フィリス・ガランの近衛生活

かざみはら まなか

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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

1364.金髪碧眼の鬼が、鬼になる前の生活は、ハンティア王国に来た人質?

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ボク、ハーマルお兄様、サブリーとユージュアル、金髪碧眼の鬼は、またの機会に、と言って、ミドリン・パーマーの魅了が解けないとされている貴族子息の屋敷をお暇したの。

『次があるなら、平和的にお話する機会があればいいと、ボクは思うの。』
と言いおいてきたの。

ボク達は、ミドリン・パーマーに魅了されたとされる別の貴族の子息の屋敷に、次々と行ってみたの。

金髪碧眼の鬼は、何も喋っていないのに、座っているだけなのに、ミドリン・パーマーに魅了されたとされている貴族子息だけでなく、その父や、場合によっては、母や兄弟姉妹までも、魅了したの。

ボク達は、4人と金髪碧眼の鬼で、今日の結果を考察することにしたの。

「鬼様の魅了が強くてびっくりしたよ。」
とハーマルお兄様。

「魅了されていたのは、貴族家の当主とその家族だけだったよなあ?」
とユージュアル。

「そういえば、使用人は魅了されていなかった。」
とサブリー。

「鬼の魅了は、魅了する対象を限定するのかしら。

鬼は、意識して、何かをしたかしら?」

「とりたてて、何も。」
と鬼。

「無意識の選別が魅了する際に行われているのかもね。

鬼様の生まれでは、使用人と話すことはなかっただろうから。」
とハーマルお兄様。

「鬼さんは、鬼になる前、どういう立ち位置にいた?」
とサブリー。

「私は、王の第一子だが、母上の家の力が弱く、生まれたときから、出家が決まっていた。」
と金髪碧眼の鬼。

「ヘビーな話が始まるかも。」
とサブリー。

「いざ出家する前に、ハンティア王国は、王子を1人、留学させないか、と使者を寄越した。」
と金髪碧眼の鬼。

「誰をハンティア王国へ行かせるか、で話し合いをしていたようだ。

出家する予定だった私に白羽の矢が立ち、私はハンティア王国へ留学した。」
と金髪碧眼の鬼。

「「留学?」」
とサブリーとユージュアルは声を揃える。

おそらく、留学という名目での人質だったの。

金髪碧眼の鬼が王子として生きていた国は、ハンティア王国と正面切って争わないために、人質を1人、ハンティア王国へ差し出したということなの。

「留学中、私は、活動範囲を広げて、留学生活を楽しんだ。」
と金髪碧眼の鬼。

「行動範囲を広げていたら
、【神々の子どもたち】のお方の隠れ住んでいた場所に入り込んだ、ということかしら。」

「入り込んでいない。興味を持ったから、尾行して突き止めた。

場所が分かってからは、遊びに行った。」
と金髪碧眼の鬼。

「「「「尾行した?」」」」

ボク達は、唖然としたの。

【神々の子どもたち】のお方は、さぞ驚かれたと思うの。
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