたかった。
私は、もっと早くに知りたかった、と思ったから。
ハンティア王国での生活は、私の人生で一番刺激的で毎日が楽しかった。」
と金髪碧眼の鬼。
ボク、ハーマルお兄様、サブリーとユージュアルは、思うところがあったけれど、黙って、金髪碧眼の鬼の話しに耳を傾けたの。
「私は生まれたときから、出家が決まっていた。
ハンティア王国に来るまでの私は、己が出家することに、何の疑問も抱かなかった。
しかし。
私は、ハンティア王国へ来て、価値観が変わった。」
と金髪碧眼の鬼。
ハンティア王国の狙い通り、とボクは思って、金髪碧眼の鬼の話しを聞いているの。
金髪碧眼の鬼は、気づいていなかったようだけど、金髪碧眼の鬼は、ハンティア王国の策略にハマったの。
「ハンティア王国は、自由闊達で、未来への希望に溢れていた。
ハンティア王国での生活を知った私は、決められた未来に粛々と従って生きたくないと考えるようになった。」
と金髪碧眼の鬼。
留学してきた外国の第1王子が、ハンティア王国の自由闊達さに惹かれ、自国への不満を訴えるようになるのが、ハンティア王国の狙いではないの。
「私の未来を決めたのは、私自身ではない。
弱い家に生まれて王に嫁いだ母と王と母の家が、私の未来を決めた。
我が母、我が父の、なんと自分勝手なことか、と私は憤りを覚えるようになった。」
と金髪碧眼の鬼。
外国の王子が、留学先と、母国の慣習では問題がなかったことに違和感を覚えて、己を不遇だと断定しただけなら、問題はないの。
よくあるもの。
問題は。
己の待遇の原因が両親や国にあると結論づけて、自国や両親に対する忠誠心をなくして、ハンティア王国に傾倒していったことなの。
ハンティア王国が、金髪碧眼の鬼の国に、王子を留学させるように、と働きかけた目的は、王子をハンティア王国に傾倒させることなの。
ハンティア王国のしたことは、洗脳ではないの。
ハンティア王国が自国より素晴らしいとハンティア王国で話している王子など、ハンティア王国からの暗殺を恐れているか、ハンティア王国に洗脳されているようにしか見えないけれども。
ハンティア王国が素晴らしく自国にいいところはない、と、ハンティア王国で話している限り、外国の王子は誰からも非難されないの。
誰も相手にしないもの。
しょせん、島流しされてきた王子の世迷い言だもの。
ハンティア王国へ島流しされてきた王子が、母国から危険視されるとしたら、王子が母国で活動を始めるとなったときなの。
金髪碧眼の鬼は、自身で気づかなかったのかしら。
気づけなかったのかしら。
ハンティア王国の術中にハマって抜け出せないことに気づけなかった金髪碧眼の鬼は、ハンティア王国の狙い通りに動いて、ハンティア王国をほくそ笑ませ、自国に決断させたのじゃないかしら?
「隠れ住んでいる姿が、私の故郷での待遇を思い起こさせた。
1人で隠れ住んでいて、いつかは人の社会に入っていきたいと考えながら、入っていかないでいる人物に、私は、人の社会に出てきたら楽しいことがたくさんあると教えたかった。
私は、もっと早くに知りたかった、と思ったから。
ハンティア王国での生活は、私の人生で一番刺激的で毎日が楽しかった。」
と金髪碧眼の鬼。
ボク、ハーマルお兄様、サブリーとユージュアルは、思うところがあったけれど、黙って、金髪碧眼の鬼の話しに耳を傾けたの。
「私は生まれたときから、出家が決まっていた。
ハンティア王国に来るまでの私は、己が出家することに、何の疑問も抱かなかった。
しかし。
私は、ハンティア王国へ来て、価値観が変わった。」
と金髪碧眼の鬼。
ハンティア王国の狙い通り、とボクは思って、金髪碧眼の鬼の話しを聞いているの。
金髪碧眼の鬼は、気づいていなかったようだけど、金髪碧眼の鬼は、ハンティア王国の策略にハマったの。
「ハンティア王国は、自由闊達で、未来への希望に溢れていた。
ハンティア王国での生活を知った私は、決められた未来に粛々と従って生きたくないと考えるようになった。」
と金髪碧眼の鬼。
留学してきた外国の第1王子が、ハンティア王国の自由闊達さに惹かれ、自国への不満を訴えるようになるのが、ハンティア王国の狙いではないの。
「私の未来を決めたのは、私自身ではない。
弱い家に生まれて王に嫁いだ母と王と母の家が、私の未来を決めた。
我が母、我が父の、なんと自分勝手なことか、と私は憤りを覚えるようになった。」
と金髪碧眼の鬼。
外国の王子が、留学先と、母国の慣習では問題がなかったことに違和感を覚えて、己を不遇だと断定しただけなら、問題はないの。
よくあるもの。
問題は。
己の待遇の原因が両親や国にあると結論づけて、自国や両親に対する忠誠心をなくして、ハンティア王国に傾倒していったことなの。
ハンティア王国が、金髪碧眼の鬼の国に、王子を留学させるように、と働きかけた目的は、王子をハンティア王国に傾倒させることなの。
ハンティア王国のしたことは、洗脳ではないの。
ハンティア王国が自国より素晴らしいとハンティア王国で話している王子など、ハンティア王国からの暗殺を恐れているか、ハンティア王国に洗脳されているようにしか見えないけれども。
ハンティア王国が素晴らしく自国にいいところはない、と、ハンティア王国で話している限り、外国の王子は誰からも非難されないの。
誰も相手にしないもの。
しょせん、島流しされてきた王子の世迷い言だもの。
ハンティア王国へ島流しされてきた王子が、母国から危険視されるとしたら、王子が母国で活動を始めるとなったときなの。
金髪碧眼の鬼は、自身で気づかなかったのかしら。
気づけなかったのかしら。
ハンティア王国の術中にハマって抜け出せないことに気づけなかった金髪碧眼の鬼は、ハンティア王国の狙い通りに動いて、ハンティア王国をほくそ笑ませ、自国に決断させたのじゃないかしら?
11
お気に入りに追加
337
あなたにおすすめの小説
主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。
小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。
そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。
先輩×後輩
攻略キャラ×当て馬キャラ
総受けではありません。
嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。
ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。
だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。
え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。
でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!!
……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。
本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。
こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。
英雄様の取説は御抱えモブが一番理解していない
薗 蜩
BL
テオドア・オールデンはA級センチネルとして日々怪獣体と戦っていた。
彼を癒せるのは唯一のバティであるA級ガイドの五十嵐勇太だけだった。
しかし五十嵐はテオドアが苦手。
黙って立っていれば滅茶苦茶イケメンなセンチネルのテオドアと黒目黒髪純日本人の五十嵐君の、のんびりセンチネルなバースのお話です。
幽閉王子は最強皇子に包まれる
皇洵璃音
BL
魔法使いであるせいで幼少期に幽閉された第三王子のアレクセイ。それから年数が経過し、ある日祖国は滅ぼされてしまう。毛布に包まっていたら、敵の帝国第二皇子のレイナードにより連行されてしまう。処刑場にて皇帝から二つの選択肢を提示されたのだが、二つ目の内容は「レイナードの花嫁になること」だった。初めて人から求められたこともあり、花嫁になることを承諾する。素直で元気いっぱいなド直球第二皇子×愛されることに慣れていない治癒魔法使いの第三王子の恋愛物語。
表紙担当者:白す(しらす)様に描いて頂きました。
【R18+BL】ハデな彼に、躾けられた、地味な僕
hosimure
BL
僕、大祇(たいし)永河(えいが)は自分で自覚するほど、地味で平凡だ。
それは容姿にも性格にも表れていた。
なのに…そんな僕を傍に置いているのは、学校で強いカリスマ性を持つ新真(しんま)紗神(さがみ)。
一年前から強制的に同棲までさせて…彼は僕を躾ける。
僕は彼のことが好きだけど、彼のことを本気で思うのならば別れた方が良いんじゃないだろうか?
★BL&R18です。
R指定はないけれど、なんでかゲームの攻略対象者になってしまったのだが(しかもBL)
黒崎由希
BL
目覚めたら、姉にゴリ推しされたBLゲームの世界に転生してた。
しかも人気キャラの王子様って…どういうことっ?
✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻
…ええっと…
もう、アレです。 タイトル通りの内容ですので、ぬるっとご覧いただけましたら幸いです。m(_ _)m
.
【完結】最強公爵様に拾われた孤児、俺
福の島
BL
ゴリゴリに前世の記憶がある少年シオンは戸惑う。
目の前にいる男が、この世界最強の公爵様であり、ましてやシオンを養子にしたいとまで言ったのだから。
でも…まぁ…いっか…ご飯美味しいし、風呂は暖かい…
……あれ…?
…やばい…俺めちゃくちゃ公爵様が好きだ…
前置きが長いですがすぐくっつくのでシリアスのシの字もありません。
1万2000字前後です。
攻めのキャラがブレるし若干変態です。
無表情系クール最強公爵様×のんき転生主人公(無自覚美形)
おまけ完結済み
通販で買った妖刀がガチだった ~試し斬りしたら空間が裂けて異世界に飛ばされた挙句、伝説の勇者だと勘違いされて困っています~
日之影ソラ
ファンタジー
ゲームや漫画が好きな大学生、宮本総司は、なんとなくネットサーフィンをしていると、アムゾンの購入サイトで妖刀が1000円で売っているのを見つけた。デザインは格好よく、どことなく惹かれるものを感じたから購入し、家に届いて試し切りをしたら……空間が斬れた!
斬れた空間に吸い込まれ、気がつけばそこは見たことがない異世界。勇者召喚の儀式最中だった王城に現れたことで、伝説の勇者が現れたと勘違いされてしまう。好待遇や周りの人の期待に流され、人違いだとは言えずにいたら、王女様に偽者だとバレてしまった。
偽物だったと世に知られたら死刑と脅され、死刑を免れるためには本当に魔王を倒して、勇者としての責任を果たすしかないと宣言される。
「偽者として死ぬか。本物の英雄になるか――どちらか選びなさい」
選択肢は一つしかない。死にたくない総司は嘘を本当にするため、伝説の勇者の名を騙る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる